北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.2.24 『安斉ノ沢』(218m)~『砂利山』(ざりやま・222m) 三笠で里山周遊
昨日はずいぶん久しぶりに降雪がなく、
朝の除雪から行動を開始しなかったのは、
いったいいつからだろう?
とにかく多少の差はあれど、
毎朝雪が積もっていて、
除雪から一日が始まっていた。
昨日は朝から青空が広がり、
一昨日せっかくの休みを、
どんよりとした雲の下で山に登ったHiromiが気の毒だ。
そんな好天を無駄にすることなく、
7時前に家を出た。
そして三笠市へと向かった。
先日三笠の「坊主山」に登った際、
その東に位置する二つの三角点ピークに、
積雪期として初めて登ってみようと思った。
無積雪期には二度、
小高いところにある、
三笠市中央霊園下部の「前田の池」を起点に、
藪漕ぎで「砂利山」~「安斉ノ沢」を周っている。
それを積雪期の今、
「坊主山」の東に伸びる農道を利用し、
できるだけ奥に入ってアプローチすることにした。
農道は最終人家を過ぎて間もなく、
大きく左にカーブして下降しだしたので、
戻ってよい位置に駐車スペースを見つけた。
良く晴れた空の下、
-13℃の空気の中をスタート。
駐車地からいきなり広い牧草地に入った。
いや、牧草地なのか荒れ地なのかはわからない。
とにかく広くて気持ちがいい。
広いところが大好きな私にはぴったりの風景だ。
牧草地を横切ると、
地形図に示された広い林道に出たので、
それにのって東の山並みに向かう。
360℃遮るもののない中を歩くのは、
とにかく「気持ちいい!」の一言に尽きる。
それも青空があっての開放感だろう。
直線的に伸びる林道が山腹に突き当り、
右にカーブを描くころ、
斜面に取り付いて登行を開始した。
背後には広大な風景が広がって行く。
そして間もなく尾根の頭に上がった。
これを南に向かって歩いて行くと、
四等三角点「安斉ノ沢」。
無積雪期だと下を走る林道が開放されているので、
難なく登ることができる。
「安斉ノ沢」を後にし、
東に伸びる尾根上を進む。
すると樹木の切れ目から、
北東方向に「砂利山」のピークが確認できた。
この後は尾根筋が東から北方向へと、
向きを変えていく。
つまり「安斉ノ沢」から、
反時計回りで弧を描くように周って行く。
「安斉ノ沢」から少し歩いた地点で、
尾根筋のすぐ脇に作業道が現れた。
この作業道は無積雪期だと、
雑草がはびこってよくわからない部分があったが、
実際には「砂利山」まで続き、
更にその先まで伸びていることが確認できた。
辺りの植生が広葉樹から針葉樹に変わって行くと、
目指す「砂利山」は近い。
そして三等三角点「砂利山」。
どなたかがピンテに黒マジックで、
点名を書いて木に付けていた。
以前はなかったものだ。
「砂利山」からは下降尾根にのって、
中央霊園のそばを通り、
更に下って「前田の池」に下り立った。
結氷した池を渡って対岸へ。
そして急斜面を登り返した。
尾根の頭に上がると、
木々の間から西側の風景が見える。
そこで風景が見える方を下降すると、
地形図上の林道に出た。
この林道を忠実にたどって行くと、
最初に林道を離れて「安斉ノ沢」に取り付いた地点に合流。
ここで周遊ルートが完結した。
昼が近かったので昼食とし、
自らがつけたトレース上を駐車地に戻ったが、
このころになると雪面が太陽光で湿り、
スノーシューのアイゼンやフレームに、
雪ダンゴとなってこびりつき、
歩行がきつくなった。
しかし空はどこまでも青く、
見渡す景色はとてつもなく広い。
いやあ、申し分のないいい一日だったねえ!
