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コミュニケーション、本当の意味。

2014年07月12日 11時05分52秒 | 気になる○○
日頃、コミュニケーションについて考えるものの、的を得た答えがなかったが、納得できる文章に巡り合えた。それは所属団体の広報誌に掲載文である。紹介したい。
(以下がその文章)

人間関係の行き違いは、大きなことが起きて問題発生!ということはめったにありません。小さな行き違いの積み重ねが、互いの不信感を大きくし、最悪は決裂ということになります。小さな時に伝えておけば大変な問題にならなかったはずなのに、それを怠っていた代償はあまりに大きすぎるものになります。人間関係の行き違いをなくすためには、コミュニケーションが大切と叫ばれます。

しかし、コミュニケーションって、いったい何なのでしようか。コミュニケーションという便利な言葉を使って、コミュニケーションとは本当は、どんなことなのか?わかっていない人が多いように感じます。よい今日はコミュニケーションをとるぞ!と、気合いを入れてするものが、コミュニケーションではありません。

 コミュニケーションとは、日常の何気ない「やりとり」のことです。日常の何気ない「やりとりをよし頑張るぞ!」と意気込むことは、それ自体が不自然であり、コミュニケーションの本質から大きく逸脱しています。

 コミュニケーションの本質は、何気ない小さな「やりとり」を通じて、お互いの違いを認識するということです。コミュニケーションは、わかり合うためのテクニックではありません。コミュニケーションは、お互いに微笑み合うためのスキルでもありません。

コミュニケーションは、違いを確認し「そうか、違うんだ!」と安心するためのものです。ここのところで、大きく思い違いをして、コミュニケーションに過大な期待をしている人たちがいます。コミュニケーションをとれば、なんでも解決すると思っている人たちです。コミュニケーションは問題解決するツールではなく、解決のスタートラインを互いに確認するものです。解決のための話し合いはコミュニケーションではなく、ミーティングです。

 ということは、コミュニケーションとは、日常の小さなことを互いに伝え合うということになります。小さなことを伝え合い、違いを確認し、互いに違いを尊重していく。これがコミュニケーションです。そのためには、小さな気づき、気になること、気がかりなこと、小さなお願い、小さな相談、小さな労いをその都度、手間を惜しまず、面倒腐らず、伝えていくことです。

ちょっとしたことを、その都度伝えていれば、コミュニケーションをもっとしようなどという、実は意味不明のスローガンは社内からなくなるはずです。ちょっとしたことをその都度伝えていく。これを積み重ねていけば、大きく行き違うことはなくなります。コミュニケーションという言葉を安易に使って、実は何も変わっていない。そんなことがないよう、コミュニケーションという言葉がよく聞かれる今だからこそ、気をつけてほしいと思います。
宮崎青年会議所 広報誌7月号(さぼてんより転載)