良く言えばマルチタスク,悪く言えば堪え性なし

2010-07-22 19:11:50 | 雑感
我輩は,1つのことだけをずっとやり続けるより,2,3種類の用事を同時進行でこなすのが好きなタイプである。もちろん「同時進行」と言っても文字通り同時処理するわけではない。吉野のスペックで同時処理できるのは,物を食べながらTVをみつつ尻をかくくらいである。

仕事で言えば,2,3種類の仕事を同時に抱えている方がやり良い。まぁ,理由は簡単で,同じことばかりやると飽きちゃうのである(苦笑)。何事も飽き始めると物凄い勢いでテンションが下がるのは自分でも良く分かっているので,飽きないようにする必要があるわけです。で,一番良いのは,飽きたら別の仕事をする,という「切り替え方式」。大体何故飽きるかと言うと単調になってくる,アイディアがでてこなくなってくる,という状況が「飽きる」状況なので,ようは煮詰まった状態でもあるのです。煮詰まった時に更にウンウンしても余計に煮詰まるだけでよろしくありません。また人間の脳は,じっくり考えた後は,暫く「寝かせる」状態を間に挟んだ方が「閃きやすい」という特質があるそうなので,寝かせる事にも意味があります。ですから,なんか飽きたなぁ,と思ったら途中でも作業を切り上げてしまいます。区切りのいいところまで取りあえずやる,ということもしない。飽きたな,と感じたらもう止めちゃう。区切りの良い箇所まであと2,3ページくらい頑張って読むとかもしない。意外にこの「中途半端感」が次回作業を再開する時にスムーズに作業に入れる理由にもなります。

以前書いたこともありますが,読書も6~10冊くらい同時に読み進めるのが普通です。ちなみに全て読みきるということは中々ない(笑)何故かというと,意外につまらないぞ(上下巻もので多いのですが,上巻は面白くても下巻でクオリティーが下がる,大体先が見えてしまう,ということがある),となって読み切る気が無くなったり,もっと面白い本に興味が移ってしまう,ということもあります(後から読み始めた方が先に読み終わることも珍しくない)。ある意味,本同士の勝ち抜き戦をやっている感じです。常に一番面白いもの,興味深いものを優先的に読めるようにするわけです。外出する時は必ず2,3冊本がバッグの中に入っています。携帯を入れ忘れることはあっても,本を入れ忘れることは100%ない。途中で放棄してしまった本は結局その程度の魅力しかなかった,縁が無かったということでそのまま放置。ま,2年後くらいに突然再開するときもありますけど。

勉強も似たような感じで,10時間1科目がつん,という勉強の仕方はまずないですね。大体2,3科目くらい回す感じです。しかも民事系と刑事系とか,実体法系と手続法系,論文と短答のように,似たような系統が連続する事は避けるようにしていました。理由は飽きちゃうからです(笑)。もっとも例外もあって,初期段階(全体構造の把握や,その科目の「世界観」を身に付けたい時です)や,ある程度まとまった苦手分野を一気に片付けたいという目的がある時は,一気に集中してクリアするようにしています。この場合はこの方が効率が良いからです。

多分,1つのことを10時間とか連続でやり始めると,作業内容が細分化しすぎるというか幹からドンドン離れて枝葉末節に拘ってしまう傾向が自分にはあるからだと思います。なんか今日はすんごぃ頑張ったぞ!と思っても見返してみると殆ど進んでいない,細かい事に拘り過ぎた作業をしただけ,ということが自分は多いんですね。このペースじゃ1年かけても最後まで終わらんぞ,みたいな体です。だから短時間で一気に突っ走る感じのほうが合っているのです。性格が大きいような気もしますが,こと受験勉強に関しては,複数科目を有機的に回すほうが効率はいいと思います。

ちなみに,受験生時代,刑事訴訟法,民事訴訟法,行政事件訴訟法を同時に勉強した時は各科目の特徴が浮かび上がってきて凄く理解が進んだ記憶があります。
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新司法試験過去問分析から見えてくる 短答基準点突破法

2010-07-22 13:00:03 | 司法試験関連
つい先日,渋谷東京校で,夏の無料公開講座第1弾として,「新司法試験過去問検討から見えてくる 論文答案の合格要件」をやったばかりですが,今度は第2弾短答編として,「夏の無料公開講座 新司法試験過去問分析から見えてくる 短答基準点突破法」を8月2日月曜日15時~17時という時間帯で行います。

新司法試験の短答式試験ほど扱いに困ると言うか,対処に困る試験もありません。7科目もあり,しかも出題範囲に全く遠慮が感じられない(笑)。合否判断資料としては,対論文比で1対8と比重が軽くなったものの,落ちたら元も子もない,という性質は変わっていません。しかも短答式試験は同時に「論文基礎力」も兼ねている為,実際に高得点がとれないとしても「潜在的には」そこそこの点を取りうるだけの「底力」はつけておかなくてはいけない。そして結局一言で言えば「面倒くさい」って結論になります(笑)。

実際未修者の人などは「どこからどう手をつけていいものやら」「いつからやれば間に合うものなのだろうか」という点で先が見えない感が強いのではないでしょうか。実際に一振りしてしまった人なども「結局最後まで伸び悩んだ,どうすればいいのか」という悩みを持っている人が多いな,という印象もあります。

そんなわけで,じっくり短答式試験対策について腰を据えて考えてみました。今回は改めて第5回の試験の全問題を順番に解きながら肢レベルで分析してみました。普通に大変でしたが(苦笑),各科目の性格,難易度の「質」を実感できました。

是非ご参加下さいませ。もう2週間切っているんだなぁ~。早いや。

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