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PFA(心理的の応急処置 )研修から学んだこと

2016年06月15日 20時35分30秒 | シニア産業カウンセラー



(PFA研修の様子)

5月14日(土)産業カウンセラー協会宮崎地区災害ボランティア会員を対象として、PFA研修会を実施しました。講師は東北大学医学部原田奈穂子氏。東北大震災や今回の熊本地震での災害派遣精神医療チームの一員でもあります。

PFAとは、WHO版のガイドラインに従い、大規模災害発生直後の被災者に対する心の支援 を学ぶもので、専門家を対象としたものではありません。専門家のカウンセリングとも異なり、必ずしも出来事の詳細を話し合うことは含まず、出来事の理解を深めさせることでもありません。PFAには次のようなものも含まれます。

1,責任ある支援をおこなうこと。人を傷つけないこと。

2,災害現場と被災する前の情報(文化や人口構成、年齢比も収集等)を得ておく。

3,支援者も守る。支援にあたっては、安全、自己完結型の組織をつくること。

4,支援にて大切な1P+3L (Prepare=準備する、Look=見る、Listin=聞く、Links=つなぐ)

5,彼らの大切にしていることに寄り添う。ストレスを除去するには、彼らのレジリエンスを伸ばすことが有効。そのためには彼らを知ることが大切。

6,特別は配慮が必要な人(妊婦、赤ん坊、障がい者、高齢者、医療ケアの必要な人、外国人)

7,厳しく閉塞性のある中でのサポートであるため、できること・できないことの見極めが大切。

今回の研修は、実践的で講義形式が参加型であったため、災害支援について理解が深まったと参加者から好評をいただきました。そのため、本年11月5日(土)と6日(日)の両日、各15名を対象とした今回と同様の研修会を宮崎市にて県内外の会員を対象に実施予定です。