2023.2.22 『坊主山』(栗山・168m) 二つの「坊主山」
一昨日ひょんなことから三笠の「坊主山」に登り、
山頂で独特の私製標識を目にすると、
これと同じデザインの私製標識を並べてみたくなった。
それで昨日は栗山町の「坊主山」に登った。
前日からまた雪が降り続き、
朝除雪をしてから栗山町桜山地区に向かった。
私が住む江別市では10cm程度だった新たな降雪が、
栗山町では20cmほどに達し、
幹線を外れた町道は未除雪状態で、
路面を新雪が覆っていた。
栗山町の「坊主山」に積雪期に登るには、
栗山町桜山地区にある、
「シャトレーゼ栗山工場」そばの、
町道脇を駐車地としている。
ここはいつも待避所的に除雪されており、
車3台ほどが道路にはみ出さずに駐車できる。
ところがこの朝はしっかり降って、
除雪が間に合わないせいか、
そのスペースができていなかった。
それでスコップで幅を広げて、
駐車スペースを確保した。
この朝も前日も降り続いた雪なので、
スノーシューが深く潜る。
しかし下に固い層ができているので、
それほど苦にはならないラッセルだ。
駐車地から一旦田園に下り、
それを横断して南の斜面に取り付く。
ここで伐採地の小山を越えるのだが、
このルートはその後もう一つ小山を越えることになる。
たかだか167mの里山を目指すのだが、
こうしてルートを工夫することで、
変化のある面白い山歩きを楽しめる。
二つ目の小山を越えて伐採地下部から、
急な斜面を登行する。
植生がカラマツからトドマツの林に変わって行く。
新雪が降り積もったばかりで、
陽光に照らされた木々が美しい。
辺りが伐採地ばかりなので、
常に見通しが効く中を登って行く。
そして最後はトドマツの林の中で、
二等三角点「坊主山」。
そこに独特の私製標識だ。
この私製標識を2枚、
冒頭で並べてみた。
向かって左側が栗山の「坊主山」。
そして右側が三笠の「坊主山」だ。
ご覧の通り全く同じ書体、デザインだ。
当然同一作者が制作したものだろうが、
私はこの方の私製標識を、
二つの「坊主山」でしかお目にかかっていない。
他の山にも設置されているのだろうか?
もし設置されているのであれば、
それにもお目にかかってみたい。
下山は同ルートを引き返した。
すると振り返る「坊主山」方向は、
空が暗くなりだして、
また雪が降り出した。
ちょうど良いタイミングで、
頂上付近にいられたことを感謝。
そして今日も美しい風景の中を歩けたことに、
重ねて感謝しつつ駐車地へ。
ああ、今日もいい日だったねえ~
2023.2.21 『竹ノ子山』(156m) 美しき丘陵地帯!
昨日の三笠「坊主山」下山後、
まだ早かったので栗沢の「竹ノ子山」に向かった。
「竹ノ子山」は天気が良くないときに、
「竹ノ子山にでも出かけるかぁ」、
といった程度の山だったので、
晴天の下で歩いたことがなかった。
しかし「竹ノ子山」を含む栗沢の丘陵地帯は、
大変風景が良いと感じていた。
そこでこの日は晴天下で、
極上の風景を楽しむチャンス到来だった。
「坊主山」から道々に入ると、
この朝凍結してツルツルだった路面の氷は、
ほとんどが融けかかっていて、
朝の危険性は感じられなくなっていた。
気温はまだ-6℃と低かったが、
もう太陽が力強くなってきており、
直射日光が氷を融かしてくれる。
栗沢の「最上山」北側を東西に走る、
道々「栗沢~茂世丑線」に一ヶ所だけ、
車2台を停められるスペースが空けられている。
これを利用して駐車。
そのまま道々脇の雪原に繰り出した。
一旦「最上川」沿いに下って、
対岸の台地を登り返す。
すると間もなく前方が開け、
美しい風景が目に飛び込んでくる。
そして期待した通り、
純白の雪原と青空のコントラストが素晴らしい!
