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2023.7.2 『坊主山』(三笠・161m)  残された時間をフル活用!

 

 日曜日の朝「野の沢」下山後、

農道を道々30号線近くまで戻り、

別の農道に入った。

すると間もなく左手に採石場が現れ、

その前に広い空き地があるのでここを駐車地とした。

採石場の奥に「坊主山」のピークが見えている。

 残された時間を考えると、

この「坊主山」に登って帰途に着くことが、

ちょうどよさそうだった。

おまけにHiromiが未踏だったので、

それもよかった。

 駐車地から採石場に入った。

この採石場は現在使用されておらず、

以前目にした重機もなくなっていた。

「立入禁止」とはあるが、

中を歩かせてもらう。

採石場を突っ切って直線的に登るのが、

最短距離、最短時間で登れるが、

それではあまりにも短すぎるので、

時計を見ながら適当なところで、

左手(西側)の藪に入った。

すると藪は思った以上に濃く、

笹をかき分けながら急斜面を登るのが大変!

Hiromiの姿が笹に埋もれて見えない。

しかし距離は短く、

尾根の頭に上がると、

急に藪が薄くなった。

薄い藪の中をほぼシカ道に沿って歩いて行く。

周囲の樹木を若葉が覆っているので、

視界は利かないが、

近くの道々を走るトラックの騒音が聞こえる。

 藪はおおむね薄いまま続き、

最後は小ピークに上がり、

三等三角点「坊主山」

そこにある私製標識を目にしたHiromiが、

思わず「ホォ~ッ!」

栗山の「坊主山」(二等三角点・168m)と同書体の私製標識だ。

 下山は少し戻って、

南に下る小尾根にのった。

けっこう笹が濃く前方が見えない。

しかし間もなく一気に視界が開け、

採石場の最上部に飛び出す。

そこに遮るもののない風景が広がった。

あとは採石場の端を下り、

採石場内を歩かせていただいて駐車地へ。

正午を少し過ぎてHiromiを送り届け、

帰途に着いた。

 この日の『坊主山』が、

今年100回目の山登りとなった。

これで年間100回以上の山登りは23年連続。

しかしこの先はどうかなぁ・・・

そしていよいよいや~な7月が始まった~

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2023.7.2 『野々沢』(249m)  Hiromiとおしゃべり林道歩き

 

 先日の日曜日はHiromiと一緒だったが、

そのHiromiは午後から仕事がらみの予定が入っていたため、

正午までには帰宅しなければならず、

近場で楽しむことにした。

それでこの日の朝向かったのが、

岩見沢市と三笠市の境目。

両市の境界線上を、

「市来知川」(いちきしりがわ)が流れている。

この「市来知川」に沿って伸びる農道に入った。

そして道々から3kmほど走ると、

貯水池に突き当たって終点となる。

その先は「野々沢林道」が続くが、

貯水池前にはゲートがあり、

「立入禁止」の立て札とともに、

バイクも侵入できないよう、

厳重に閉ざされている。

 ゲート前には広い空き地があるものの、

地面がドロドロで不快だ。

それでもそこにしか駐車できないので、

仕方なくそこからスタートした。

ゲート内に入ると貯水池の施設が見えてくる。

そして間もなく貯水池に至るが、

Hiromiは周囲の風景が全く目に入っていない。

Hiromiとは二週間ぶりに会ったので、

色々話しはあるが、

現在のHiromiは、

自らの人生の中での大きなイベントに着手している。

それでそのことが頭から離れず、

他のことには神経がまわらない。

話しも多くがそのことだ。

 貯水池から先の林道には、

チェーンゲートが設置されており、

そこから先が森林管理署の林道となる。

林道右手には貯水池の水面が見えているが、

濁って透明感のない水を目にし、

「これが飲料水になるのかよ?」、

思わずつぶやいてしまう。

 この日は天気予報通り朝から涼しく、

快適に林道歩行を楽しめた。

スタートして2km弱で分岐となり、

これを右の枝に入った。

そしてそこまで平たんだった林道が、

斜度を増して高度を上げて行くことになる。

足もとを見ると青い薬きょうだ。

ここにはハンターがやってきて発砲している。

 蛇行して高度を上げ、

いくつかの分岐を過ぎて目指すピークの基部に達し、

210で林道から藪に入った。

この辺りの藪は薄いのだが、

この日は朝まで降雨が続いたようで、

笹の葉に蓄えられた雨水が下半身を濡らす。

それでも藪漕ぎの距離が短いので我慢し、

三等三角点「野の沢」

何度目かな、このピーク?

