令和5年下半期初日となる7月上旬の土曜日のことです。朝になって当初の予定を変更せざるを得なくなり、他所と迷った挙句に訪れることにしました。14時25分に到着すると店頭の看
板は既に「本日の営業は終了しました。」に。移動中から宣告済の可能性も考え代替案を考えていましたが、図々しくも店内を覗き込み「もう終わりですか?」と聞くと、店主さんは盛付作
業中でしたが遅番助手さんから指でOKサインが示され、36人の行列の最後尾に。その後、16時59分に入店するまでに4人の常連さんが続くと共に、少なくとも28人以上ががっくりと
肩を落として帰っていきました。なお、公式twitterにて閉店した旨が告げられたのは、この直後の14時26分のことでした。
大豚、大蒜脂。最後尾から3人目として並んでいた際に、店主さんから2番目に移動するよう助手さんを通じて指示があったこと、それによって前ロットに移動した常連さんにつけ麺が提供
されていたことでで、淡い期待を持って調理工程を見ていたのですが、取り出された麺を助手さんが水道水で締め出したことで段々と現実に。
麺丼。改めて見返すと凄い量。過去最高かも?
3分間隔で2回に渡って鍋に投入され、計約10分茹でられ、麺上げ開始から2分強で全てが取り出されていました。
つけ麺にもラーメン同様グルが。
色の付いた炭酸水で上機嫌になった店主さんがこれまでにない位に豪快に振っていました。
表面はツルっとして、シコッとした弾力がありましたが、普段に比べてそこまで強いとも思わず、冷たいラーメンというイメージでした。
薄っすらと中央部に芯が浮き上がっていました。
野菜丼。
主に背脂で構成された固形脂によって艶が出た野菜は、よく火が入って強い甘みが引き出されていました。
外側の薄い脂身に醤油ダレがよく染みて、赤身はポロっと崩れた豚。
薄く切られたしっとりとした豚。
さらに薄くジューシーさ溢れる豚が2枚。このタイプは、神田神保町店特有かと。
ボロボロした食感で、少しの粗さを持っていた豚。
繊維質の中に、脂身が混じり込むように存在してねっとりとしていた豚。
大蒜はかなりの強さの辛さを発していました。
つけ汁は麺に先立つこと数分、温かい状態で提供され、食べ始める頃には表面に薄い膜が張っていました。
やや塩気が強く後味はサッパリ傾向であったものの、お酢等の明らかに通常のラーメンと異なる味わいは感じることはありませんでした。あっさり目に思ったのは、スープと醤油ダレの配合
を変えているのか、隠し味的に微量の清涼感を生み出す何かが加えられていたのかも知れませんが、私には判断できませんでした。
時が経つにつれ、塩気が増していきました。余計な小細工をしない、王道のつけ麺ですね。
ネギ。
つけ麺に合わせると、必要以上に青臭さが前面に出てしまっていました。
24分強を要して完食。店主さんからの「足りた?」の問いに、「久しぶりにお腹いっぱいになりました。」と答えると(丼を片付けようとする助手さんが「久しぶり?」と驚いていました
が、正しくは「久しぶりに残すかと。」です。)満足そうな笑顔を湛えた店主さんにお礼を言い、退店しました。
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