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6月11日熊本県西原村 山西地区及びその周辺へボランティア参加

2016年06月08日 06時58分27秒 | まちを良くする活動

念願だった災害復興支援ボランティアに参加する。念願だったというのも、南海トラフ地震への対応するため、支援するには何が必要か、準備を整えようと3年前ボランティアチームを立ち上げたが、座学が中心で支援に参加することがなかったからだ。

会では、まずボランティアの考え方、災害に求められるスキルなどを2月に1回集まり意見交換や規約づくりなどをした。活動2年目、具体的な支援ができるようになるため、スキルアップを兼ねた研修会を実施することになった。



まずはスキルアップへの挑戦ということで、最初に取り組んだのは、防災士の資格取得。防災士の研修を通して、自分の身を守る、備える、支援することの意味を具体的に学んだ。災害には「自助」「公助」「共助」が大切であることを認識した。



また、平成27年5月17日(日)宮崎市総合福祉センターにて、傾聴ボランティアについての心構えとスキルを学んだ。理由は災害弱者といわれる高齢者の支援について、どのように話を聞いたら良いかについて、高齢者の支援や看護師として経験のある橋口愛子氏より、お話を伺った。話の中では、触れてはいかない話題、観察力を高めること、性格や役割といった意識を外すことと、人間の尊厳、存在そのものを受け止め、ひとりひとりの歴史、背景、価値観の上にあるものを支えることの大切を再認識した。



そして5ヶ月後の10月、市内にある福祉施設で高齢者への傾聴ボランティアを開始した。理論で学んだことと現実の対応は、戸惑うことも多く、体験を積み重ねることの大切さを知った。それから現在まで9ヶ月継続している。


(PFA研修会を実施)

年が明けた1月。PFA(心理的応急処置)世界保健機関(WHO)版の研修会などを実施、災害への支援について備えた。
PFAとは、心理的デブリーフィングに代わる安全で有効な心理的応急処置として、WHO(国際保健機関)をはじめとする国際的人道支援機関の合意によって策定された手法で、世界各地の紛争地や被災地で支援に当たる人々に提供されている。研修会では、宮崎大学医学部附属病院 救命救急センター長 落合秀信先生をお招きして、災害医療とPFAについてお話いただいた。



(PFA研修の様子)

そして5月東北大学医学部 原田 奈穂子氏をお迎えして、災害現場で活用するためのPFA研修を実施した。
災害現場で求められる知識やスキルなどを7時間にわたりお話いただいた。改めて、PFAは治療を目的とした介入ではないため、精神・心理の専門家のみが行うものではなく、支援に関わる人間が、研修を受けた上で、与えられた職務での活動において、被災者を「傷つけない原則」に則りながらよりよい支援を行うために実践することが推奨される支援方法であることを理解した。


(準備したヘルメット、作業用靴と手袋、防塵マスク、タオル他)

今後は、災害支援の組織づくり、教育・研修制度を整え、支援メンバーを増やしていく予定。そのためにも、最初の支援となる熊本でのボランティアへの支援を通して、今後の活動に活かしていきたいと考えている。出発は朝4時30分、家屋の片付けや避難所での支援・仮設での生活支援など、役に立てるよう頑張りたい。