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2023.5.4 『宇佐美』(194m)  娘に春の恵みを!

 3日の夕方、

札幌で一人暮らしをしている娘が、

GW休みで帰ってきた。

正月以来だ。

今年1月42歳になった娘は、

全く結婚に興味がなく、

独身生活を謳歌している。

そして私に似て酒好きだ。

こうして帰ってくるといつも一緒に飲む。

3日の夜飲んでいると、

突然娘が言った。

「タラの芽の天ぷらが食べたい」と。

それじゃあ採ってきましょ、

というわけで、

4日は山菜取りと決めた。

 三日の朝ゆっくり出て、

栗山町桜山地区の「桜山池」へ。

「桜山池」を遠巻きに周る周遊林道にのり、

途中の伐採地でタラの芽を収穫することにした。

伐採地のような荒れ地にタラの芽が良く出る。

 「桜山池」の入口に駐車し、

エゾシカ防護柵を越えて林道に入った。

この林道にはエゾシカゲートはあるものの、

林道ゲートは設置されていない。

しかしここで不法投棄を目にしたことはない。

今後もそれが続いてほしいと、

切に願うしだいだ。

 木々の枝には淡い緑の葉が開きだし、

なんとも春らしい雰囲気だ。

そして足下の草地にはつくしが、

一斉に頭をもたげだした。

思えばもう5月で、

長かった週一休みの4月が過ぎ、

余裕のなかった4月を思うと、

5月に入ってこうしてのんびり里山を歩くGWもいいかな・・・

 平たんだった林道が高度を上げだすと、

最初の伐採地にタラの芽が現れる。

しかしほとんどが既に採られたあとだ。

根元から芽をもぎ取り、

枯れてしまった木も目立つ。

そんな光景の中に、

木をのこぎりで切ったものが現れた。

手の届かないタラの芽を、

木を切り倒してまで採ろうとするとは。

今年の今さえよければ、

来年以降はどうなってもかまわないという、

全くもって身勝手な所業だ。

こういうことを平気でやってのける輩が、

山に入ってくるんだもの、

山が荒れないわけがない。

 スタートして2kmほどで、

林道から藪に入った。

そして短い藪漕ぎで、

三等三角点「宇佐美」

四季を通じて何度も立ったピークだ。

すぐ林道に下って歩き出す。

しばらく歩いて次の伐採地へ。

その辺りもまた人の手が入って、

むしり取られた枝先、

のこぎりで切られた木が目立つ。

更に歩を進めて行くと、

一ヶ所夕張方面を眺められる伐採地に出る。

『冷水山』や『鳩ノ巣山』の雪はもうすっかり融けてしまった。

そんな山々がこの日は黄砂の影響で、

ぼんやりと霞んで見えていた。

この春はずいぶん黄砂の影響を受けてきた。

 全行程の半分を過ぎた頃、

新しい伐採地が現れる。

この辺りだとまだ人の手がわずかしか入っておらず、

タラの芽が結構収穫できた。

そして仕上げは「桜山池」に下る直前だ。

そこで納得いく量を収穫して昼食。

最後は池に下って堤の草原で、

ヨモギの収穫だ。

私は貴重なタラの芽より、

どこにでも無尽蔵に自生している、

雑草のようなヨモギが好きだ。

地位も名誉も金もなく、

ただ雑草のように生きてきた自分が重なる。

 帰宅すると女房が手際よく天ぷらにしてくれた。

今回の面倒な山菜処理について、

一言も不平を口にすることはなかった。

そう、今回ばかりは私の希望ではなく、

久しぶりに帰ってきた娘の希望なのだから。

うまくいった!

そして娘よ、突然「タラの芽が食べたい」と言われて、

その翌日腹いっぱい食べさせてやれるのは、

この父くらいだぞ!