ただ、Hiromiは二度目で、

前回のことをほとんど記憶しておらず、

新鮮な気持ちでここに立っている。

いいな、いつもどこでも、

何度登っても新鮮な気持ちで向き合えるのは・・・

 

 下山は見晴らしの良い伐採地に立ち寄った。

そこからは南東方向に「幌向炭山」(二等三角点・361m)が、

存在感ある姿を見せていた。

そして同ルートを引き返した。

ルートを変えて藪から貯水池に下ってみたかったが、

この日は時間にゆとりをもたなければならないので、

素直な行動とした。

道中ではまたHiromiが描く夢の話しが続いた。

 駐車地に戻ってみると、

まだ少し時間にゆとりがあったので、

直近でHiromiが未踏の三角点ピークに登ることにした。

それにしてもよくしゃべるHiromiだった。

 

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2023.6.24 『365m峰』  花咲く伐採地で

 

 土曜日の朝上砂川町で、

「二股」(三等三角点)に登った後、

その登路で目にした伐採地に登ることにした。

その辺りに三角点はないが、

地形図上には「365m標高点」が記されている。

昨年の同時期にHiromiと、

東側の林道を伝ってこの辺りの伐採地に登ったが、

そのときは伐採地の中の最高標高をとって、

「360m峰」とした。

それで今回は逆の西側から林道を利用して登り、

「365m標高点」を踏むことにした。

 道々「奈井江~上砂川線」の、

「上砂川トンネル」を、

上砂川町側から奈井江町側に抜けて少し走ると、

左手に林道の入口が現れる。

この林道を利用して登ってみることにした。

林道の入口には十分な駐車スペースもあった。

 チェーンゲートを越えて林道に入ると、

路面は雑草に覆われ、

久しく車両が侵入していないようだ。

少し登るとワラビの群落があり、

時期にはけっこう収穫できそうだ。

草付きの林道を更に進んで行くと、

エゾシカの頭蓋骨が落ちていた。

こういうものはできることなら目にしたくない。

 ゲートより1kmほど歩き、

290で藪に入った。

斜度のある笹の斜面を登って行く。

そして60mほど高度を上げると、

明瞭な尾根にのった。

地形図を見ると、

この尾根は『御料山』へと続いている。

これを『御料山』とは逆の北方向に向かった。

小ピークに登ると、

そこが「365m標高点」だった。

ここに三角点はないが、

何かの標石が埋められており、

三角点に立った気分だ。

北東方向の樹木が切れ、

『イルムケップ山』がくっきりと見える。

 尾根を更に先へと進むと、

突然前方が開け、

広大な伐採地の中に飛び出した。

これよこれ!

この風景を楽しみに登ってきたのよねえ!

伐採地の中は、

いたるところにジギタリスプルプレアが咲き乱れる。

まだ満開にはなっていないが、

十分美しい。

ただそんな花や風景に見とれて歩いていると、

「いてっ!」。

足もとのアザミのトゲに触れる。

 この日の予報は終日曇りで、

雨が降るところもある、

とのことだったが、

なんの!

時間の経過とともに青空が広がり、

とうとう晴天となった。

青空の下のこの世界がまた格別だ。

空知平野の向こうに樺戸山地が良く見える。

しばらく作業道や笹の中を歩いて、

グルリ360度の風景を楽しみ、

いつもの簡単な昼食とした。

 下山は伐採地をそのまま西に下降し、

少々の藪漕ぎで林道に戻った。

するとほんの先にゲートが現れた。

う~ん、美しい山だったねえ!

