第3問,第5問,第8問,第9問,第12問,第13問,第17問,第18問,第20問,第21問,第23問です。
論文突破実践力完成講義の民訴法編,無事投了です。有力説からの具体的帰結,百選検討に力を入れたので是非!
となると,論文突破も早いもので月曜からは刑法がスタートします。6科目目ですね。あと少し頑張りましょう。実践編(講義編)の予習課題,なるはやでアップします。
さて,来季に向けて始動しなければいけませんが,早ければ早いほど良いので,急ぎすぎるのも拙いですが,あんまりノンビリもしていられません。特に基礎力に不安を抱えている人は,「年内基礎固め」→「年明けL3論文対策」という2部構成で行くことになるので,スタートは早いほうがよいです。「10月からでも良いや」,等と言っている様では遅いと思います。この9月半ばと10月の「15日間の差」はとても大きい。1日3時間講義を聞くだけで,45時間分です。論文突破の民法編,聞けちゃいます。
来季に向けて,早い人は2月開始,短答突破した論文待ちだった人も夏から再始動している人も多いので,尚更です。問題は「来季合格枠2000のぶん取り合戦」が始まった,と言う点です。個人差は既に大きく出ています。夏の遅れがあるとすればそれは自己責任なので,全力疾走してください。
カウンセリングの枠があっと言う間に埋まってしまったそうです。時期的にそりゃそうか。いや,大変だ。個人的には,実は発表の後の方が重要と言うか,ある意味本格対応しなければいけないわけで,責任重大です。ブログ上でも情報発信していきたいと思います。
http://www.itojuku.co.jp/shiken/shihou/follow/counseling/koushi_counseling/yoshino/index.html
東京校
●9/14(金) 17:30~19:30
●9/21(金) 17:30~19:30
お茶の水校
●9/18(火) 18:00~20:00
あと、詳細はまだ詰めて切っていませんが、10月に名京阪に行く予定です。決まり次第、告知致します。
今日,経済法の講義が終わりました。全30時間。白石+勘所が使用教材です。レジュメは「補助」レジュメで,教科書の内容をコンパクトにまとめてありますので,まずレジュメの内容を頭に叩き込んで下さい。レジュメには,教科書該当ページを随所に入れてあるので,わからない事があったら当該箇所を参照しやすいようにしてあります。
独占禁止法は,作業的には刑法各論に近い面があるので,構成要件当てはめ的作業がポイントになります。なので,インプットが終わり次第,ケースブックや百選を活用していくべきです。
なお,エンフォースメントは,一応指定教科書を使用しましたが,薄くても構わないと思うので,エンフォースメントについては薄い方の白石本でも問題ないと思います。
昨年のように地獄を見ないよう,「2012年版出題フレーム体得講義」の準備を早めにしようと思います。収録は昨年と同じように年内実施で行きたいと思っています(なるはやで)。2011年版同様に,問題文を分析する思考を辿れるようなレジュメにしたいと思います。
あとは,10月から開講する「論文突破実践力完成講義(演習編)」の講義内容に過去問分析,新判例分析等を入れて行きたいな,とか色々考えています。得るモノが毎度多い講座にしたいです。
予備試験組みですが,20歳~24歳ゾーンの合格率がやはり飛びぬけてます。受験者31名中短答合格31名,最終合格30名です。予想通り,若手優秀層のショートカットコースになっています。
職種別で見ると,法科大学院生が受験者9名中8名が最終合格,大学生が28名中26名,無職が22名中14名です。「無職+大学生+法科大学院生」で受験者59名に対し最終合格者48名となります。他方,いわゆる社会人組は,受験者25名中最終合格者数は10名でした。
合格率は,「学生組」が81.4%,「社会人組」が40%でダブルスコアとなりました。既修者と未修者の関係に類似しています。これは,単純に予備試験合格後の可処分時間の差が原因です。本試験問題への「慣れの時間」「選択科目に割く時間」が相対的に不足してしまうので,不利な立場になっています。この問題に如何に対応するかが今後の問題です。