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2023.5.2 『幌向炭山』(361m)  気持ちのよい空の下で・・・

 

 今週は月、火曜日の2日間出勤の予定だったが、

仕事のほとんどが先週の金曜日に完了してしまったので、

月曜日に出勤して棚卸しをし、

14時退勤となった。

それで私のGWは2~8日までの7連休となつた。

そして7連休の中で、

Hiromiが2~4日仕事となったので、

同行するのは5~7日の3日間だけだ。

残る日々は単独行動となるため、

まずは燃料代節約を第一に楽しむ。

初日の昨日は自宅から1時間以内の、

栗沢町美流渡に出かけ、

「幌向炭山」に登った。

 「幌向炭山」は二等三角点を有する里山で、

栗沢の田園地帯からその姿を眺めると、

緩やかな円錐形で美しい山容だ。

そしてそこにはウドがたくさん自生しているので、

その様子を見に出かけることにした。

通常だとウドはまだ早すぎる。

ところがこの春は、

異常なスピードで融雪が進み、

地表が露出した時期も早まったので、

もしかするともう生え始めたのでは?

と山菜ザックを背負って、

美流渡の林道脇をスタート。

 林道の上空には小規模送電線が走っている。

その下をくぐって針葉樹林に入った。

濃い樹林なので下草が育たず、

楽々足を運べる。

ただ、いきなりの急登なので、

ゆっくりゆっくり登って行く。

そして100mほど高度を稼ぐと、

平たんな尾根上となる。

春先はエゾシカのフンが、

まるでじゅうたんを敷き詰めたように広がる尾根だが、

今回はそれほどでもなく、

いったい何があったのか?

 明瞭な一本尾根をしばらく進むと、

突然林道の末端に出る。

どこから入ってくるのかは不明だが、

そこで林道が終点となっている。

ここからは車が通ることのない、

平和な林道歩きが始まる。

なかなか雰囲気の良い林道で、

歩くのが楽しい。

途中で一ヶ所、

美流渡の市街地を見渡せるポイントがある。

そこから東奥に「幌向川ダム」が見えている。

 ウドが大量に自生する辺りに達したが、

やはりまだ早く、

全く土から顔を出してはいなかった。

なのに今月下旬には成長しすぎて、

食べられなくなってしまうのだから、

植物の成長は恐ろしいくらいに早い。

 地形図には記されていない新たな林道は、

その奥に「幌向炭山」の姿がみえてくる。

そして頂上部直下で藪に入った。

取り付き点から尾根の頭までは少々濃い藪も、

すぐに薄くなり、

登るのに支障はない。

ひと登りで二等三角点「幌向炭山」

まだ葉がわずかしか出ていない木々の向こうに、

遠くの景色が透けい見えている。

美流渡に入った時点では、

多くの雲に覆われていた上空だったが、

気が付くと快晴となっていた。

 下山は同ルートを引き返したが、

青空が早春の風景を引き立たせて美しい。

林道脇にはタラの芽が結構出ていた。

タラの芽がそのまま自生しているということ、

それらの木が枯れていないということは、

人が入っていないということだ。

それはそれで大事にしたいものだ。

 駐車地に着いてすぐ帰途に着いた。

昼前には帰宅して、

女房と久しぶりに買い物に出かけた。

そこで女房に「とんかつを食べたい」

と言ったら、

「卵ないっしょ!」

そう鳥インフルエンザの影響で、

卵が売り場から消えてしまった。

朝一番に並んで買う気にもならないし・・・

 

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2023.4.30 『御園山』(284m)  雨降りしきる中でネギ採り!

 

 昨日の日曜日はまた雨だ。

日曜日の雨は、

4月9日、16日、23日に続き、

これで4週連続となった。

こんな悲劇的な月も珍しいが、

とにかく週一休みしかない、

とっても嫌な4月は過ぎた。

 この日は天気予報で、

雨から逃れようがないと覚悟したので、

最初から雨具着用で藪漕ぎと決めた。

そしてギョウジャニンニク採りをすることにした。

Hiromiはギョウジャニンニクなんかに全く興味がないどころか、

むしろ嫌いな植物だ。

どうもニンニク系の香りが苦手なようだ。

それでこの日の企画は拒絶されるかな?