 この後もう一座に登るべく、

林道を歩き出したのだが、

ちょっとしたトラブルで引き返し帰途に着いた。

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2023.6.24 『二股』(373m)  道々から直接藪へ

   先日Hiromiと、

上砂川町の『御料山』に登った際、

ピークから北の上砂川町の向こうに、

露頭炭採掘跡が緑に染まった風景を眺めた。

それを目にして即そこを歩いてみたい、

という衝動にかられ、

帰宅して地理院地図で調べた。

するとその辺りに三等三角点があることを知り、

これに登ってみることにした。

但し三角点名は「二股」と、

つまらない名称だ。

「二股」だの「右股」、「左股」だのという点名はよくあるが、

せっかくの一座なのだから、

もっと個性を感ずる名称を付けてもらいたかったものだ。

 この週末はHiromiと別行動なので、

今朝一人で上砂川町に向かった。

そして奈井江町から道々「奈井江~上砂川」線に入ると、

例の今は営業をやめてしまった、

「奈井江温泉」の大きな建物が目に入る。

本当にもったいない。

 上砂川町の市街地から、

道々「芦別~上砂川」線にのり、

上砂川温泉奥の通行止めゲートまで進んだ。

この先は通行止め措置となって、

もう長い年月が経過している。

昔まだ砂利道だったころ、

この道々を走って芦別市頼成に抜けたことがある。

もう40数年前の話しだが。

 通行止めゲート前に駐車し、

戻る方向に歩き出した。

すぐ「温泉沢川」に架かる「温泉橋」を渡る。

そして渡りきった地点で、

右手の藪に入った。

斜度のある斜面でスリップし、

右手をついた瞬間、

枯れ枝で怪我をしてしまった。

嫌なことに出血した。

山ではこのような時、

いつも思うことがある。

犬より50倍強い嗅覚を持つとされるヒグマが、

もし近くにいたなら、

血の臭いに興奮して襲ってくることはないのだろうか?

 藪ははじめのうち結構な密度だが、

少し高度を上げると薄くなった。

楽な尾根歩きをしていると、

突然目の前に電線のガイシが現れた。

そばにはグニャリと曲がって、

押しつぶされたような鉄塔も倒れている。

ここ上砂川町が炭都として栄えしころの名残だ。

 ピークが近くなって、

樹木の切れ目から、

西の風景が見えるところがあり、

そこには伐採地のとても魅力的な景色が広がっていた。

そしてピークに立ち、

少々手間取って三角点標石を見つけた。

笹に隠れて見つけにくかった。

三等三角点「二股」

ピークからは隣町である歌志内市の『神威岳』や、

遠く『イルムケップ山』が望めた。

 下山は同ルートを引き返した。

途中で再び目にした伐採地に強く惹かれ、

下山後はそこに登ることを決めた。

 

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2023.6.18 『御料山』(ゴリョウヤマ・622m)  林道を利用して藪尾根へ

 

 先日の日曜日は、

午後からHiromiに用事ができたので、

14時半までに江別まで戻るべく、

高速自動車道を利用し、

上砂川町の「御料山」に登ってきた。

高速自動車道はめったに利用しないが、

これを利用するとやはり速い!

