法曹養成制度に関する検討ワーキングチームにおける検討結果(取りまとめ)

2010-07-07 17:44:41 | 司法試験関連
法務省と文部科学省の合同作業チームが,検討結果をまとめたレポートを発表しました。

法科大学院の定数削減,統廃合を目指すという方向性が強く再確認されています。

他方で,受験回数制限の撤廃,緩和,問題数の削減,修習生の給費制の廃止撤廃等にも言及しています。ただこれらについては,あくまでも「言及」という扱いであり,反対意見がることに触れ,方向性までは示していません。

給費制撤廃は,財務省の強烈な反対があるのは分かるのですが,受験制限撤廃・緩和や問題数の削減に反対する理由がイマイチ分かりかねます。特に,合格率7,80%を前提にした受験制限制度は当初から「立法事実」がないわけですから,とっとと何とかするべきです。

ただ,仮に受験回数制限を撤廃緩和すると,当然旧司法試験時代に問題となった「長期滞留者の問題」が出てきます。法務省的には,合格率の低下に直結する問題なので,避けたい議論でしょう。せっかく法科大学院の統廃合や定数数削減に成功しても,それを上回る勢いで受験資格者が滞留しますからあっという間に合格率は10%すら割り込む事になるでしょう。ですから,大鉈を振るい続ける文部科学省の手前,撤廃緩和は難しいのではないでしょうか。

また,撤廃緩和が可能だとして,「何年度入学者より適用」という形になるのでしょうか。既に資格を無くした人,既に一振り二振りした人には適用されないのでしょうか。導入するにしても線引きが非常に難しそうです。

試験時期や,未修者コースのあり方,予備試験の運用の仕方など,様々な議論が展開されており,中々に色々な意見が満載で非常に興味深いものとなっています。

ちょろっと予備試験受験資格に資産制限とかしだしそうな匂いが若干しております(苦笑)。
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七夕

2010-07-07 12:32:26 | 雑感
今日は七夕様です。笹の葉さーらーさらー♪軒端に揺れる~♪ですね。最近聞かないけど。銀座駅のある地下通路に短冊が沢山ありました。どうもその場で自由に書いてぶら下げて良いみたいでした。今年も田町駅改札前には短冊が揺れているのでしょうか

天の川,英語ではミルキー・ウェイってなんだか可愛い名前ですが,見たまんまのネーミングですよね。ほんとに夜空に流れるミルクの川みたいにぼーっと白く見えます。ボルネオ(シパダン島)とモルディブ,それから晩秋の立山室堂で見上げた天の川は猛烈に綺麗でした。星の輝きが大気のせいで瞬くので,白い川が何となく全体的に揺れて流れているように見えます。音も無く揺れているようで本当に綺麗。東京じゃ下手すりゃ一等星だって怪しいのにねー

しかし天候が不順です。今年はゲリラ雷雨とは言わないんですね。ゲリラ雷雨,2年前ですか。あの時もそうでしたが,今年も都心で大雨だのなんだの言ってますが,幸いにもかち合ったことがまだありません。そもそも外に出るタイミングで雨がやんでいるのが95%以上な感じなので「空梅雨!?」と思ってしまうほどです。都内の道が川になった!みたいな写真を見ると,「いつそんなに降ったんだ」と思ってしまいます。

雨の降り方が,雨季は雨季でも南の島型の雨季になってはや10年以上って感じです。梅雨時はジメジメしてやーねーとか,雨がシトシト1日降り続くなんて最近は無いような気がしますわ。

さて,七夕。先日は司法書士試験があり,18・19は旧司法試験最後の論文式試験です。ロースクール入試開戦まで2ヶ月切りました。新司法試験受験生はまな板の上の恋状態。願いは皆一つ,「今年の合格」でしょう。皆の願いが,夏の夜風に揺れています。
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