と思ったが、

簡単にOKサインが出され、

ホッ・・・

Hiromiも歳とともに、

以前のようなガツガツ感がなくなり、

まぁるく柔軟になったようだ。

 朝Hiromiを迎えに行き、

栗山町南角田の「不動の沢林道」へ。

林道を進んでエゾシカ防護柵手前に駐車。

雨具着用でスタートした。

雨は止む気配なく降り続く。

しかし雨具にヘルメット着用なので、

もう雨はさほど気にならず、

林道から沢筋へ。

そして藪に突入した。

笹に覆われた古い作業道を進み、

適当なところで斜面に取り付く。

笹の密度が増し、

スピードが極端に鈍る。

藪の薄いところではHiromiが前を行くが、

濃くなると私が先に立つ。

 濃い笹は長く続かず、

前方の尾根筋に上がると、

丈が低く薄い笹原に変わる。

尾根筋は明瞭で、

誰がつけたかピンテが目立つようになる。

そしてひと登りで、

四等三角点「御園山」。

私の原風景の中の一座だが、

樹木が密生して視界は効かない。

雨は相変わらず降り続くが、

ここでネギ採り開始だ。

ちょっと時期が遅れたものの、

十分食べごろのネギ畑。

こういうことを始めると、

つい夢中になってしまう私だし、

Hiromiを長く待たせてはいけないと、

黙々袋に詰めていく。

ところがこの日は、

Hiromiもまた採ることに熱中した。

Hiromiが山菜採りをここまで真剣にやるとは、

あまりにも意外で驚いてしまった。

Hiromiの協力のおかげで、

30分も採るとレジ袋(大)3つが満杯となった。

そしてこの大量のギョウジャニンニクをどうするか、

と言うと、

全て私のアルバイト先の仲間にあげてしまう。

 レジ袋3つをザックに詰めて下山。

濃い笹の中はできることなら歩きたくないので、

近くのゴルフ場に下ろうか、

とも考えたが、

もうシーズンインでGWが重なり、

雨でもプレーしている可能性があるため、

登路と同ルートを下った。

そんな中を歩くと当然ダニがたくさんつく。

それを林道に下りて確認。

と、その前に、

沢筋を歩いていると、

近くの針葉樹林でヒグマが低く唸り声をあげた。

こちらははっきりと鈴を鳴らしているのにねえ。

 駐車地に戻り、

後かたずけを始めると、

ようやく雨が上がった。

途中のコンビニで弁当を食べて帰途に着いた。

そして家に帰り、

ギョウジャニンニク大嫌いの、

女房を刺激して波風を立てぬよう、

「全部会社に持っていくやつだから」、

と情けない言い訳をして、

1時間半かけて台所で全て洗った。

一方女房はHiromiの依頼を受け、

2週間前から制作を続けてきた、

トートバッグの完成が目前だった。

そして完成!

夕方の「反省会」に出かける時点で、

女房からHiromiに手渡した。

前にスマホケースを作ってやった時、

赤い革を使って喜ばれたので、

トートバッグも赤だ。

Hiromiも大変気に入ったようでよかった。

トートバッグの制作を終えた女房は、

早速Hiromiから次の依頼である、

二つ目の財布の制作に着手した。

うちの女房はえらい!

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2023.4.16 『天狗山』(栗山・330m)  週一休みがまた雨だ~

 この週末もまた土曜の夕方まで仕事をし、

日曜日だけの休日だったが、

その一日がまた雨にたたられた。

先週は「なんとか降らないでくれ」、

と願いつつ降られたので、

モチベーションが上がらず、

車外に出て準備をするまで、

車の中でダラダラとした時間を過ごした。

しかし今回は頭の中で、

しっかりと雨を覚悟して出かけたので、

行動はきびんだった。

 日曜日の朝雨の中Hiromiを迎えに行き、

迷うことなく近くの栗山町南角田に向かった。

そして「不動の沢林道」入口に駐車。

降りしきる雨の中、

スタート前から濡れたくはないので、

車内で雨具を着用して外に出た。

 もうすっかり雪が融けた風景を眺めながら林道を歩く。

Hiromiはザックカバーのない、

冬用ザック持参だったので、

それを車内に置いて手ぶらでのスタートだ。

この後雨が小降りになることはあっても、

決して止むことはなかったので、

二人揃って雨具のフードは外せなかった。

 1kmほど歩くと現れる、

エゾシカ防護柵の扉を開き、

それを越えた地点で、

そばを流れる「多良津川」に下った。

これを渡渉して大きく林道をショートカットする。

雨の中では最短距離で往復したい。

 沢の渡渉でふと目にとまったエゾシカの白骨体!