私が住む江別市から、

山へのアプローチ地点まで1時間だもの。

 日曜日の朝Hiromiの車を我が家に置き、

上砂川町へと向かった。

そして奈井江町と上砂川町を結ぶ道々に入り、

林道入口を目指した。

途中左手にある「奈井江温泉」の立派な建物が目につくが、

今は閉鎖されて営業していない。

もったいないが現実は厳しい。

 道々を走って行くと、

「上砂川トンネル」の1kmほど手前右手に、

今回利用した林道の入口がある。

この「御料山」には2年前、

やはりこの林道を利用し、

単独で登っている。

今回も同林道を利用し、

尾根への取り付き点を変え、

前回とは別のルートで登ってみることにした。

 9時20分、林道入口前の道々脇をスタート。

ちょうどよい駐車スペースがあった。

施錠されたチェーンゲートを越えると、

工事標識があり、

奥で林道工事中のようだ。

しかしこの日は日曜日なので、

工事は休んでいるだろう。

 工事用の重機が走行したのであろう、

キャタピラ痕が残った歩きにくい林道を行く。

斜度のある林道は、

確実に高度を上げて行くのがわかる。

そして間もなく現れた分岐で、

工事車両の跡は枝へと別れて行った。

すると路面が急に穏やかになって、

大変歩きやすくなった。

ただそれも長くは続かず、

路面が草に覆われるようになる。

もう久しく車が走行していない様子だ。

途中樹木の切れ目から、

西側の風景を望めたが、

あちこちに伐採地が広がっているようだ。

 駐車地から歩き出して3kmちょっと、

10時15分、400で尾根の末端に取り付いた。

前回はもう少し先に進んで取り付き、

南側から回り込むような形でピークに立ったが、

今回は北西側から回り込んでピークに立つ計画とした。

また、針葉樹林が発達しているので、

藪は薄いと予測した。

 Hiromiが積極的に藪突入!

するとはじめは笹を漕いだものの、

すぐに切れて薄くなった。

針葉樹林の中は笹以外の柔らかい雑草に覆われ、

その緑がなかなか美しい。

そして古い作業道が現れたので、

利用できるところは利用する。

作業道は途中で切れても、

また次の作業道が現れ、

結局500まで楽に誘ってくれた。

 ここで改めて意を決し藪突入だ。

斜面を登っているうちは、

割と薄めの笹薮だったが、

目指すピークへと続く尾根に上がると、

ガツンと濃さが増した。

ただ茎がさほど太くはないので、

押しのけてぬうように進む。

密度が濃い部分は這うようなスピードだ。

そんな部分をクリアし、

ポッと藪のない部分に出るとホッとする。

そしてまた藪中へ!

最後は明らかなピークが目に入り、

11時25分、『御料山』(三等三角点:「御料境」=ゴリョウサカイ)。

明らかに冬季に付けられたもの、

と思われる私製標識が、

地上から3m近いところに付けられていた。

標石辺りで簡単な昼食とした。

 下山は同ルートを下った。

しかし、登りに対して下りの楽なこと!

グイグイ笹を押しのけて作業道へ。

そして針葉樹林の中の作業道跡を、

快適に下って林道へ。

あとは淡々と歩いて、

13時ちょうど、駐車地。

 この後再び高速自動車道を利用して江別市に戻った。

そしてHiromiの用事を済ませ、

夕方いつもの「反省会」とした。

 

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2023.6.6 『久茶運内』(クチャウンナイ・632m)  風景の良い林道歩きとタケノコと・・・

 

 4日の日曜日、

Hiromiと馬追丘陵でタケノコ採りをしたら、

私もタケノコご飯が食べたくなり、

6日申請しておいた有給休暇を、

それに当てることにした。

但し、本来の目的は山登りであるため、

それにタケノコ採りを絡めるということ。

そして出かけたのが、

夕張市と岩見沢市の境目。

道々夕張~岩見沢線の、

岩見沢側に少し下った地点に、

「万字林道」の入口がある。

この林道を利用し、

「久茶運内」に立った後、

ゆっくりタケノコ採りをしながら戻ることにした。

 この朝夕張側から現地に向かうと、

もう道々脇に車が数台あり、

皆タケノコ採りだとわかる。

そして林道に入ると、

いつも駐車するスペースに、

車が3台停まって満車。

そこから歩きたかったのだが、

仕方なく奥へと車を走らせた。

ゲートのない林道を1kmほど入って林道脇に駐車。

林道を走っていても、

やはりタケノコ採りの車が数台停まっていた。

そして目にした人々が、

みんなジジ!

たまにババ!

人のことを言える立場ではないが、

ウィークデーのタケノコ採りは、

全てジジとババ!

と言うことを再認識させられた。

 

 林道を歩き出すと、

周囲の緑が鮮やかで美しい。

林道上では時折樹木が切れて、

北側の風景が見える。

つまり三笠の山々だ。

ただ、そんな美しい風景ばかりではなく、

足下を見るとゴミ!