旧司法試験を受験し,一時引退していて,現場復帰を目指す皆さんには,「論文突破基礎力完成講義」を受講していただき,「予備試験合格→翌年本試験合格」,というルートに載って欲しいです。前述の通り,予備合格「後の」時間不足に対応する方法は,一つ,予備試験受験段階から本試験対応策を取っていく,です。「事後が駄目なら事前」に,です。
アドバンス的内容(L3レベル:ケースメソッド対応)を予備受験「前」から学んでおけば,予備合格「後」に即対応しやすいといえます。ベーシックとアドバンスの2段階方式の講座なので,予備用にベーシック・メインで復習しつつ,アドバンス的要素も講義内で触れておく,という手法です。これができる講座は唯一と言って良いと思います。チャンスをモノにしていただきたいです。
未修者の合格率は17.2%,既修者の合格率は36.2%です。但しこれは対受験者数比なので対受験予定者数比で出したらエライ数字になります。12.3%と30.2%になるのですが,1対3近くに差が広がります。受験回避した人の数は,未修者が2051人,既修者が652人なので,未修者の受験回避者数が非常に多いということも分かります。
既修者の合格率(対受験者比)で見ると,東大64.9%,慶大64.7%,京大64.2%,一橋63.3%が60%を超えています。早大は54.4%,中大は46.5%です。本年度卒業生に限定すると,東大69%,慶大69%,京大74.2%,一橋67.2%になります。予備組は既修者に近いので,予備組,東大,慶大,京大,一橋はほぼ同レベルといえそうです。今後,この5グループが,「トップ5」という事になりそうです。
既修者合格率について旧帝大組で目を引くのが,東北大の大不振です。対受験者比で,北大が42.2%,九大が34.8%,阪大が54.7%,名大が61.8%なのに対し,東北大は19.6%です。未修者合格率が,北大25%,九大19.5%,阪大34.5%,名大22.8%,東北大25%なので,東北大は,同じロー出身者でも,既修者の方が未修者より合格率が低いということになります。辛うじて九大未修者に0.1%差で勝っているだけです。これは一体どうした事なのでしょうか。ちょっと大事件な気がします。考えられる理由としては,東北大は隠れ未修者が多かったのではないか,というのがありますが,それだけで説明しきれるようにも思えません。東北大全体の合格率も不調で,昨年の震災の影響があるのかな,とも思ってしまいます。
来季必勝で行くには,先ずは敗因分析を徹底的にすることです。もちろん,カウンセリング枠もご用意しているのでご利用下さい。但し。
「何で駄目だったんですかね?」なんて抽象度の高いレベルで人に聞いているようでは,来年も受かりません。自分のことは自分しか分からない部分が多いので,そこを突き詰めないと先に進めません。「自分ではここが原因だと思うがどう思うか」,「こうすれば良いと思うがどうか」,など,まずは自分から現状について意見を述べることができなければ,こちらも抽象度の高いアドバイス(=基本的に役に立たないアドバイス)しかできません。
厳しいことを敢えて言いますが,変に甘えているようでは来年も合格は無理です。絶対無理です。傷口に塩を塗りたくるような作業が待っています。これはやむを得ません。それが嫌なら撤退すべきです。
大事なことは,今年は駄目だったのだ,という事実をきちんと受け入れることです。そして落ちたには原因があります。その原因をトコトン追究してください。合格枠は限られており,その「一枠」を確保しようとみんな必死なのです。生温い人間は最初に弾かれます。弾かれないようにしなければ同じ結果が待っています。
合格発表の日の法務省掲示板前には,人間の全ての感情が凝縮しているといっても過言ではない。本当に様々なドラマがある(今となっては,という面白い話も色々聞かせてもらいました)。2時間半,掲示板前でうろちょろしていましたが,合格した人達の表情を見ているのは本当に飽きません(笑)。当たり前だけど凄く嬉しそうで,いつまでも笑っていられそうな感じがする。見ていてホンワカした気分になります。最高の笑顔とはこのことなんだなと思う。
