山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

今年は甲州種ブドウの当たり年

2012-10-24 15:42:27 | ワイン四方山話

山梨日日新聞10月21日の1面トップ記事は

「甲州種ブドウ当たり年、ワインの品質期待」でした。

 

さすがワイン王国山梨、原料ぶどうの豊作が

新聞の1面トップを飾ってしまうのです。

 

ここ数年、甲州ワインは国産ワインコンクールや

ヨーロッパへの輸出プロジェクトなどで評価が上がり

需要が増えている反面、原料の甲州ブドウの生産量は

農家の高齢化や値段の高い生食用などへの切り替えで

減少傾向にあり、確保するのも簡単ではない年もあったようです。

 

しかし、今年は大丈夫、同じ畑でも例年の1.5倍の

収量が予想される上、糖度も高く、勝沼醸造の社長なんか

「今年は、ブドウの質がここ10年で最良、出来る限り

仕込むつもりだ」と言っているようです。

 

2012年の甲州ワインは新酒もシュールリーも樽熟成も見逃せません、

いよいよ、2012年産甲州ワイン新酒が11月3日解禁です。

ぜひ、当たり年の甲州ワインを味わってください。

 


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イケダワイナリー社長の売りたくないワイン

2012-10-21 14:19:41 | ワイン四方山話

ワイナリーが醸造で忙しい10月、時間をつくって、イケダワイナリー(勝沼)の社長が、ワインを持って来てくれました。

イケダワイナリーは、葡萄は栽培農家にまかせ、醸造専門のワイナリー。

小さいワイナリーですが、レベルは高く、国産ワインコンクール2012では、甲州遅摘みが銀賞、セレクト白が銅賞に入賞しています。

9月から10月にかけ、ワイナリーは醸造に入るので、大変忙しい時期。

社長も、「今日は午前中時間をつくった。今から、特別な甲州種を仕込む」と言って、すぐに帰られました。

社長が持っているワインは、「グランキュベ甲州 2011 勝沼菱山畑」。

イケダワイナリーのHPに掲載されない、生産本数の少ないワイン。

上の写真のワインは、「プライベートリザーブ カベルネソービニヨン シラー 2010」。

プライベートリザーブは、本数が少な過ぎて、「売りたくない」と言っていました。

イケダワイナリーは社長が池田なので、この名称ですが、北海道の大きなワイナリーとよく間違えられるのが残念。

勝沼の小さな「イケダ」も、素晴らしいワインをつくり出します。


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コカコーラに勝つ自販機

2012-10-16 11:21:59 | 朝気店

 

朝気店にある、コカコーラとダイドーの自販機。

山梨では、この2台の自販機が並んでいるのは、普通の風景。

そして、圧倒的にダイドーの自販機の方が売上が良い。

え、ダイドー?鉄鋼メーカー?

ダイドーは、缶コーヒーが有名なソフトドリンクのメーカーで、山梨では強いですが、全国的には知名度の低いメーカー。

全国的には、コカコーラがトップ、サントリーなどが続きます。

山梨では、この2台が並んでいると、ダイドーの方が断然売れる。

以前、コカコーラの自販機の所には、サントリーの自販機があった。

しかし、ダイドーには敵わないので、コカコーラに変わった。

コカコーラになっても、やはりダイドーには敵わない。

山梨の不思議な現象でした。


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新巻葡萄酒のデラウェアワインが入荷しました。

2012-10-06 16:00:34 | ワイン四方山話

家族経営のワイナリー、山梨県笛吹市一宮町の新巻葡萄酒は、甲州、デラウエア、マスカットベリーAの3種類のワインを作っています。

メインは、白の甲州種で、柑橘系の香りが評判です。発売は11月。

その前に発売されるのが、デラウエア。

自社農園の葡萄100%で、醸造のために栽培された種有りデラウエア。

種有りデラウエアは、生食用のデラウエアより、酸がきいて、良いワインになります。

発売は10月ですが、毎年、1か月くらいで完売になります。

さらに、ほとんどのワインは、首都圏の2つのスーパーに買い占められ、山梨県を含め、他では見ることはありません。

去年は、葡萄が不作で、予約だけで終わってしまったそうです。

今年は、天候が順調で、葡萄は豊作。

去年からお願いしてきた甲斐もあり、新巻葡萄酒のデラウエアが手に入りました。

もちろん一升瓶ですが、今回は豊作なので、720mlも入荷。

 

こちらの葡萄は、中村社長夫妻が、生食用で栽培する、ピオーネとロザリオ。

いただきました。

ワインの醸造に忙しく、今年は生食用に手がかけられないと言っていましたが、大変美味しかったです。

 


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新酒ワインのデラウエアとアジロン

2012-10-04 13:52:59 | ワイン四方山話

ワイン業界も新酒が出回る忙しい時期に突入です。メインの甲州種とマスカットベリーA種の新酒は、11月3日が解禁日(一斉発売)ですが、それ以外の新酒ワインは、今から次々に発売されていきます。

甲州種とマスカットベリーA種以外のワインで、2つの新酒をご紹介。

はじめは、デラウエア種。薄いエンジ色の小粒の葡萄ですね。一昔前は、山梨の夏の風物詩の葡萄でした。

デラウエアから出来るのは、さわやかな酸をもつ白ワイン。山梨の白ワインは甲州種が圧倒的なので、デラウエアの存在は薄いのですが、山形ではメインの白ワインです。出来立てのデラウエアは香りが良いので、ぜひ新酒をおすすめします。

おすすめの新酒デラウエアは、新巻葡萄酒(一宮)の一升瓶のデラウエア。香りが一段と素晴らしいとの噂ですが、私も飲んだことがない幻のワイン。家族経営のワイナリーなので、生産量が少ないうえ、ほとんどが東京の某百貨店と某スーパーだけで販売され、山梨では流通していません。今年は、少しだけ山梨でも販売されます。弊社にも本日入荷しました!

次は、アジロンワイン。甘い香りが強い赤ワインです。日本の赤ワインは、マスカットベリーA種が有名ですが、このワインの甘い香りは、ヨーロッパの人には苦手らしい。日本人はまったく気にならない香りですが。

そのマスカットベリーAよりももっと甘い香りが、このアジロンワイン。ヨーロッパの人はまったく飲めないでしょう。

日本人でもその香りの強さは賛否分かれますが、好きな方は熱望するワインです。いくつかのワイナリーで販売されますが、突出して人気なのが、蒼龍葡萄酒(勝沼)の酸化防止剤無添加のあじろん(720ml、1320円)です。他県の方が、箱買いされる評判のワイン。やや辛口ということですが、味覚が甘い香りに支配され、甘口と思う方もいます。こちらは現在大好評発売中。

このワインが苦手という方は、ヨーロッパ人かもしれません。


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