自分さえよければ、

という輩がここにもいる。

こういうものを目にすると、

林道ゲートの必要性を強く感じる。

 更に歩を進めて行くと、

伐採地の風景が広がり、

これもまた緑鮮やかで美しい。

帰りにここでタケノコ採りをしようか?

 駐車地から2kmちょっと歩いて現れた分岐で、

右手の作業道に入った。

この分岐にも車が2台停まっており、

笹被りの作業道を歩いて行くと、

ラジオを鳴らして笹薮の中から人声がする。

タケノコ採りがこんなところまで入り込んでいる。

それだもの、

毎年何人もの行方不明者が出るわけだ。

 作業道の奥で次の分岐を、

更に条件の悪い枝に入り、

三角点ピーク横を過ぎて、

一旦北の広い伐採地に出た。

ここからの風景がいい。

そして引き返して藪中のピークへ。

三等三角点「久茶運内」

昨年の笹刈りがいまだに効いている。

 藪から作業道、

そして林道に戻り、

林道脇の笹中を覗きながら歩いて、

往路で目にした伐採地へ。

その周辺でタケノコ採りに励んだ。

そうそう太いもののないところではあるが、

そんなに苦労せず採れるのがいい。

山菜用のザックをそこそこ満たして駐車地へ。

これをそのまま女房に丸投げすると、

また面倒なことになるので、

帰宅後玄関でひとり皮むきを始めた。

すると女房がやってきて、

半分ほどを台所に運んで皮むき。

積極性を見せ、

まぁるくおさまった山菜の日でしたぁ・・・



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2023.6.4 『馬追山』(マオイヤマ・273m)  おやぁ、Hiromiが山菜採りぃ!?

 

 4日の日曜日はまた雨だった。

日曜日に雨が降ると言うのは三週連続になる。

ただこの前日もむかわ町で、

霧雨に降られたけどねえ。

 日曜日の朝雨が降る中、

どこに登るか決められず、

とりあえずHiromiを迎えに行った。

その時点で小降りにはなったものの、

予報ではその後本格的に降ると言う。

それではどこかへ、

と言う気になれず、

直近の「馬追山」に登ることにした。

そして道々「夕張~長沼線」の登山口へ。

車3台を停めるのがせいぜいの、

狭い駐車場には他車がなかった。

人が多い山も雨が降ると誰もいない。

雨は嫌いだがそんな点だけはいい。

 上下雨具着用で登山口をスタート。

この日の気温は16℃と、

ひんやりした感じだったので、

雨具を着用するには良い気温だった。

 登山口からいきなり伐採地に出る。

広々として実に良い景色が広がる。

それが今は緑鮮やかな世界となり、

ずいぶん久しぶりにこのコースを歩くHiromiがプチ感動!

Hiromiはもともと雨を嫌がらない。

私が横で雨に対する不満を並べ立てても、

隣りで涼しい顔をしている。

Hiromiはとにかく、

身体を使って歩ければよいのだ。

体力を消耗させることに喜びを感じている。

 広い伐採地を抜けて、

尾根筋に続く登山道を歩き出すと一旦雨が止んだ。

けっこう草がかぶってきた登山道を、

ほぼ一直線に歩いて行く。

そしてコース中の最高標高点を過ぎると、

左手に有刺鉄線を張り巡らした、

航空自衛隊基地の鉄柵が現れる。

これがつや消しで、

この山を好きになれない理由だ。

 左手にしばらく続く鉄柵の風景は嫌だが、

右手の笹原にはタケノコがちらほら見える。

山菜採りに興味のないHiromiと一緒なので、

旬のタケノコは横目で見るだけ。

ところが一言、

「タケノコ出てるわぁ」

と言うと、

「えっ、ホント!?」

食いついてきた!

そして自ら笹の中に潜り込みだした。

山菜になんか、

全く興味がなかったやつだったのに、

いったいどうしたことだ!?

