山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

武の井酒造の純米吟醸

2015-04-29 12:19:43 | お酒の話(ワイン以外)

北杜市高根町にある日本酒の蔵元、武の井酒造の純米吟醸酒。

家族、親族で経営する小さな酒蔵。

米どころなので、米焼酎も作っています。

他の蔵元の同クラスより、かなりリーズナブル。

一升瓶で2260円(税込)。

同じ地域の谷桜の純米吟醸は3402円、七賢は2901円。

同じクラスだからと単純に比較はできませんが、価格を抑えて、お客様に買って頂こうとする努力は大切と思います。


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八代様新作 H27.4.23

2015-04-23 13:27:47 | 八代様作品

小さな箱の中で、写真を切り貼りして立体的に風景を再現する八代様の新作です。

今回は一宮のアルプスワインさん近くの桃の花の作品。

満開です。


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塩山洋酒 訪問

2015-04-22 10:08:49 | ワイナリー訪問記

観光客泣かせの塩山洋酒です。

なにが観光客泣かせかと言うと、

迷うのです。判らないのです。道順が。まさかこの細い道なのか、と不安な先にありました。

甲斐ワイナリーの後に訪問させてもらったので、社屋のギャップはありますが、ワインには関係ありません。

社長の萩原氏と後継者の弘基さん。

醸造は、東京農業大学で醸造を学んだ弘基さんが担当。弘基さんは、山梨大学でもワイン科学士の課程を学びました。

塩山洋酒は、葡萄が足りないので輸入果汁も使いますが、白はデラウェア、甲州、赤はブラッククィーン、ベリーアリカント、マスカットベリーA、アジロンダックの日本固有の葡萄品種のワインです。

日本の若い醸造家は、ヨーロッパ品種のワインを作る傾向がありますが、弘基さんは日本固有の品種のみ。

地域の葡萄をワインにするのが塩山洋酒の姿勢なので、現在一升瓶ワインが半分を占めます。

その中で好評なのが、

デラウェアの新酒です。やや甘口。新酒なので、香りも素晴らしい。

同じデラウェアの銅ラベルも発売していますが、銅ラベルは新酒だけではないので、香りの違いがはっきり判ります。

山梨のワイナリーの白ワインの基本は甲州種ですが、甲州種よりデラウェアの生産量が多い、珍しいワイナリーです。

この研究室で新しいワインが産出されます。

最近発売された、ザルツベルグ、ジャパニーズスタイル、重川(おもかわ)、おりがらみ、デラのスパークリングは、試行錯誤を重ねた結果です。

帰りに車輪を落としてしまいました。

仕事中、弘基さんにはご迷惑をお掛けしました。

 

 

 

 

 

 


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甲斐ワイナリーです。

2015-04-18 16:00:35 | ワイナリー訪問記

 

この見事な日本家屋は、甲州市塩山の甲斐ワイナリー。県の登録文化財です。

甲斐ワイナリーを経営する風間家は、武田信玄の時代、黒川金山で要職にあったほどの名門。

社長夫妻と後継者の総一郎氏です。

いまは総一郎氏が中心ですが、社長はワインと日本酒も造っていました。

売店のワインの後ろにある大きな瓶は、一斗瓶でしょうか。

一斗は一升瓶10本分の18L。

昔使われたものですが、醸造免許が発行された直後、免許を保持しない葡萄農家で、いわゆる密造酒を一斗瓶に入れ、庭の土の中に隠したそうです。税務署が来て、その一斗瓶を破壊し続け、いまでは見かけなくなりました。非常に貴重なものです。

貴重と言えば、このレジも凄いですね。

社屋の内部にある庵。

そして蔵を改装したカフェ「古壺」

古壺限定のワインもいくつかあります。

甲斐ワイナリーは、白ワインの甲州種が評判。

その評判の高さから、一時期白ワイン専用のワイナリーにしようかと考えたとのこと。

いまでは、自社畑中心に、赤ワインのメルローも栽培し、本数は少ないですが、メルローが販売されています。

以前、横溝正史原作のシリーズのロケもあったとのこと。

広い敷地を歩くと、その雰囲気が漂っています。

古谷一行の金田一耕助が走ってきても不思議ではありません、ひぇー。石坂浩二でも良いですが。


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ダイヤモンドワインの酒石

2015-04-14 10:58:33 | ワイン四方山話

ダイヤモンドワインの、新酒マスカットベリーAです。

瓶の底には酒石があります。

こちらは、ダイヤモンドのデラウェアの新酒です。やはり酒石があります。

この酒石は、ワイン成分の酸が結晶したもので、無害です。

ただ、通常のワインには見られないものなので、クレームになります。

ワイン醸造時に、酒石が出ないように、澱下げや冷凍処理などを行い、澱(酒石の素)を取り除きますが、澱にはうまみもあります。

澱を取り除くと、うま味成分も取り除かれるので、澱を取り除かない方が、よりうまみのあるワインということになります。

では、酒石のあるワインと、酒石のないワインを飲み比べて、酒石のあるワインの方が美味しいかというとそうではないでしょう。

現在では、酒石のない、より透明のワインが主流なので、酒石のあるワインは異端です。

なぜ、ダイヤモンドワインはこのようなワインに仕上げたのか。

推測ですが、どちらも新酒ワインなので、より果実風味の強い、新酒らしいワインにしたかったのではないでしょうか。

酸は時間を経て、結晶となるので、新酒のように、すぐに飲まれるものは、澱引きや冷凍処理をしなくても、良いと言えるでしょう。

私どもは、ダイヤモンドワインの味を評価しているので、時間がたった新酒をわざわざ何カ月も経って、売り出しました。

新酒も時間が経つと、熟成して飲みごろになります。

見た目はクレームかもしれませんが、良いワインです。

白ワインの酒石は、ガラスのように見える場合があります。

そんな酒石は、ワインのダイヤモンドと表現もします。

今回の酒石は、ダイヤモンドのようには見えませんでしたが。


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