振り返れば自らのトレースの向こうに、
「最上山」の象徴である巨大アンテナが見えている。
この後は針葉樹林の中の伐採地や、
樹林間に伸びる作業道を歩いて行く。
針葉樹のほとんどがトドマツで、
下部の枝が払われているため、
すっくと天に向かって伸びるイメージがわく。
なんとも美しい風景だ。
やはり晴天の中で訪れてよかった。
針葉樹がまっすぐに伸びる、
美しい風景を眺めながら歩いて行くと、
突然前方が広く開ける。
純白の伐採地だ。
たかだか150mほどの丘陵地帯だが、
なんと美しいことか!
そのまま進んで東の縁に立つと、
茂世丑の田園地帯が広がる。
標高が低いので高度感はないが、
穏やかでのどかなこの風景を私は好む。
少々冷たい風が吹いていたが、
美しい風景を眺めながら昼食とした。
やはり山は晴れりゃあ100倍楽しい!
下山は途中まで同ルートを引き返し、
途中で別の伐採地に入り、
またトドマツ林の風景を楽しんだ。
そしてそのまま「最上川」に下った。
すると川岸に「上流端」、
と書かれた表示板があった。
上流部の末端がここであるということなのだろうが、
わざわざこんなものを立てて知らせなきゃならないこと?
だいたい今は冬だから見えているが、
夏季は雑草の中に埋もれて見えないわけだし。
行政のやることには、
時々首をかしげることがある。
駐車地に着いてかたずけを済ませ帰途に着いた。
栗沢のコンビニで久しぶりにアイスを買って食べながら。
久しぶりったって、
二日ぶりだけどねえ・・・
2023.2.21 『坊主山』(三笠・161m) 青空はいいねえ~
昨日の朝山に出かけようと用意をし、
またまた降り積もった雪を除雪した。
すると途中から吹雪出して、
雪の降り方も強くなった。
この前日濃霧の中を走って怖い思いをしたので、
わざわざ吹雪の中を出かける気にはなれず、
完全休養日とした。
そして積もった雪をまた午後になって除雪。
まだ降るんだもなあ・・・
今朝起きるとまた雪が積もっていたので除雪。
なんか毎日除雪に追われている感じだ。
除雪が終わって家を出た。
久しぶりに晴天だが、
今度は路面が凍ってツルツルだ。
交通量の少ない道路は、
雪が積もった影響で滑らないが、
交通量の多い道路はスタッドレスタイヤで磨かれて、
もうピカピカ、ツルツル。
まっすぐ走るのが大変で、
前車との車間距離を大きく取って走った。
そして道々30号線を栗沢から三笠方面に走り、
右に「市来知川」が現れると、
それに沿って伸びる農道に入った。
今日は無積雪期に、
藪漕ぎで歩いている里山に登るつもりだった。
ところが農道を300mほど走った分岐から先が除雪されていない。
この農道の奥に農家があるので、
通常は除雪されているのだろうが、
昨日から降り積もった新雪が、
この時点ではまだ除雪されていなかった。
試しに走行してみたが、
どうにもスタックしそうで引き返した。
そこで「どうしたものか?」、
と思ったときに、
目の前に「坊主山」があるじゃないか!
と言うことで、
駐車できるかを確認すると、
十分なスペースがあった。
晴天ではあるが、
9時スタート時点で気温が-13℃。
もう3月が近いというのに、
まだこんなに冷えるんだもんなあ。
駐車地からすぐ尾根の南端に取り付いた。
この尾根は南向きのため、
雪面が締まって登りやすい。
楽に歩を進めて傾斜が落ちると、
木々の間から麓の田園地帯が見える。
なんだか久しぶりに見た青空だ。
その後若干のアップダウンを繰り返し、
三等三角点「坊主山」。
ここに初めて立ったのが昨春だった。
そして私製標識を見て、
栗山の「坊主山」に付けられている私製標識と、
同じデザインであることを確認。
再びこれを目にすると、
また栗山の標識を見に行きたくなったので、
近々行ってみよう。
下山は途中の枝尾根を下降し、
採石場跡に下った。
作業がされていないので下りられたが、
置かれている重機が動いていたなら、
下りられなかった場所だ。
この採石場上部からの眺めがいい。
採石場下部に下ると、
駐車地まで一直線。
晴れると山は100倍楽しい!