頭蓋骨が水中に没した状態で、

岸に横たわっていた。

春先は雪の下からこういう、

目にしたくないものが現れる。

正直私はこういうものを見たくない。

 渡渉の後見事なトドマツの林を抜け、

再び「不動の沢林道」にのって進む。

路面はいたるところでぬかるみとなって歩きにくい。

そんな林道を160で離れて、

尾根の末端に取り付いた。

急な尾根をときには笹につかまりながら登って行く。

途中トドマツの幹に、

真新しいヒグマのひっかき傷が残っていた。

そして上部を走る「天狗山林道」に出た。

この林道は新しく地形図には載っていない。

 相変わらず雨が降り続く林道を登って行き、

「天狗山」頂上基部に達する。

たいした標高でもないのに、

この辺りではガスに覆われた。

最後は若干の藪漕ぎを経て、

四等三角点「天狗山」。

カメラのレンズに水滴がつくような降り方なので、

1分とはとどまらず下山を開始した。

下降も同じく最短距離で駐車地に向かう。

途中あわよくば「ギョウジャニンニク」、

と思っての登行だったが、

まだ少々時期が早かった。

この春は仕事が平常勤務に戻り、

日程的にギョウジャニンニクの採取は無理だな。

まあ、家に持ち帰るわけにはいかないので、

それはそれでかまわないのだが。

 最後は「多良津川」を渡渉して、

エゾシカ防護柵を越え駐車地へ。

2時間弱の行程を終えた。

変わらず降り続く雨の中での後かたずけが面倒だ。

結構雨が入り込んで車内を濡らしてしまった。

 かたずけを済ませ、

途中のコンビニで昼食。

そして夕方あらためて「反省会」とした。

 

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2023.4.9 「馬追丘陵」  週一休みが雨だもの・・・

 約3年半ぶりの土曜出勤が始まった4月だが、

週6日勤務は長いなあ。

世の中には週6日勤務がフツーという方もおられる。

年中6日勤務ということは考えられない。

 週一休みの貴重な日曜日は、

起きると雨が降っていた。

まあ、天気予報通りではあるのだが。

一応夕張の山に出かけることにしていたので、

雨が降りしきる中、

Hiromiを迎えに行った。

そしてどうしたものか、

と話し合い、

雨ならどこに出かけても同じ、

という結論に達し、

直近の馬追丘陵を歩くことにした。

コロナ禍以前の4月なら、

週一しかない休みに降られると、

ひどく腹が立ったものだが、

今は平然と受け入れられる。

それほどこの3年間のゆったりした生活は大きい。

 馬追丘陵の『長官山』火葬場入山口駐車場からスタートして、

これまでになかった地面の妙な地蔵を目にし、

わずかな藪を漕ぎ、

旧「マオイゴルフ場」に出た。

スタート時点で降っていた雨は、

ゴルフ場に出ると上がった。

広々として気持ちの良い風景だが、

早春の寒々とした景観でもある。

しかし多くの植物がまだ芽吹かぬ、

この寒々とした景観を私は好む。

 正に雪が融けたばかりの旧ゴルフ場を歩いて行く。

1kmほど歩いてわずかな藪を抜け、

一段上の新しい「馬追林道」に上がる。

無積雪期のこのルートを歩くのは、

Hiromiにとって初めてのこと。

雪が融けた林道は真新しく、

まだ木材搬出用の大型トラックが走った形跡がない。

伐採は今年あたりだろうか?

 林道を南に向かって歩いて行くと、

間もなく東向きの尾根の末端にピンテが現れて、

登山道が続いている。

昨秋新たな草刈り道ができていたところだ。

どなたかがこの尾根上を笹刈りしたようだ。

そしてそれを登って行くと、

今春も既に笹を切り落とした跡が見られ、

完全に登山道が出来上がった。

それを楽々登って「文学台」へ。

そこに中年の男女が、

ベンチに座ってくつろいでいた。

少し話しをすると、

私と同じ江別市在住とのことだった。

 「文学台」から一旦『長官山』まで歩き、

引き返して送電線の作業道に入った。

これをたどって中腹まで下り、

樹林の中の作業道から「馬追林道」へ。

そしてこの新しい林道の終点を確認するべく、

南に向かって歩いた。

すると予想した辺りで終点となったので、

そのまま藪に入って尾根を下った。

尾根は長く続かず末端へ。

小沢が現れたので、

これを越えてゴルフ場に戻った。

ここで私が言った。

「この沢筋を入って行くとギョウジャニンニクがあるんだわ」、

「ゴールデンウィーク!?」。

やめてよねえ・・・

また会話が続かない。

 

