山梨県笛吹市一宮町上矢作(かみやはぎ)にある矢作洋酒。
地ワインとして、最近注目のワイナリーです。
社名に洋酒とありますが、ウイスキーは作っていません。ワインのみです。
社長の向山さんに話を伺うことができました。
甲府盆地の東の上部にある一宮町は、果樹栽培が盛んな地域。生食用の桃や葡萄の栽培が多く、昔は余った葡萄を自分たちのためにワインにされていました。お酒に税金がかかる前のことで、どこでも作っていたそうです。密造酒も、免許制度も無い時代。
葡萄は甲州種が主流。たまにデラウエア種も。
これは、当時、生食用葡萄が甲州種が多かったため。
赤はほとんど無く、マスカットベリーA種が少しあったが、ベリーAは赤ワインのためでなく、ロゼワイン用として。
向山さんが子供の頃(今から40年くらい前と推測)、赤ワインを飲む人はいなかったそうです。
向山さんは子供の頃より、家業を手伝いました。(あの時代子供は労働力だった。)
当時は一升瓶ワインのみ。透明瓶と茶瓶があり、茶瓶のほうが数倍高く、茶瓶には甲州、透明瓶にはデラウエアを詰めて、木箱の10本箱で出荷していました。
運転ができる年になると、ダット3輪にワインをつめこみ、近隣に配達に忙しかったそうです。
720㍉瓶が出てくるのは、ワインを東京に出荷し始めてからです。
東京にワインを出荷し始めると、今後赤ワインが売れるだろうと予想。
世界の赤ワインの主流であるカベルネソービニヨンやピノノワールの栽培を開始しましたが、本場フランスようには出来ないことを実感。
しかし、山梨県果実試験場で開発された甲斐ノワールは、カベルネやピノノワールに負けない赤ワインが出来ることが判り、以後赤ワインは甲斐ノワールとマスカッタベリーAを栽培しているとの事。
矢作洋酒は、自然栽培農法や、酸化防止剤無添加ワインを、山梨でいち早くはじめたメーカーです。
矢作洋酒さんがある一宮町は盆地の上部に位置し、ここで汚染を撒き散らすと甲府盆地全体が汚染されるとの認識から、できるだけ農薬を使わない栽培をしています。
また、酸化防止剤の亜硫酸塩も体に害は無いと言われつつも、人工的な物質をワインに入れるのは、自然界はサイクルするという主義に反するということで、亜硫酸塩を使わないワイン作りをしています。
向山さんは、将来のワイナリーのあり方について、まずは農業を産業として成立させることが大事と説きました。
醸造用甲州種は、現在1キロ150円から200円で取引されているが、300円以上で取引しなければ、農業は成り立たない、300円以上で取引するには、もっと甲州ワインを売らなくては駄目、売るには720㍉ワインで1000円の価格設定にしたい、と仰いました。
しかし、国産ワインの価格は上がる一方。
~~ワインコンテスト入賞ワインだから、または入賞したいため価格はどんどん上がる、このワインコンテストはワインの価格上昇、品質の均一化を招き、一般大衆酒としてのワインから離れさせる元凶であると。
ワインは大衆酒であるべきだ、そうなればワインは売れる、葡萄価格は上がる、農業は成り立つ、過疎化は防げる、地域社会は保持でき、治安も保たれるだろうと話は発展しました。
そのために矢作洋酒さんは、一升1129円の甲州ワインを販売しています。
720㍉ではありません。1.8㍑で1129円です。
国産ワインを飲んでもらいたいための入門酒で、このワインは利益が出ないとの事です。
国産ワインが売れると地域社会は成立する、少しでも貢献したい、でもこのワインだけ売れると経営は苦しい、と笑って仰っていました。
事務所には消防の法被、ヘルメットが置いてあり、消防団を退団した今でも協力隊として地域のために汗を流す向山さんの熱い思いは、梅雨のじめじめした雰囲気を軽く吹っ飛ばしていました。