まだ午前中だったので、
もう一つ景色を楽しみに行きましょう!
2023.2.17 『宇佐美』(194m) 栗山ダムの片すみで・・・
今朝は家を出て当別町に向かったが、
またまた駐車場所が見つからず、
やたらと走り回ってしまった。
最近はどうも調子が悪い。
それにしても当別町から北側は、
毎年よく雪が降り、
晴れる日が少ない豪雪地帯だ。
ちょうど当別~岩見沢~北夕張を結ぶラインが、
雪雲の境目となり、
西風が強ければラインの北側で雪が降り、
そこに北風が加わると、
札幌方面に雪雲が南下してくる。
燃料代を節約しながら走っているのに、
今日も無駄にしてしまったことを悔やむ小市民なり。
結局当別町を離れ、
新篠津村~岩見沢市~栗沢町を走り抜けて、
栗山町に入って「栗山ダム」に至った。
もう確実に駐車できるところを狙わなければ、
燃料を無駄につかってしまう。
「栗山ダム」のすぐ下に駐車し、
その場から林道に入った。
ダムの下には無積雪期に、
パークゴルフ場となる広場がある。
「宇佐美」には無積雪期も藪で登っている。
ダムとは逆の栗山町桜山地区からだと、
林道が三角点ピークのそばまで続いている。
積雪期にダムから登るのは久しぶりだ。
駐車地から林道に入ると、
エゾシカの防護柵が現れるのだが、
扉が開きっぱなしだ。
莫大な費用を投じて成された、
エゾシカの食害を防ぐ事業が、
これでは意味がなくなっている。
やっていることが理解できない光景だ。
この後畑の中を歩いて林道をショートカットしたが、
次に現れた扉も開きっぱなしになっていた。
全く意味不明・・・
第二の扉から200mほど歩いて、
正面に現れた尾根に取り付いた。
昨日の馬追丘陵もそうだったように、
ここも表面のサラサラした雪の下に、
固い層ができているので歩きやすい。
この辺り一帯は王子製紙の社有林で、
あちこちにそれを示す標識が付けられている。
針葉樹も整然と植え付けられて、
いかにも人が管理している様子が伺える。
尾根筋を登って行くと、
一ヶ所樹木が切れてダムの一部を見下ろせるところがあった。
また頭上の木々の枝には、
大小の雪塊が無数に確認でき、
気温が上がると落下を始めるので危険だ。
今日は日中気温がプラスに転じる予報だったので、
緊張しながらの登行だった。
はっきりした尾根筋を登って行き、
やがて目指すピークが見えてくる。
そしてひと登りで、
三等三角点「宇佐美」。
この時点で11時半。
昼食にはちょうど良い時刻となったので、
いつもの簡単な昼食とした。
下山はほぼ登路のルートを引き返したが、
尾根の末端を手前でダム湖側に下った。
そしてダムの長い堤を眺めて、
林道から畑、車道と歩いて駐車地へ。
久しぶりの「宇佐美」はなかなか面白かったねえ。
2023.2.16 「馬追丘陵」 困ったときのマオイ!
