この度審査結果が発表された2つのワインコンテストの結果から、いくつかのワインを紹介します。
まず、8月6日に結果発表された国産ワインコンクールから2つのワイン。
国産ワインコンクールは、山梨県が主催するもので、国内最大のワインコンクールです。
写真①は、甲州種辛口部門第1位(部門賞、金賞)のイケダワイナリー(勝沼)の甲州セレクト。
イケダワイナリーは、社長の池田俊和氏が平成7年に創業した若いワイナリーです。池田氏は、山梨とは縁が無かったのですが、山梨のワインに興味を持ち、まるき葡萄酒(勝沼)に就職、そして独立して、イケダワイナリーを創業。いまでこそ、ワイナリーを開業する方はいますが、その頃は考えられなかった事。まるで、野球界の野茂英雄氏のような方です。
イケダワイナリーの特徴は、醸造に特化していること。他のワイナリーは、葡萄栽培も醸造も兼ねる所がほとんどですが、イケダワイナリーは、葡萄栽培は契約農家にまかせ、社長は醸造に専念します。そのため、夫婦2人の家族経営のワイナリーながら、甲州種だけでも、今回受賞したセレクトの他、樽熟、遅摘み、エクセレントなどいくつものワインが販売されています。過去に、赤ワインでも金賞を受賞しています。
写真②は、甲州種中口・甘口部門の第1位のモンデ酒造(石和)の甲州辛口。ワイン名が甲州辛口なのに、中口・甘口部門になったのは、モンデ酒造としては、酸味が強いため辛口と名付けましたが、エキス分が高く、コンテストの規格では、辛口部門に入らなかった為です。
このワインの価格は1200円。さらに一升瓶ワインでも2000円で販売されています。安すぎます。ワインは価格ではありません。
写真③は、8月9日に結果発表されたジャパンワインチャレンジで、甲州種部門第1位になった中央葡萄酒(勝沼)のグリド甲州です。中央葡萄酒は、国産ワインコンクールでも甲州種が2品、金賞に選ばれました。
写真① 写真② 写真③