 ゴルフ場で池を覗きに行ってみた。

そこで我が女房が調理して、

Hiromiにやった煮豆の話しになった。

「あれは何の豆?」、

「金時豆だ」、

「金とり豆!?」、

「金取り豆って何よ!」

こいつは会うたびに天然モード全開だぁ・・・

 池のそばから藪を抜けて駐車場に戻った。

雨で予定変更を余儀なくされ、

のんびり歩いた馬追丘陵。

それはそれで楽しく、

夕方Hiromiといつものように「反省会」。

 

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2023.3.4 『清光山』(せいこうざん・301m)~『松倉沢』(231m)  変化のある周遊ルート

 この週末土曜日は、

三笠市で未踏の三角点ピークに登る予定で、

朝Hiromiを迎えに行き、

三笠市に向かった。

ところがあいにく天気が悪く雪が降り出して、

目指す山はガスの中にあって見えない。

そうなると無理にそこに登る気にはなれず、

変更して三笠市幌内地区に方向を変えた。

そして「奔幌内川」そばの除雪終点まで入ると、

何の目的かは不明だが、

広く空けられていたのでそこを駐車地とした。

それを起点に「奔幌内川」に沿って伸びる林道に入り、

途中で林道を離れ沢沿いを進んだのち、

尾根に取り付いて「清光山」を目指すこととした。

この山には無積雪期に二度登っているが、

林道と藪を利用している。

林道だとかなり遠回りとなるので、

沢沿いを進むことにした。

 駐車地から「奔幌内川」沿いの林道に下りて歩く。

雪面が締まって歩きやすい。

しかし湿った雪が地味に降り続き、

時折首筋に入るので不快だ。

無積雪期には雑草に覆われている林道を行くと、

1kmほどで分岐が現れるので、

これを左に入る。

相変わらず歩行が快適な林道をしばらく歩いて、

林道が高度を上げだしたところで沢に下りた。

「奔幌内川」の枝沢だ。

スノーブリッジを利用しながら、

次々と渡渉を繰り返して進む。

そして沢筋を700mほど歩いた地点で、

目の前に現れた尾根に取り付いた。

これがなかなか斜度があり、

登るのが大変だった。

西向きの尾根は太陽光を受けて、

固く締まっているので、

スノーシューのアイゼンを効かせて登る。

Hiromiなんか両手両足で登る場面もあった。

しかしこの取り付きを登り切ってしまえば、

もう楽なもので、

現れた作業道を快適に進み、

最後は尾根筋に上がって詰め、

四等三角点「清光山」

三度目のピークだが、

積雪期は初めてなのでバウム儀式。

初夏のころこのピークが、

ワラビでいっぱいだったことを思い出す。

 「清光山」からは北西に伸びる、

地形図上の破線林道を歩き、

途中尾根を利用して別の林道につないでみることにした。

その林道の先には「松倉沢」(三等三角点)がある。

地形図上の破線林道は無積雪期だと、

その状況や状態が不安だが、

積雪期ならそれがダメだとしてもどうにでもなる。

しかしこの破線林道はしっかりしていた。

まあ無積雪期は雑草に覆われているのだろうが。

 破線林道は地形図によると、

途中で切れることになっていたが、

そこには新たな林道が造成されていて、

二つの林道を容易につなぐことができた。

そして林道にのって進み、

「松倉沢」の基部で尾根に取り付いた。

急登を経て、三等三角点「松倉沢」

私は三度目だがHiromiは初めてのピークだ。

そこでバウム儀式とし、

合わせて昼食にした。

 「松倉沢」からは尾根筋を更に進む。

おおよそ西向きの尾根にのり、

枝尾根に気を付けながら、

アップダウンを繰り返していく。

この尾根筋からも「清光山」が確認できた。

白く見える山なので「清光」と言うのかねえ?