今週も月~水曜日の3日間出勤だった。
そして今日から11連休となり、
次回の出勤日は27日(月)となる。
これはアルバイト先の工場で、
機械の大掛かりな入れ替え工事があるためで、
それが終わると忙しくなるかもしれないので、
この11連休は大歓迎だ。
今朝起きるとまた結構な降雪があり、
除雪から一日が始まった。
1時間半ほどかけて雪をかたずけ、
一旦家に入って休憩後、
当別町に向かって家を出た。
また樺戸山地の南端で活動する予定だったが、
私が住む江別市から当別町に入ると、
天候が一変した。
江別はよく晴れていたが、
当別町に入ると雪が降り出し、
だんだん激しくなった。
前方の視界がひどく悪いのでゆっくり走る。
そして駐車予定のところに着くと、
除雪されていない。
除雪についてはその前の江別からここまで、
全くされておらず、
道路には20cmほどの新雪が積もったままだった。
駐車はできず、
追突される可能性があるため停車もできない。
その辺りには留まれないので、
そのままUターンするようなかたちで引き返した。
視界が悪く非常に怖い中を江別に戻ると、
出発時と同じく晴れていた。
そこで青空が広がる馬追丘陵を目指すことにした。
南幌町を通過して馬追丘陵へ。
そして旧「マオイゴルフ場」正門前に駐車。
ここは必ず駐車できるので、
困ったときの馬追丘陵だ。
除雪終点から先の車道上には、
スキーやスノーシューのトレースがしっかりできていた。
最近はここから登る人も増えたようだ。
車道を300mほど歩いて、
右手に出合う「馬追林道」に入った。
しっかりしたトレースは車道上にそのまま続いて行き、
「馬追林道」には前日のものと思われる、
一人だけのトレースが続いていた。
しかもツボ足だ。
足下の雪は新雪の下に固い層ができており、
なかなか歩きやすい。
そして積雪期ゆえショートカットが可能なポイントでカットする。
林道から離れて「文学台」に続く尾根に取り付くが、
ここもショートカットで早めに取り付いた。
あとは尾根筋を詰めて行き、
突然樹木が切れて青空の中に飛び出す。
「文学台」に上がって石狩平野を見渡すと、
晴れているのは札幌市から、
この馬追丘陵までの間だけだ。
北の樺戸山地は分厚い雪雲の中にあって、
その姿を見ることはできない。
今日ははじめからここにするべきだったねえ。
「文学台」からは途中まで車道を歩いて、
まだ歩いたことのない尾根に乗り換えた。
この尾根はなかなか快適で、
難なく沢筋まで下った。
すると目の前に「馬追林道」が現れた。
「馬追林道」を少し歩いて再び樹林に入った。
そして旧「マオイゴルフ場」の、
センターハウス付近に下って駐車地へ。
朝から天候に左右されて、
つまずいてしまったが、
なんとか締めくくることができてよかった。
この後Hiromiの家に寄り、
主のいない駐車場の雪を整理してやった。
あいつは自らを忙しくしてしまっているので、
ろくに除雪の時間もない。
2023.2.12 『天狗山』(栗山・330m) 湿雪降りしきる中で・・・
一昨日の日曜日は、
天気予報で気温が高く、
湿った雪が降ると言っていた。
そこで極近場で遊ぶこととし、
栗山町の「天狗山」に登ることにした。
この「天狗山」や隣りの「御園山」は、
Hiromiのところからだと、
馬追丘陵についで近い山だ。
朝ゆっくり家を出てHiromiを迎えに行った。
そして馬追丘陵を越え、
由仁町から栗山町に入った。
栗山町南角田地区で除雪終点を駐車地とした。
そのころになると予報通り、
湿った雪が降り出していた。
誠にいや~な雪だ。
身体が濡れるので雨具を着用し、
ザックにはカバーをかけた。
しかしHiromiはそのまんま。
駐車地をスタートして、
田園地帯の端を歩き、
「不動の沢林道」に入った。
この林道奥を開削して、
夕張に抜ける道路計画がかつて存在したと聞く。
理由はわからないが、
中止になったその計画を、
今でも実施するよう働きかけている人がいる。
この「不動の沢林道」入口からしばらくは、
その方が所有する山らしい。
スタートして1kmほどで、
エゾシカの防護柵が現れる。
そこに扉があるのだが、
開きっぱなしになっている。
昨冬もそうだったが、
いったい誰が閉めずに立ち去るのか?
エゾシカによる食害を防ぐため、
莫大な費用を投じて作られた柵が、
この愚かな所業でその効果が得られなくなる。
ハンターの仕業か?