他方,より多くの人達が涙を流しているのも事実です。東京会場だけみても,6000人が受験して1200名弱の合格ですから,5人に1人しか合格していないのです。本当にシビアです。落ちる方が普通です。
今年も3回目,5年目で合格しました,という「逆転サヨナラ満塁ホームラン」を放った受験生の報告を沢山聞く事ができました。4回目の受験で合格した,文字通り諦めずに「やればできる,必ずできる」,を実践した方もいました。本当に尊敬します。昨年悔しさに号泣して,今年は嬉し涙でまた涙が止まらない,という人も居ます。
人それぞれ,人生があり,思いがある。夏の終わりの法務省前は最高級の人間ドラマに満ちています。来年は貴方の番です。
予備試験組についてです。予備組の短答突破率は,凄まじいものがありましたが(事実上100%),論文合格率は,意外に伸び悩んだ,という見方もできるかも知れません。それでも全法科大学院を凌駕し,驚異的な合格率ではあります。
出願者95名,受験予定者95名,受験者85名,短答合格者84名,最終合格者58名と言う数字ですが,個人的にはああ,なるほどな,と納得しています。
何故なら,年末からの予備合格組ゼミを担当してきて,本試験の論文試験に相当数の予備合格者が戸惑いを感じていたのを直接聞いていたからです。やはり本試験の問題文の長さ,情報量の多さ,問題文の読み方,本件事案の特殊性という部分が彼ら彼女らにも未知のものであり,さすがに対応に苦慮したようです。能力云々というよりは単純に「慣れ」の問題です。
それでも,伊藤塾の予備試験ゼミ組は圧倒的なパフォーマンスを見せてくれましたので(詳細なデータは塾からリリースされると思いますが),夏以降に論文対策,選択科目対策を効率よく行えば,「予備合格」→「翌年本試験突破」は,かなり現実味のあるルートと言えそうです。チャレンジしない手はありません。
2102名合格。合格率は,18.9%(対受験予定者比)・25.1%(対受験者比)でした。
合格率は,一橋(51.7%・57%),京大(48%・54.3%),慶大(45.5%・53.6%),東大(41.4%・51.2%),中大(35.8%・41.3%),早大(27.5%・32.8%),予備試験組((61.1%・68,2%)でした。
人数で言うと,中大202名,東大194名,慶大186名,早大155名,京大152名,一橋77名,予備試験組58名でした。東大の連覇が6年で途絶え,中大が初の一位になりました。早大も京大を抜いて,全体4位に浮上しましたが,中大・早大共に合格率が悪い感じがします。
個人的に意外だったのは,慶應が早大を今年も破ったことです。短答合格者の数等から考えると今年は早大の初勝利となると予想していましたが,慶大がブッちぎりました。その原因は,短答突破者の合格率で,慶大が65.3%をたたき出したのに対し,早大は46.7%に留まったのが慶大が早慶戦に7連勝した原因です。早大は論文対策がまだ不十分な受験生が多かったと言えそうです。中大も東大を圧倒するかと思いきや,短答突破者の合格率が50.6%に止まり,東大が64%をたたき出した為,勝利したとはいえ,かなり肉薄される結果となりました。
中大・早大の在学生としては,見た目の合格者数の多さに油断しないことが重要と言えそうです。両大学は,東大・慶大と比べて受験者数が多いので,合格率を注視した方が身の為です。また短答突破者の論文対応力に個人差がかなりあると言えそうですので自己分析が肝要です。
他方,東大・慶大組は短答突破するだけの力があれば,十分論文突破力もついている,という指標にはなりそうです。この辺の差が何故生じているのか,分析する必要がありそうです。京大の65%,一橋の67.5%という短答突破者の合格率も驚異的です。これらの数値は,一橋,慶大,東大,京大の短答突破組の論文突破力の高さを表していると言えそうです。