思い当たるのは、

昨年の今頃山を歩いていて、

Hiromiに遅れまいと、

わずかばかり採ったタケノコを、

「量が少ないから」と言って捨てると、

「もったいない」と言って拾って持ち帰り、

自分なりに調理してうまくいったことだ。

それでタケノコが「美味い」と思ったのだろう。

 往路ではのんびりしていられないので、

とりあえず歩を進めて、

一等三角点「馬追山」(通称:瀞台)。

そう、ここは一等だ。

ピークに長居はせず、

登りなれたピークをすぐ後にした。

そして復路の登山道でタケノコ採りに熱中。

Hiromiが笹に潜る、潜る!

その結果レジ袋(大)がけっこう満たされた。

私としても馬追丘陵で、

そこそこ太いタケノコが、

こんなに採れるとは考えもしなかった。

手の平に袋の持ち手が食い込む、

重たい袋を提げてHiromiが前を行く。

気の毒なので「持ってやるぞ」と言うと、

「いや、大丈夫」

それでもきつそうで、

持ち手を右、左と頻繁に替えるので、

「持ってやるって!」

「いや、大丈夫」

あつかましいこいつも、

十分採ってもらった恵みを、

持ち帰る助けは固辞した。

 登山口近くの伐採地まで下り、

タケノコの皮むきを始めると、

雨がパラパラっと降ってきたので、

撤収して駐車地へ。

一旦帰宅して、

夕方いつものように「反省会」。

その後夜中までかかって、

タケノコの処理や調理に時間を費やしたHiromiだった。

 

※竹がない北海道では、笹の子を「タケノコ」と呼んでいます

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2023.5.14 『芦ノ沢』(499m)  若葉のころ

 