 いくつもの小さなアップダウンを繰り返しながら、

徐々に高度を下げて、

最後はスタートして最初に渡った橋のところに下った。

ここでちょうど一周したことになる。

そして駐車地へ。

総歩行距離が8kmちょっと。

なかなか面白い周遊ルートだった。

このルートを今度は無積雪期に歩いてみよう。

 

 

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2023.3.3 『三ノ沢』(186m)  ちょっとついでの里山へ

 

 昨日「野の沢」下山後、

すぐ近くの「三ノ沢」(三等三角点)麓に移動した。

「三ノ沢」は岩見沢市の「萩の山市民スキー場」東側にある里山。

これも無積雪期に林道と藪漕ぎで登ってきたが、

積雪期に登るのは初めて。

 道々30号線沿いに何の施設かはわからないが、

小さな建物があり、

その前が除雪されている。

このスペースは以前から目をつけていた。

そしてここを駐車地とした。

交通量の多い道々脇は、

騒音が激しくて落ち着かないが、

積雪期この山に登るためには、

ここしか駐車場所が見つからない。

またこのスペースは、

「三ノ沢」へ最短距離で登れる、

絶妙な位置にあった。

 駐車地からそのまま樹林に入った。

樹林は長く続かず畑に出た。

すると前方に「三ノ沢」の西端が見えた。

この後畑の端まで行くと川が現れるが、

これは地形図にないものだ。

一旦川床まで下りて、

少し進んで川床を離れた。

川から大地に上がると、

傾斜の緩い斜面が続く。

これを登って行くと、

小さな建物が現れた。

小さいが人家のようだ。

但し現在はだれも住んでいない様子。

なんでこんなところに?

と、首をかしげてしまう。

 緩やかだった傾斜は徐々に斜度を増していく。

ただ雪面は締まっているので、

スノーシューのアイゼンがよく効いて快適だ。

辺りにはタラの木がたくさんあるが、

みな芽を摘まれて枯れている。

その後樹林に入るとそれまで小降りだった雪が激しくなった。

いやぁな雪の中を詰めて行くと、

登りきって平たんとなる。

すると前方に目指すピークが見えた。

三等三角点「三ノ沢」

ここで昼食とする予定だったが、

雪が激しく降って落ち着かず、

すぐ下山を開始。

はじめは割と乾いていた雪だが、

だんだん湿ってきて、

ズボンの膝上を濡らす。

ひじょうに不快だ。

それが川に下って登り返したところで、

急に小降りとなったので、

ようやく昼食とした。

その後駐車地に下って、

濡れた衣服を着替えて帰途に着いた。

短時間の登下降ではあったが、

これも積雪期初ということで、

良い里山でしたぁ・・・

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2023.3.3 『野々沢』(249m)  積雪期は短縮ルートで

 

