9月の晦日、職場から与えられた最後の夏休みを取得した日のことです。この日の計画は、ラーメン二郎小岩店から宇ち多゙へ、そしてラーメン二郎越谷店で締める、というもの。ということで意気揚々と9時30分頃まずは小岩店店頭へ。
するとこんな張り紙が目に入りました。朝に公式twitterを確認した上での出立だったのですが、間一髪間に合わなかったよう。失意の中、立石方面を目指し歩き出すこととしました。途中、代替店として千住大橋駅前店の名前も浮かんだのですが、12時前には立石に到着しておきたかったので大事をとって断念。年内に機会があれば・・・
立石には10時頃に到着。三代目さんを含む街行く人達から不審者扱いされながら、辛くも職質を受けることもなく近くの公園等で約1時間物思いにふけって。
早いかなとも思いつつ11時30分過ぎに店頭に到着するといつもの場所には人影がなく、気は進まなかったのですが列の先頭を形成することに。すると「並ぶ場所はこっちですよ。」と親切な方に教えてもらい所定の場所に移動し2番手として。この日はお店からの指示でこちらに並ぶことになったそう。そしていつものとおり13時になると鈴屋商店側の出口に移動し、お店の方から許可を頂いて椅子に座って14時丁度の開店まで待機することとなりました。
シンキ。
コブクロは硬いもの。「硬いのだけど。」とお店の方は言っていましたが、かまぼこのような食感で噛むと染み出してくるエキスもそれに似た印象で軟らかいものよりも好みだなと。
テッポウ。繰返し咀嚼しても崩れそうで崩れない絶妙な噛み応え。
葡萄割り。
受け皿にもしっかりとこぼれて。
ホネ。
今日も大きなホネが。
高さも。
豊富なムッチリとした顎肉が骨にへばり付くように。
骨から剥がす為に大袈裟に顎を動かして食べ進めました。脂身は少なめですが、肉汁たっぷりでスムーズに胃の中へ。
綺麗に食べられました。
添えられたモツはプルプルとしてアブラたっぷり。
2杯目も葡萄割り。
ツル塩。今日は数が少ないとのことで6人分のみ。
パンパンに張って強めの反発力を発揮するもいつの間にか舌の上で溶けるように消え去った、ハリときめ細やかさを兼ね備えた肉質。
旨味を含んだアブラもたっぷりと染み出して。
ただしつこさはありません。
後味はシャープと言って差し支えないかと。
この味を知ってしまうと2時間以上並ぶことも苦になりません。
この後染み出した脂も残さずに。
ハツのタレを利用してタレ味を疑似体験。
ホネの汁も同様に。
結果、塩が一番ツルの魅力を引き出すという結論に至りました。
ハツタレ。
表面に薄いながらも強めの膜が張ったようなイメージで、クチュッとした歯応え。
厚みある甘さのタレ。
3杯目は梅にスイッチ。甘さ控えめでスッキリした後味。
4杯目は葡萄割りに戻して。
タン生赤いところ。
歯を入れると内包した旨味が弾け飛ぶようにジュワッと。
コリコリとした部位も。
爽快さを残す醤油タレ。
カシラ塩。
注文時「さっき頼まなかった?」との確認がありましたので、1人1皿の縛りがあるようです。
強めの抵抗力ですがそれを乗り越えると、キレのある脂が舌の上に。
葡萄割り。
酔っぱらっていてどうしてこうしたのか全く記憶がないのですが、カシラをタレに絡ませて別のテイストを試そうとしたのかな?
焼き物は基本塩で頂き、1皿頼むタレ味でバリエーションの変化を楽しむのも良いかな。
ナンコツ塩。
ハードな歯応えが楽しめます。
その名に反して、しっとりとした赤身と瑞々しい脂身も伴っています。
葡萄割り半分。
アブラタレ。
プチュンとした舌触り。
カリッとした焦げ目が香ばしく。
今までアブラは生で食べることが多かったのですが、火が入ると舌触りの滑らかさが増して止まらなくなります。白い御飯と食べたいです。
味醂の効いたタレがさらに奥行きを与えて。
お行儀悪く皿に直接口を付けて残さず飲み干しました。
1時間10分の滞在後、代金として2,900円を渡すと「2,700円だよ。」とせっかく先代さんに訂正してもらったのに、アルコールが入って気が大きくなっていたので返金を受けず。が、当然後になってから大後悔。
ここ3回の訪問で希少部位を堪能することができました。そのせいか、自分でも驚く程に大量の写真を撮影、せっかくなので記録の意味も含めてピンボケやダブリ以外を全て掲載しました。次回からは土曜日のお昼頃にのんびりと、という楽しみ方がメインになりそうですが、いずれまた終日休暇を取得して鍋前の席で希少部位に舌鼓を打ちたいです。