 14日の日曜日は三笠市の「桂沢湖」へ。

2年ぶりに桂沢湖岸から、

「芦ノ沢」(三等三角点)に登ってみることにした。

Hiromiが未踏の山だったので、

大いに乗り気だった。

ただこの日は天候が良くない予報だったため、

「雨に当たらなきゃいいな」、

程度の期待しかしていなかった。

ところが朝から晴天に恵まれ・・・

 素晴らしい青空の下、

「桂沢湖」に向かい、

国道452号線に乗り換えて、

夕張方面に方向を変えた。

そしてすぐに「桂竜橋」を渡り、

「桂沢トンネル」をくぐった。

トンネル手前から左手の斜面に続く、

地形図上の林道は既に廃道で、

その痕跡すら見られない。

トンネルをくぐった後、

ヘアピンカーブを越えると、

左手に林道の入口が現れる。

この入口に駐車してスタート。

この山は99%林道歩きだ。

 スタート時点で利用した林道は、

「桂沢林道」らしい。

既に廃道で車両の通行は不可だ。

新緑が美しい中を歩いて行くと、

やがて前方の視界が開け、

突然「桂沢湖」の風景が広がる。

そして背後には『芦別岳』を中心とした、

夕張山地の風景が広がる。

また南には『夕張岳』だ。

いきなりこの風景を目にしたHiromiが、

思わず感嘆の声をあげた。

 大変よい風景を眺めた後は、

わずかな藪を越えて立派な林道に出た。

これは「上一ノ沢林道」で、

目指す「芦ノ沢」へと誘ってくれる。

 この日は林道歩きにストックを利用してみた。

すると楽なもんだねえ。

積雪期はストック必携だが、

無積雪期は使用することがほとんどなかった。

去年の誕生日に、

Hiromiがせっかくプレゼントしてくれたものを、

使っていなかった。

もうかっこなんかつけていられないから、

積極的にストック使うことにする。

 林道は一ヶ所、

送電線の下をくぐる場面がある。

すると視界が開け、

広い風景を眺められる。

地形図上の「401m標高点」そばで、

送電線の鉄塔に接し、

桂沢湖の美しい風景を望むことができた。

そしてこの辺りがルートのほぼ中間点だ。

この後はまた淡々と林道歩きが続くものの、

その路面を見ると、

最後に車両が走行したのはいったいいつなのか、

と言った具合で落ち葉に覆われた路面に変わった。

 林道を包む木々には若葉が生い茂り、

実に春らしく、

誠にうっとりとさせられる雰囲気が続く。

もう少し季節が進んでからの、

濃い緑色の世界も美しいが、

この時期の淡い色もなかなかいいものだ。

 450で目指すピークの基部に達したので藪に突入する。

なかなか濃い笹で進むのが大変だ。

Hiromiなんか、

背丈以上の笹に飲み込まれる場面があった。

そして三等三角点「芦ノ沢」

2年前に標石周りの笹を刈ったが、

そのときのままのような気がする。

Hiromiが初登のバウム儀式。

 下山は同ルートを引き返す。

登っているときには気付かなかったが、

思いのほか高度を稼いだようで、

下りの傾斜が楽をさせてくれる。

またほぼ中間地点でよい景色を楽しみ、

最後は「桂沢湖」の風景を眺めて駐車地へ。

この林道はほとんど視界がなかったと記憶していたが、

どうしてけっこう良い風景を目にできたので、

次回は木々の葉が落ちた晩秋に訪れてみたくなった。

その案にHiromiも「いいね!」

すぐ帰途に着き、

夕方改めて「反省会」。

 

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2023.5.8 『坊主山』(三笠・161m)  ウドの下見もいまだその時にあらず・・・

 

 GWが明けた8日は、

あらかじめ休みを取得しておいた。

GW前の繁忙期を過ぎると、

わりと自由に有給休暇を取得できる。

ウドの成長が気になって、

私が収穫する中では、

最も早くに食べごろとなりそうな、

三笠市の「坊主山」に行ってみた。

 「坊主山」の麓に行って車外に出ると、

なんだかずいぶん寒い。

そこでアウター着用でスタート。

目の前の斜面を眺めると、

まだ殺風景で、

「こりゃダメだな」という印象。

雪融けが早かった割には、

山菜その他の植物の成長が鈍いように思われる。

しょうがないのでそのまま斜面を登って、

笹薮に入った。

笹をかき分けて尾根筋に上がる。

そして尾根を忠実に進む。

笹は尾根の南側より、

北側が薄くて歩きやすい。

途中で樹木が切れ、

東側の風景を見渡せるポイントがあるが、

そこで目にする里山地帯は、

ずいぶん緑が広がった。

ちょっと前まで真っ白だった山々には、

落葉樹の木々に葉が1枚もなかった。

季節の流れの速さを感ぜずにはいられない。

 少々のアップダウンを越えて、

三等三角点「坊主山」。

この後ひとつ前の小ピークまで戻り、

南側の藪を下った。

途中でワラビが出ていた。

このワラビを目にすると、

それなりにたくさん採れるところを思い浮かべ、

すぐにでも行きたくなるが、

仕事がコロナ禍前に戻った今年は、

その収穫をする時間がない。

まあ、退職してからだなあ・・・

 南側の藪を抜けると、

採石場の上に出る。

この採石場は近年使用されていないようで、

いつも重機が数台休止したままになっている。

これを下って再びウドを探すと、

ようやく見つけた、

ほんの少し。

それを収穫して帰途に着いた。

女房がどう反応するのか、

少々心配だったが、

「ありがとう」だと。

ガクッ・・・

 

 午後は久しぶりに愛車ハイエースに、

念入りなワックスがけをした。

 

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2023.5.5 『板江別』(いたえべつ・477m)  4.5kmの尾根通し

 