  今週は月~木曜日と、

4日間出勤して今日から三連休。

ただ春先の注文がけっこう多くなってきているので、

その状況によっては平常勤務に戻るかもしれない。

そうなると山に通う回数も減ってしまうねえ。

 積雪期の山は無積雪期とは趣が全く異なる。

無積雪期に藪を漕いで歩いた山々は、

それらが皆雪の下となり、

スッキリした尾根や斜面を歩けるようになる。

するとまるで違う山であるかのような錯覚を覚える。

そんなギャップを楽しみながら、

最近は里山を歩いている。

 今日は岩見沢市と三笠市の境界線が走る、

「市来知川」(いちきしりがわ)に沿って伸びる農道に入り、

除雪終点を駐車地とした。

この農道奥には農家が一軒だけあり、

そのための除雪なものだから、

適当な感じで少々の降雪なら除雪されない。

以前もここに入ろうとしたことがあったのだが、

降雪の後の除雪がなされておらず、

スタックしそうな気配となり、

途中で引き返したものだ。

除雪終点は林道の入口に当たるところ。

その先にもわだちは見られるが、

実際に車で入るのは無理だ。

 このところの暖気で雪面が締まったので、

小型のスノーシューを装着してスタート。

農道を水源池に向かって歩いた。

500mほど歩くと「一の沢水源池」へ。

この先は「野の沢林道」が続いており、

無積雪期には「野の沢林道」から支線林道に入って、

「野の沢」(三等三角点)の基部まで進む。

そして今回は積雪期である故、

距離を短縮する。

水源池の氷の上を歩き、

対岸に渡って尾根に取り付くことにした。

ここまでは三笠市側を歩いてきたが、

この水源池に下り立った時点で、

岩見沢市に足を踏み入れたことになる。

その後は目指すピークまで、

岩見沢市の領域だ。

取り付く尾根はどれでもよいのだが、

なるべく斜度が緩い尾根を選ぶ。

ただ足下の雪が締まっているので、

少々斜度がきつくても楽に登って行ける。

 尾根筋をたどって行くと、

予期せぬ作業道が現れて、

これを利用すると更に楽に歩ける。

作業道はやがて地形図上の、

破線林道に吸収された。

この破線林道はこうして見ると立派だが、

無積雪期は雑草に覆われているものと思われる。

この破線林道の更に上部では、

実際にそういうことになっている。

 林道を歩いていると、

突然小規模な伐採地が現れた。

伐採地の風景は規模が小さくてもいいものだ。

そんな風景の中で、

数の少ないエゾマツが目に入った。

針葉樹林のほとんどがトドマツなので、

エゾマツはそうそう目にしない。

この両者は樹皮が全く違う。

トドマツはあっさりした感じなのに対し、

エゾマツの樹皮はウロコのような感じだ。

そのウロコ状の樹皮がなんだか気持ち悪くて、

どうにも好きになれない。

森林のほとんどがトドマツでよかった。

 「野の沢」の基部に達して林道を離れた。

急な尾根を登りきると斜度が落ち、

平たんな地形となる。

それを進んで行くと一旦下がって、

目指すピークへと登り返す。

そして三等三角点「野の沢」

ここに立つのは何度目か?

ただ積雪期に立ったのは初めてだ。

周囲を樹木が覆っているため視界は効かない。

すぐにピークをあとにした。

そして一旦林道に下って、

目の前の尾根を登り返す。

するとそこに伐採地が現れ、

東から南にかけての展望が広がる。

ここがこの山に登るにあたって最も良い地点となる。

 しばし風景を眺めて下山開始。

登路のルートが最短と思われるので、

それをたどって下った。

林道から作業道、

そして水源池へと下り、

氷の上を歩いて農道に戻った。

 駐車地に戻ると雲行きがあやしくなってきた。

時間が早いのでもう一座。

雪よ降らないでくれ~

 

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2023.2.25  幌内「ボタ山」(230m)  こんなところに純白の世界が!

 