柵を越えてすぐ「不動の沢」に下った。
水量の少ない沢を渡渉して、
林道を大きくショートカットする。
そして針葉樹林を抜けて、
上部林道に上がる。
頭上の枝枝に無数の雪塊ができており、
暖気で落下するのが怖い。
一つでも頭に当たったなら、
首の骨が折れて命を落とすことになる。
そんなことを考え、
注意しながら登って行くと、
突然前方30mほど先で、
「バキバキッ!」と音がしたと思ったら、
バサッと太い枝が落ちてきた。
雪の重さに耐えきれずに折れたものだ。
もし我々に当たっていたら、
大変なことになるところだった。
実はこの直前私が前を歩いてペースが落ちていた。
それをHiromiが前に立っていたなら、
私よりペースが速いので、
落下してくる枝の下に達して当たったかもしれない。
たまたま私が前を歩くという偶然が、
ラッキーなタイミングを生んだか・・・
右手に「天狗山林道」が出合うと、
間もなく林道を離れて、
送電線の作業道に入る。
それをしばらく利用したあと「天狗山林道」にのると、
間もなく送電線の下をくぐり、
「天狗山」頂上部の基部に達する。
そしてひと登りで、
四等三角点「天狗山」。
このピークには私製標識が2枚付けられている。
一枚は小さい木切れに、
マジックインキで点名が書かれたもの。
これはバネのようにくるくると、
らせん状になった針金で取り付けられている。
3年ほど前に付けられたもので、
ここ以外の山でも時折目にするスタイルの標識だ。
もう一つはおなじみの黄色い標識だ。
これは付けられて2年近くになるか?
初めてここに登った時には何もなかったが、
だんだんにぎやかになってきた。
下山は同ルートをたどるが、
途中でショートカット。
ふかふかの急斜面を下る際、
いつものようにHiromiが喜んだ。
湿った雪は止むことがなく、
雨具のフードを取ると、
帽子から滴る水が首筋に流れ込んで不快だ。
足早に歩き通して駐車地へ。
いやな雪模様の中ではあったが、
まあそれなりに楽しめて満足。
夕方あらためて「反省会」で締めくくった。
2023.2.10 『本沢』(152m) 栗山湖でスノーシューハイク
今週も月~水曜日の3日間出勤で、
昨日から4連休。
その初日の昨日は早朝から降り出した雪の除雪に追われ、
全くモチベーションが上がらない中、
何とか老体に鞭打って家を出た。
ところが私の住む街の郊外に出ると、
猛吹雪となり先が見えない。
車の事故に巻き込まれては大変なので、
早くに決断して引き返した。
そして完全休養とし、
午後はまた新たに降り積もった雪の除雪をしたり、
物置の屋根の雪下ろしに精を出した。
今日も起きると新たな降雪があり、
その雪と除雪車が置いて行った固い雪の処理から始まった。
昨日は2時間、今日も1時間半かかった。
このように朝から除雪に追われると、
山に向かうモチベーションが全く保てない。
やる気が失せてしまう。
まあ、まだ2月の中旬になったばかりなので、
まだまだ降り続けるであろう雪のこと、
致し方のないことではある。
除雪が終わって家に入ると、
正直もう外には出たくなくなる。
しばらくウダウダとして過ごし、
9時近くになって家を出た。
そして我が家から近距離にある「栗山ダム」で、
伐採地の風景を楽しむことにした。
降雪が続いた後なので、
どこへ出かけても雪が深いだろう。
「栗山ダム」に行くと、
やはりかなり降雪があったようだが、
ダムの奥へと続く林道がきれいに除雪された後だった。
この「栗山湖」右岸林道は、
積雪期でも奥で林業が活動していると、
除雪されていることがある。
そしてそれは歩き出すと確認できた。
湖の対岸から機械音が聞こえ、
そちらに目をやると、
重機が伐採作業をしている最中だった。
この厳冬期の作業はきついだろうなあ。
林道左手の斜面を上がり、
広い伐採地に出た。
伐採地を登って行くのだが、
私はこの伐採地の風景が好きだ。
ただ今日はどんよりとした空の下で、
より一層の美しさは期待できなかった。
伐採地の斜面を登り切り、
尾根上を西に進む。
