マルスワイン(本坊酒造、笛吹市石和町)の一升瓶ワイン、山梨が終売となりました。
終売の理由は「山梨」という名称にあります。
平成25年7月から、ワインに「山梨」という名称を使う場合は、山梨県産葡萄を100%使用したものに限られました。
国税庁が告知した地理的表示というもので、ワイン業界で「山梨」という名称を守るためです。
地理的表示は、国内はもちろん、国際的にも通用し、他の酒類でも、焼酎で壱岐(福岡)、球磨(熊本)、泡盛(沖縄)、薩摩(鹿児島)、日本酒では白山(岐阜)が地理的表示に認められています。
世界では、シャンパン、ボルドー(どちらもフランス)が、これに該当します。
マルスワインの山梨は、国産ワインと外国産ワインのブレンドです。
山梨のワインには、外国産ワインとのブレンドワインが少数ながら存在します。
葡萄、ワインの産地なのに、外国ワインを使うのはおかしいと、時折批判もされますが、それでは、サントリー、メルシャンはどうなんだ、大分麦焼酎は?、国産ビールは?と議論は尽きません。
知っている限り、20年は販売されていたマルスの山梨には、多くのファンがいました。
残念ですが、違うカタチで、復活して欲しい。
山梨の一升瓶ワインの文化のために。