 GW後半の5日から、

ようやくHiromiも休めるようになった。

ただでも激務の身に、

GWまで2日間仕事にとられるとは、

気の毒でしょうがない。

世の中「大型連休」と叫ばれているのに、

結局Hiromiの休みは5~7日の3日間だけだ。

そしてその3日間を、

平取方面で登り歩こうと計画をしていたのだが、

その日が近付くにつれ、

4日の夜から5日にかけて雨の予報に変わってしまった。

それでは出かけようがなく、

日帰り山行を繰り返すことに変更。

これまでのHiromiなら、

ガックリきて元気をなくすところだが、

今回は快活に「それなりに楽しもう!」

と言ってきた。

ホント柔らかく、まぁるくなったわぁ・・・

 三連休初日は夕張の山に登ることとし、

5日の朝Hiromiを迎えに行った。

そして夕張市滝ノ上から「草木舞林道」に入った。

「草木舞沢川」に架かる「1号橋」の手前に駐車。

7時50分、そこから徒歩でスタート。

すぐに橋を渡ると、

「草木舞林道」のゲートが現れる。

ここは先月も『鬼首山』(641m)に登るために通ったところだ。

今回はこのゲートを越えてすぐ、

左手の尾根に取り付き、

尾根上を歩いて約4km先の「板江別」を目指す。

「草木舞沢川」は夕張市と栗山町の境界線となっている。

「1号橋」を渡るまでの左岸は夕張市、

渡ってしまうと栗山町だ。

従って登路は一貫して栗山町を歩くことになる。

「板江別」には2020年の晩秋に、

Hiromiと西側の「板江別林道」から藪に入って登っている。

そのときピークから眺める、

東に伸びる尾根の印象が強く、

次回はそれを利用して登ることに決めていた。

また、地理院地図でこのルートを調べると、

「草木舞沢川」からほぼ一直線に伸びる尾根が続き、

これがまた魅力的だった。

沢を利用せず全ルートを尾根通しで狙うため、

問題は藪の濃さだ。

しかしこの辺りは針葉樹林が発達しているので、

藪は薄いと予測して挑んだ。

 ゲート奥に突き出した尾根には、

作業道が刻まれていたのでこれを利用。

斜度のある作業道で、

どんどん高度を上げて行く。

そして適当なところで作業道を離れた。

尾根の頭まで上がると、

予想通り藪は薄い。

あとは小さなアップダウンを繰り返し、

徐々に高度を上げて行く。

尾根に沿って古い作業道が次々に現れるので、

利用できるところはそれを利用して進む。

ただ作業道ゆえ意に反する方向へと向かう部分が多々あり、

一ヶ所ついそれにのせられて、

尾根を外れてしまった。

すぐに気付いて修正したが、

この登り返しがきつかった。

 尾根筋はルート中のほぼ中間点で送電線の下をくぐる。

すると狭くトドマツの幼木に悩まされた尾根から解放され、

広く明るくなった。

そして前方には目指すピークが姿を現し、

徐々に近付いて行く。

地形図上の「438m標高点」を過ぎると、

一旦わずかに高度を下げ、

登り返すと方向が北西から南西に変わる。

辺りを覆う笹が、

エゾシカに葉だけを食べられ、

残った茎が矢のように脚を突いてくる。

また鞭のようにしなって脚に当たる。

それが痛くて速くは歩けない。

しかしこのころになると辺りの植生が、

トドマツからダケカンバの疎林となり、

視界が開けて楽しい。

そしてところどころにピンテが見られるようになった。

こんな山にも登る人がいるんだねえ。

 10時50分、三等三角点「板江別」

ピークにはギョウジャニンニクがたくさん。

風もなくのどかなピークで、

ゆっくり昼食を摂った。

 下山は東向きの尾根を引き返し、

登路で利用した南向き尾根にはのらず、

そのまま東に下降し、

「草木舞林道」に当てて、

林道歩きで駐車地に戻ることにした。

その尾根を下降していると、

突然伐採地が現れ、

真新しいトドマツの切り株があった。

それを目にしたHiromiが、

「なにこれ? 切ったばかりでしょ! 昨日かなあ?」、

「そんなわけねえべ」、

「今日かい!?」、

「だからぁ、周りを見ても切った機械や道具がないでしょ!

 そんな直近の作業じゃないわけよ!」。

こいつはものの道理というやつが、

全く分かっていない。

 伐採地の中の作業道や尾根筋を使い分けて下山。

12時35分、「草木舞林道」に下って、

約4kmの林道を歩き、

13時40分、駐車地。

長年温めてきた計画を完遂できたことに満足。

 

 

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