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決意に値段を(ブラックジャック)

2025年02月15日 06時32分40秒 | 気になる○○



2月9日は、あの漫画界の巨匠 手塚治虫さんの命日です。1989年2月9日になくなられました。
その中の「おばあちゃん」の回に、こんなシーンが出てきます。

ある男の話。その男の母親は、とてもケチ。いつも倹約ばかりしていて、あまりに行き過ぎていて、ちょっと疎ましがられている。金の亡者じゃないのかと。そんな母親が脳溢血で倒れました。9割がた、助かる見込はありません。ブラックジャックは男に聞きます。「助かったら、3000万円払えますか?」

もちろん、払える金額ではない。ふっかけられて、おどろいて答えた息子のセリフ。さて、彼は、何て言ったでしょう。

●答え「い、いいですとも! 一生かかっても、どんなことをしても払います! きっと払いますとも!」

ブラックジャックは、言います。「それを聞きたかった」

この作品に登場するおばあちゃんは、すぐにお小遣いを息子や嫁にせびる、がめつくてケチな人物として描かれています。だから、息子や嫁と衝突する。でも、ある時、息子は疑問に思うんです。おばあちゃんはあまりお金はいらないはずなのに、どうしてあんなにお金を欲しがるのだろう?実は、若い頃、赤ん坊だった息子の難病を手術で治療した。その借金1200万円を、こつこつと返したいたのです。そして、完済したその日、脳溢血で倒れてしまった。そこで、冒頭の場面となるのです。

そう。ブラックジャックは、高値をふっかけるダークな医者と思っている人もいるのですが、実は違う。こんな感じで、いつも、その人の「決意に値段を」つけて試しているんですよね。(寺沢俊哉さんのメールマガジンより転載)




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