甲州種ワイン シュール・リー製法

　調子いいですね、VF。スタートダッシュこそ心配しましたが、すでに３位（5月6日現在）。ホームゲームでの観客数もJ2で２番目に多い。山梨の人口が８６万人強で、常に１万人が集まるVFは凄い。さらに一層盛り上げてほしいです。
　ワイン業界も盛り上がっています。このシーズンは、シュール・リー製法でつくられた甲州種ワインの発売です。シュール・リー製法は、フランスのミュスカデ地方で発明された、力の弱い葡萄品種をワインにするのに有効な醸造方法です。ちょっと薄い印象の甲州種も、この製法でシャープな辛口ワインが誕生します。
　シュール・リー製法は醸造から５カ月間の時間を要し、また６月３０日までに瓶詰をするので、収穫された甲州種を醸造する１０月頃から計算すると、４月中旬から順次発売されてきます。
　グレイス（中央葡萄酒）、ルバイヤート（丸藤葡萄酒）、ハラモ、フジクレール（フジッコ）、麻屋、シャトー勝沼（以上勝沼）、ルミエール、北野呂（以上一宮）マルス（本坊酒造・石和）、ソレイユ（旭洋酒・山梨市）などから発売されます。
　辛口の豊かな味わいなので、普段とは違う甲州種ワインが楽しめます。キリッと冷やすと、これからの季節によく合います。
　しかし、シュール・リーのワインはいくつか問題点があります。まず、価格が高い点。普通の甲州種ワインより、2割くらい高いようです。さらに一升瓶で販売しているメーカーがありません。
　山梨のワインの特徴である一升瓶ワインにも是非シュール・リーのワインを販売してください。価格もできるだけ抑えていただいて。
　現在、一升瓶ワインを減らすメーカーが出てきています。しかし、一升瓶ワインは、鳥もつに続いて、山梨のＢ級グルメ入りを目指しています。巷では、Ｂ級グルメ入り最有力候補、と声高々に叫ぶ一部の熱狂的ファンもいるらしい。
　小瀬のホームゲームで、鳥もつの売り場に行列ができた、との事。いつの日か、一升瓶ワインの売り場にも、と夢見ています。