12月のプレミアムフライデー、午後から有給休暇を取得して訪問しました。14時30分頃にお店に到着すると、29人の行列が形成されているのが確認出来ました。その後、約80分待って入店し、ラーメンの配膳にはさらに13分を要しました。尚、私が食券を購入した直後、仕込み量が少ないとの理由で店主さんからの指示で豚入りが売切れとなりました。それから、この日は普段と違って15時を過ぎても店主さんが厨房に立ち続け、卒業した助手さんの姿は見えませんでした。
大豚、大蒜脂+生卵。「全部?」「大蒜脂でお願いします。」「えぇ何だぁ、大蒜脂かぁ」と苦笑いしながらの盛付け。「全部」って言ったこと無いんだけどなぁ。
美しい山形の麺丼。麺は2回に分けて投入され、硬めは約5分、それ以外は2分間隔で2回に分けて麺上げされました。ちなみに私の分は最長7分程鍋の中を滞留していました。
スープに浸っていなくとも、盛り上がった部分には固形脂の他に、フランス料理のシェフのような所作で振りかけられたグルエースによって味が付いています。
丼の縁から顔を出した箇所は表面がヌメッとして、歯が要らないのではないかと思う位に軟らか。
スープと絡まると表面がツルっと滑らかになり、シコシコとした食感が生まれました。
卵黄と野菜と固形脂を添えて締めの一品を自主制作。この後ぐちゃぐちゃに混ぜて。
こんもりと盛り上がった野菜はややしんなりとして密集度高め。何も味付けされていないはずなのですが、ギュッギュッと噛み締めるとほんのりと甘みが。
密度の高さを感じさせる噛み応えも、スーッと裂ける肉質の豚。他の豚とは一線を画すタイプに思いました。
表面の脂が麺の熱によってプルプルに変化した豚。
折り紙のように、箸で綺麗に2つに畳んでから口に運んだ豚。
脂身が散見される赤身と脂身のバランスが取れた豚。
脂身の箇所を噛むと口に中に甘みを広げた豚。
しっとりとした赤身がロースハムのように感じられた豚。
縁ギリギリの透明な液体油の層の下に、醤油によるやや赤みを帯びた茶色い層が存在するスープ。
最初は、調味料の甘さに豚出汁が奥行を与えたような円やかさを全身で受け止めました。ただ、徐々に醤油が勢力を拡大し始め、最後には麺に纏わりついたものだけでも塩っぱいと感じさせる程で、後味はスッキリ。
細かく刻まれた大蒜はマイルドな辛さ。
固形脂。
フワフワな脂の他にも細かな豚も。
生卵。初め、珍しく券売機に売切れ表示が点灯していたのですが、食券が詰まっていたのが豚入食券を売切れとする操作をした際に判明したので、助手さんに現金50円を渡し「お願いします。」と。すると、助手さんは私に代わって食券を購入。そんなつもりではなかったのですが、横柄な客ですね。
卒業した助手さんで慣れたのか、自分でも驚く速さの約15分程で完食。店主さんと助手さんから丁寧な年末のご挨拶を頂いて退店しました。
丼を上げてから、店主さんと僅かの間ですが雑談を。話の節々に新型コロナウイルスの影響が大きいことが感じられました。私には、お店を訪れラーメンを食べることしか出来ませんが、何とか乗り越えて頂きたいなぁと。
ちなみに、頂いたお茶はその場で飲まずに自宅へ持ち帰って、家宝とすることに決めました。
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