そして一旦広葉樹林に入り、
その奥のピークに立った。
四等三角点「本沢」。
四季を通じて何度も立ったピークだ。
その後更に西進を続け、
間もなく隣りの伐採地に出た。
そこからは南に「宇佐美」(三等三角点・194m)が見えている。
燃料代節約のため、
近々登ることになるだろう。
伐採地から林道に下り駐車地へ。
全くモチベーションが上がらないままではあったが、
林道の除雪が確認できたことは収穫だった。
2023.2.2 『最上山』(163m) 吹雪と青空と・・・
今週も月~水曜日の三日間出勤して、
今日から4連休。
来週も同じ日程となりそう。
新型コロナウィルス感染による騒動が、
ここまで3年間続いたが、
その影響がいまだに残っており、
大変申し訳ないが、
楽をさせていただいている。
昨夜から天気予報通り荒れだして、
今朝起きると我が家の庭にも、
しっかり降雪があった。
従って除雪に時間を要した。
6時半に始めた除雪を、
8時時半に終えて家に入ると、
また雪が降り出したので、
しばらく様子をうかがって待機。
そして再び止んだ頃を見計らって除雪。
結局前夜から40cmを超える雪が降ったことになる。
もう雪いらねえ~
雪が降ることを知っていながら、
出かけることはできないので、
除雪を完了して家を出たのが、
もう10時半を過ぎていた。
そんな時は近場に限るし、
暴風雪の後は駐車場所も確保できないので、
確実に駐車できる栗沢町に向かった。
そして先日深雪でリタイアした、
「最上山」に登ることにした。
私が住む江別市を抜けると、
空は晴れているのだが、
風が強くなり地吹雪がひどい。
隣りの南幌町から栗沢町に向かう田園地帯も、
地吹雪で何も見えないところがあった。
おまけに吹き溜まりが随所にできて、
後輪駆動の小型トラックなんかは、
ハンドルを取られて蛇行しながら走っていた。
道々脇の駐車地に着くと、
青空が広がってきた。
上空はちょうど雪雲と晴れ間の境目だった。
道々からすぐ樹林の中の斜面に取り付いた。
雪面は20cmほどの新雪の下に、
固い層ができているので、
さほど苦にならないで歩行できる。
つい先日このルートで、
深雪にもがき苦しんだことが嘘のようだ。
斜面から一段上の林道に上がり、
更にもう一段上の林道に上がった。
両方とも積雪期にはきれいに見える林道だが、
無積雪期は廃道で雑草に覆われる。
林道を数百メートル歩くと、
左手に伐採地が現れる。
晴れているとなかなかよい風景を楽しめるのだが、
今日は遠くの景色が雲の中だった。
伐採地を過ぎると林道は長い直線となる。
そして右にカーブを切ると、
前方に「最上山」を象徴する高いアンテナが見える。
その後間もなく尾根の末端に取り付く。
積雪期はスッキリしている尾根だが、
昨夏これを登ってみると、
なかなかの笹漕ぎを強いられた。
アンテナの建つピークに一歩一歩近付き、
四等三角点「最上山」。
ここまで登り1時間ほど。
朝から除雪に追われた日には、
ちょうどよい負荷の山だ。
我が家からだと、
馬追丘陵とこの栗沢町の丘陵地帯がほぼ同距離で、
札幌の山を除くと最も近い距離にある。
ピークでいつもの簡単な昼食を摂り、
下山は同ルートを引き返した。
ピークに到着する前から曇って、
風が強くなったが、
下山で駐車地が近くなると、
また晴れて青空が広がった。
青空があるなしでは、
気分が全く違う。
下山後速やかに帰途に着いたが、
田園地帯ではまだ地吹雪のひどいところがあった。
江別市に戻ると相変わらず除雪状況が悪く、
何もしないから車道がどこもガタガタだ。
この除雪の悪さは何とかならないものか!?
そしてまた今夜も雪の予報だ。
2023.1.29 『於兎牛山』(おそうしやま・392m) 快晴じゃないの~
「石狩湾周辺で大雪の可能性」と言われていた、
週末の予報だったが、
とうとう土日とも降らなかった。
だったら出かけたいところがあったのに、
相変わらず当てにならない天気予報だ。
それにしても「大雪」が、
全く降らないってどういうこと?