 先週の土曜日「幌内」(三等三角点)から眺めた、

純白のボタ山が印象深く、

下山後登ってみることにした。

この三笠市幌内のボタ山には、

数回登って風景を楽しんできたが、

いずれも無積雪期で、

積雪期に登るのは初めてだった。

この日の「幌内」登行中には、

ここに登ることは考えていなかった。

それが伐採地を通してこれを見た時に、

登らないで帰るわけにはいかなくなった。

 「幌内」に登った際に駐車地とした除雪終点から、

ほんの少し市街地寄りに下ると、

ボタ山への作業道入口があり、

その前が広く空けられていた。

これも林業関係の都合で空けられたものだろう。

 広い作業道を登って行くと、

すぐ右下に「鉄道記念館」の敷地全体が見渡せる。

そこにはブルーシートに覆われて、

静かに春が来るのを待つ車両が眠っていた。

 蛇行する広い作業道を500mほど登ると、

突然前方に純白の高みが現れる。

ボタ山の一部だが、

やはり冬は美しい。

そしてその奥の高みに登るべく、

歩を進めて行くと、

突然見たくないものが現れた。

エゾシカの白骨化した死骸だ。

ダメなんだよねえ、

こういうの。

気持ち悪くて目を背けてしまう。

 無積雪期にここに登るのに、

生い茂る植物の中で、

トゲのある植物がずいぶん邪魔をしたが、

今はその植物だけが雪面に目立っている。

驚いたことにそのトゲだらけの樹皮を、

エゾシカがはがして食べた跡が残り、

うまく食べたものだと感心するばかりか、

そんなものを食べても生きて行けるのだから、

生息数がどんどん増えるはずだと納得する。

 急斜面を登りきると、

一気に視界が開けた。

そして360度の展望が広がる。

ボタ山ならではの眺めだ。

南には直前に登った「幌内」が鎮座する。

やはり積雪期は美しいねえ。

 360度遮るもののない風景を楽しみながら、

西側の最高標高点に向かって歩く。

樹木がないのでなんだか高所を歩いているような錯覚を覚える。

また下界に目をやると、

麓の幌内地区がよく見え、

その先には三笠の市街が眺められる。

また北に目をやると、

『三笠山』や露頭炭採掘現場の雄大な風景がいい。

 晴天の下で素晴らしい風景を堪能し、

下山は同ルートをたどった。

そしてエゾシカの死骸は見ないようにし、

作業道はショートカットで下って駐車地へ。

いやあ、いいニ山だったねえ!

それも晴天に恵まれたからであり、

思いがけない青空に感謝して帰途に着いた。

 

 

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2023.2.25 『幌内』(310m)  思いがけない晴天!

 

 先週末はHiromiと別行動となっていたので、

11連休の続きを一人で山歩きを継続した。

土曜日はまた三笠市に出かけた。

そして幌内地区に入り、

「鉄道記念館」奥の除雪終点に駐車。

この地点は直進と左手に入る林道の分岐点だ。

左手に上って行く林道は除雪されており、

早速大型トラックが一台下りてきた。

木材搬出用のトラックだった。

奥で伐採作業がされているようだ。

そして私は除雪されていない直進の林道にのった。

 かつて三笠市が炭都として栄えしころ、

ここには「幌内炭鉱」があった。

その名残を思わせる建物がいくつか見られる。

コンクリートで建てられたものは、

そう簡単に崩壊しない。

そしてしばらく歩くと、

古い変電所がそのまま残っている。

ここは現在無積雪期に、

見学用として開放されている。

 変電所からが本当の林道だ。

足下には新雪の下に固い層があり、

スノーシューで快適に歩ける。

しかしそれは長く続かなかった。

変電所からいくらも進まないうちに、

レンガでできたサイロ状の建造物が現れ、

そこまで古いスノーシューと思われる跡が残っていた。

炭鉱が残した遺構を見て歩いたのだろうか?

それでそこからはまっさらな上を歩くのだが、

これがまたなかなか厄介なことになった。

足下の新雪の下に固い層がなく、

ズブズブとスノーシューを飲み込む。

前日歩いた「安斉ノ沢」~「砂利山」とは、

そう離れていないのに、

随分条件が変わるものだ。

 無積雪期には蛇行する林道を忠実に歩いて、

最後は伐採地の中を登るのだが、

積雪期となればショートカットして、

最短距離で登ることを考える。

直線的だった林道が、

右に大きくカーブする地点で、

林道を離れて目指すピークに、

直結する尾根に取り付いた。

ところがこの尾根には作業道が付随しており、

これを利用して登る。

この作業道の存在だが、

無積雪期には気付かなかった。

ただ、作業道を歩いても、

ズブズブ、ズブズブ。

なかなか進まないが、

辛抱強く歩を出すしかない。

 わずかな距離にずいぶん時間がかかった気がするが、

やがて尾根の頭に上がると、

北西斜面に伐採地が広がった。

するとそれまで暗くてうっとうしかった空が晴れだした。

伐採地の風景が美しい。

そして尾根を詰めて、

三等三角点「幌内」

例の黄色い私製標識は、

一昨年秋から昨年の春先の間に付けられたものと思われる。

またすぐ横に丸く大きな穴がある。

これはどうしてできたものか?

積雪期だとよりはっきりと穴の形状がわかる。

三角点標石はこの穴の反対側にある、

と記憶している。

もう少し待つと更に青空が広がりそうだったので、

風を避けて早めの昼食とした。

 下山はしばらく伐採地の風景を楽しんだ。

伐採地の向こう遠くに、

三笠の市街地が広がっている。

そしてすぐ手前には純白のボタ山がやけに目立つ。

このボタ山にも積雪期には登ったことがないので、

この後登ってみることにした。

 伐採地から尾根を乗越して作業道に戻り、

自らのトレース上を快適に下る。

林道を淡々と下って駐車地へ。

やはりあの伐採地の風景は積雪期がよかった。

 

 

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