さすがにお腹が膨れたので、大型書店で涼む等し16時頃に店頭へ。その時の行列の人数は25人でした。17時を告げるメロディが街中に鳴響くと同時に閉店となった様子を見届ける等しながら1時間強並んで入店し、その10分後にはラーメンが配膳されました。遅番の助手さんは「本店の臨時休業の影響で今日はお客さんが多い。」と仰っていましたが、私は空いていて幸運だと思いました。また、この日は本店での修行を終えた助手さんの麺上げだったのですが、店主さんの時よりも回転自体が速い気も。店主さんは17時30分過ぎに退店する際、2階から下りて来たようでしたので、暑い日は若い衆に任せる、ということでしょうか?
大豚、大蒜脂。
麺丼。店主さんではないので、量は少なめかと予想していましたが、普段とおりの量でした。
ゴワ感とも表現出来る硬さを伝える麺。最初に鍋に投入されて2分後に追加分が、そしてその3分後には鍋から丼に取分けられ始めていました。
口に運ぶと、密集度高めに製麺されていることがさらに弾力とは少し異なる抵抗力を増長させているように感じました。
冷ます意味もあって早い段階で可能な限りの量を野菜丼に移した後、中央に卵黄を落としました。卵黄の存在感が薄まってしまうので、もう少し麺量は少ない方が良かったかも?
脂はプレーンな状態のもの。固形脂そのものの味よりもスープへの影響力の方が強い印象でした。
野菜丼には野菜と豚と大蒜。
ギュッギュと音がきこえてくる、フレッシュな茹で加減の野菜。
豚。
みっちりさが強調された見ためも、一噛み二噛みすると容易に崩れるので食べ難さを感じない豚。
赤身にも適度な水分が含まれ瑞々しさを。
多量の冷えて固まって脂を口に含むと甘さとねっとりさが舌に残りますが、しつこさはありません。
赤身に脂身が混在し、液化した脂が染み出している豚。箸で容易に2つに折り畳むことが出来たようにとても軟らかくもありました。
端の部分でしたのでタレの味が強めに主張した、細かく散らばった脂身の美味しい豚。
サラッとした舌触りの大蒜の風味は控えめ。
濃い茶色のスープの表面を液体油による油滴が覆っていました。
持参したレンゲで掬うと明るい澄んだ茶色であることが分かり、その見ためどおり醤油の塩味が強く、固形脂と液体油がそれを補完して豚感の姿は見つけ難い味わいでした。
生卵。レンゲを使ったのですが黄身を崩してしまいました。
丼を上げると「多かったですか?」「少しだけ。」「すみません、わからなくて。」「そんなことないですよ、ありがとうございました。」という助手さんとのやり取りがありましたので、随分と時間を掛けてしまったのかと思いましたが、所用時間16分強と時間自体はそれ程でも。きっと、相当醜い姿で麺を啜っていたのでしょう。酒飲んで、うどん食べてから二郎に来るのはもう止めようと心に誓い、退店しました。