当てにならない予報でも、
予報通りに降られるより、
降らない方がはるかにましだけどねえ。
日曜日はまた一人だったので、
「安近短」と言うことで、
由仁町の『於兎牛山』に登ってきた。
この日も冷え込んで、
我が家の前が-12℃。
そして走り出して隣りの南幌町では、
-19℃まで下がった。
ずいぶん低温状態が続く。
由仁町川端から「クオーベツ林道」の入口に向かった。
いつもの林道入口そばに駐車。
車外に出て準備を始めるが、
外気温がこの時点でもまだ-15℃と、
なかなか気温が上がらず、
すぐに手が冷えてしまう。
「クオーベツ林道」は冬季も林業が活動しているようで、
ブルドーザでしっかりと除雪されていた。
その路面に大型トラックのタイヤ痕が残っていることから、
木材の搬出作業が続けられているものと推測する。
但しこの日は日曜日だったので、
作業が行われることはなく、
一台の車もやってこなかった。
きっちり除雪された林道を歩くので、
スノーシューをザックにくくりつけてスタート。
平らな路面を快適に歩いて行く。
しかし気温が低いので体がなかなか温まらず、
手先が冷たくて痛い。
路面にはエゾシカのヒヅメの跡が無数にある。
そんなものをハンターが見たら、
喜んで大勢やってきそうで怖い。
ただ、通常は林業が活動しているので、
ハンターもまさかこの辺りでは狩りをしないだろう。
歩き始めて1kmちょっとで、
「クオーベツ貯水池」に着く。
せっかくだから厳冬期の貯水池を覗いてみた。
水が涸れあがって、
雪に覆われた貯水池もまた美しい。
ここに満々と水が湛えられていた春先がなつかしい。
貯水池を覗いた後、
林道をまたいで伐採地に入った。
伐採地の中の作業道を登って行くが、
ふと気が付くと快晴じゃないか!
青空の下で伐採地の風景が実に美しい。
また、広々として大変気持ちがよい。
それにしてもこんなに晴れる予報だったっけ!?
いやいや予報がどうでも、
晴れるに越したことはない。
伐採地の美しい風景を眺めた後は、
突き当りより一段上の林道に上がる。
そして無積雪期と同様に、
林道を歩いて頂上基部まで進む。
途中樹木が切れたところからは、
苫小牧方面の工業地帯から、
札幌の『手稲山』までが、
かなり澄んだ空気を通して臨むことができた。
そんな中で苫小牧の工場から立ち上る煙が、
まっすぐにのぼっていたのが印象的だ。
頂上基部で林道を離れて尾根に取り付いた。
これも無積雪期と同様で、
尾根筋を詰めて行く。
そして『於兎牛山』(三等三角点:「於壮志山」)。
そこでふと気付くと、
真新しい私製標識が木にくくりつけられていた。
ウサギと牛の絵をマジックインキで描いた、
ほんわかとした温かみのある私製標識だ。
作者の人柄が伺えるようで、
和ませて頂いた。
こういった私製標識を「よし」としない方がいる。
しかし私の個人的な意見を言わせていただくと、
何もないよりはあった方いい。
三角点を求めて歩き、
そのピークに何もないところばかり登っていると、
こういう標識を目にするとホッとするものだ。
ピークのみの限定的設置でもあるし。
それに対しピンテの乱用と残置は、
複数に及ぶものでゴミ扱いとなるため好まない。
下山は頂上基部に下って間もなく、
西向きの尾根を下った。
最短で除雪された「クオーベツ林道」に当てるためだ。
尾根から沢筋に下って、
「クオーベツ貯水池」の上で「クオーベツ林道」に出た。
林道の除雪はまだまだ先まで続いているようだが、
いったいどこまで続いているのか気になるところだ。
除雪されて歩きやすい林道を、
とことこ歩いて駐車地へ。
もう13時を過ぎていたが、
気温は-6℃。
日中の最高気温がこの程度だ。
この低温状態はいつまで続くんだろうねぇ・・・
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