地ワインとして、最近注目のワイナリーです。
社名に洋酒とありますが、ウイスキーは作っていません。ワインのみです。
社長の向山さんに話を伺うことができました。
甲府盆地の東の上部にある一宮町は、果樹栽培が盛んな地域。生食用の桃や葡萄の栽培が多く、昔は余った葡萄を自分たちのためにワインにされていました。お酒に税金がかかる前のことで、どこでも作っていたそうです。密造酒も、免許制度も無い時代。
葡萄は甲州種が主流。たまにデラウエア種も。
これは、当時、生食用葡萄が甲州種が多かったため。
赤はほとんど無く、マスカットベリーA種が少しあったが、ベリーAは赤ワインのためでなく、ロゼワイン用として。
向山さんが子供の頃(今から40年くらい前と推測)、赤ワインを飲む人はいなかったそうです。
向山さんは子供の頃より、家業を手伝いました。(あの時代子供は労働力だった。)
当時は一升瓶ワインのみ。透明瓶と茶瓶があり、茶瓶のほうが数倍高く、茶瓶には甲州、透明瓶にはデラウエアを詰めて、木箱の10本箱で出荷していました。
運転ができる年になると、ダット3輪にワインをつめこみ、近隣に配達に忙しかったそうです。
720㍉瓶が出てくるのは、ワインを東京に出荷し始めてからです。
東京にワインを出荷し始めると、今後赤ワインが売れるだろうと予想。
世界の赤ワインの主流であるカベルネソービニヨンやピノノワールの栽培を開始しましたが、本場フランスようには出来ないことを実感。
しかし、山梨県果実試験場で開発された甲斐ノワールは、カベルネやピノノワールに負けない赤ワインが出来ることが判り、以後赤ワインは甲斐ノワールとマスカッタベリーAを栽培しているとの事。
矢作洋酒は、自然栽培農法や、酸化防止剤無添加ワインを、山梨でいち早くはじめたメーカーです。
矢作洋酒さんがある一宮町は盆地の上部に位置し、ここで汚染を撒き散らすと甲府盆地全体が汚染されるとの認識から、できるだけ農薬を使わない栽培をしています。
また、酸化防止剤の亜硫酸塩も体に害は無いと言われつつも、人工的な物質をワインに入れるのは、自然界はサイクルするという主義に反するということで、亜硫酸塩を使わないワイン作りをしています。
向山さんは、将来のワイナリーのあり方について、まずは農業を産業として成立させることが大事と説きました。
醸造用甲州種は、現在1キロ150円から200円で取引されているが、300円以上で取引しなければ、農業は成り立たない、300円以上で取引するには、もっと甲州ワインを売らなくては駄目、売るには720㍉ワインで1000円の価格設定にしたい、と仰いました。
しかし、国産ワインの価格は上がる一方。
~~ワインコンテスト入賞ワインだから、または入賞したいため価格はどんどん上がる、このワインコンテストはワインの価格上昇、品質の均一化を招き、一般大衆酒としてのワインから離れさせる元凶であると。
ワインは大衆酒であるべきだ、そうなればワインは売れる、葡萄価格は上がる、農業は成り立つ、過疎化は防げる、地域社会は保持でき、治安も保たれるだろうと話は発展しました。
そのために矢作洋酒さんは、一升1129円の甲州ワインを販売しています。
720㍉ではありません。1.8㍑で1129円です。
国産ワインを飲んでもらいたいための入門酒で、このワインは利益が出ないとの事です。
国産ワインが売れると地域社会は成立する、少しでも貢献したい、でもこのワインだけ売れると経営は苦しい、と笑って仰っていました。
事務所には消防の法被、ヘルメットが置いてあり、消防団を退団した今でも協力隊として地域のために汗を流す向山さんの熱い思いは、梅雨のじめじめした雰囲気を軽く吹っ飛ばしていました。