北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2022.12.11 「馬追丘陵」 やる気はないがいいことも・・・
今年もここまでで210山行を終えた。
毎年こんなことを続けていると、
ときには全くやる気の出ない日がある。
意味もなくおっくうでたまらない。
先日の日曜日はそんな朝を迎えた。
朝起きるどんよりと重苦しい空から、
湿った雪が降り出した。
その時点でもうやる気なし。
またこの週末はHiromiと別行動のため、
一人で動くと車の燃料代がかさむ。
そんなこともやる気のなさを後押しする。
しかし健やかに酒を楽しむためには、
決して運動を欠かせない。
そこで直近の馬追丘陵に出かけた。
現地に着くと雪がかなり強く降っていた。
車外に出るのがおっくうで、
昼寝をしようかとも思ったが、
全く眠気を感じないまま、
しばらく車の中でウダウダしていた。
そして雪が小降りになったところで外へ出た。
積雪30cmの中で、
旧「マオイゴルフ場」を歩き出した。
新雪だったので柔らかく、
まだツボ足で歩ける。
しかし降る雪は強弱を繰り返し、
やる気が起きないまま歩く。
これが青空の下だったら、
広い風景の中で俄然やる気になるのだが。
前回ここを歩いたのは、
まだ暑いころだったことがよみがえる。
凍り付いた池の底にいる鯉たちは、
この冬を泥の中にもぐって過ごすのか?
ゴルフ場をほぼ縦断して、
一段上を走る新しい林道に上がった。
今夏この林道では新たな造成工事が進められていた。
その新たな林道を歩いて行くと、
いつも藪漕ぎで登る「文学台」へと続く尾根に、
刈りわけ道ができていた。
これには驚いてよく見ると、
どなたかが笹刈りをされたようだ。
そしてそれは明らかに、
「文学台」へと続いているようだった。
この日はただゴルフ場から、
新林道を歩いて帰るつもりだったが、
そんな登山道風の光景を目にしたのでは、
それを検証しないわけにはいかない。
迷うことなく刈りわけ道に入った。
するとそれは忠実に尾根に沿って伸び、
楽々「文学台」に上がってしまった。
こりゃあ「馬追丘陵」で楽しむ人たちは喜ぶだろう。
ただ、多くの人が歩かなければ、
すぐ強力な笹に埋もれてしまう。
コズを歩かせて、
ヤマップに軌跡を載せさせるか?
そんなことを考えながら、
同ルートを下ったのち、
林道からゴルフ場に戻って駐車地へ。
ゴルフ場に戻るとようやく雪が上がって、
青空が広がりだした。
やる気のない日ではあったが、
馴染みの「馬追丘陵」で、
新たな発見をしたことに納得。
そしてこの夜も健やかに酒を楽しんだ。
2022.12.3 『馬追』(うまおい・229m) 空を見上げながらの林道歩き
先週末の土曜日はHiromiが出勤日だったので、
燃料代節約の意味も込めて、
近くの馬追丘陵に出かけた。
このところ冬型の気圧配置が続くので、
私が住む江別市から北側の空は、
びっしり雪雲に覆われ、
積雪量がどんどん増えている。
長沼町で道々1008号線を、
由仁町古山方面に走り、
「馬追丘陵」の長い尾根を乗っ越す辺りに、
「由仁林道」の入口があり、
ゲートが設けられている。
道々の向い側に駐車し、
ゲートを越えて「由仁林道」に入った。
すると早速トドマツの幹に、
私が生まれた年の「人工造林地」標識が現れる。
以前にも触れたが、
この昭和29年にはここ長沼町で暮らしていた。
そして続いて現れたのが、
昭和62年の標識だ。
この年に転職して滝川市から江別市に越してきた。
娘が小学1年生で息子が就学前だった。
そこで家族の暮らしが一変した。
懐かしいことをいつも思い起こさせてくれる、
「人工造林地」の標識だ。
林道を歩いていると、
上空を旅客機が飛んで行く。
それもかなり高度が低い。
旅客機は南の本州方面からやってきて、
千歳空港東側の安平町上空を飛び、
北上して栗山町から長沼町上空で左に大きく旋回し、
南下して千歳空港に降りていく。
従ってこの辺りの山を歩いていると、
頻繁に航空機を目にすることになる。
しかしこの約3年間は、
コロナ禍で飛行機の便数が極端に減っていた。
ところがこの日は驚いた!
上空を飛んで行く飛行機が、
視界から消えてエンジン音だけが残っているところに、
東から次の飛行機のエンジン音が聞こえ、
あっと言う間に機体が視界に入ってくる。
そしてその飛行機のエンジン音が消えないうちに、
また次の機影が現れる。
これには驚いた、超過密ダイヤだ。
航空管制官は緊張が解けないだろう。
退屈な林道歩きで、
思いがけなく興味をそそられる光景が続いた。
但し、空を見上げて飛行機ばかり眺めているのは、
この暇な爺さんくらいだけどねえ・・・
林道の前方に「馬追」の頂上部が姿を現すころ、
林道脇で目についた「人工造林地」標識。
昭和47年だ。
昭和47年と言えば私が高校3年生で、
陸上競技のハンマー投げの練習に打ち込み、
人生の中で最も体力があったころだ。
その体力があれば、
登れない山はないだろう。
昔の話しだ・・・
詰めは林道から伐採地の作業道に入り、
わずかな距離の藪漕ぎを経て、
三等三角点「馬追」。
誰か訪れた人がいるようで、
標石周りの笹が刈られていた。
下山は同ルートを引き返す。
そして林道を歩きながら、
また飛行機がやってくるたびに空を見上げる私。
飛行機によって変化する高度や、
航路が面白くてついつい目で追ってしまう、
好奇心いっぱいの高齢者。
そのおかげで歩き慣れた林道を、
退屈することなく戻って駐車地へ。
その時点で11時を過ぎており、
予報通り雪が降り出した。
2022.12.2 『南高山』(242m) 凍てついた林道から藪へ
金曜日の「郡界」下山後、
同駐車地から「クオーベツ林道」に入り、
『於兎牛山』に登ろうと思ったのだが、
木材運搬の大型トラックが往来していたので中止。
直近の「南高山」に登ることにした。
栗山町円山で農道に入り畑脇に駐車。
徒歩で「板江別林道」を歩き出した。
数度登っている「南高山」に、
最後に登ったのは昨年のいつだったか?
栗山町南端の「三角山」から縦走したものだった。
この「板江別林道」を利用して登るのは、
2年ぶりになるか・・・
「板江別林道」は廃道状態で、
ずいぶん荒れている。
エゾシカの防護柵扉を越えてしばらく行くと、
林道ゲートが現れ、
扉には太い鎖が巻かれ、
二重にカギがかけられていた。
そんなに車両を拒まなくても林道が荒れすぎて、
そこまで誰も侵入できないっちゅうの!
この日の朝-7℃だった気温が、
正午近くになったこの時点でも、
まだ-2℃だったので、
路面にできた水たまりが氷ったままだし、
凹凸が固まって、
スパイク長靴の薄いソールを突き上げて、
ひじょうに歩きにくい。
歩いていると雪が降り出した。
雪雲が南下してきたようだ。
この山行を早く終えてしまおうと、
先を急ぐが歩きにくい。
駐車地から1kmちょっと歩くと、
右手に古い作業道跡が現れるので、
これを利用して尾根に取り付く。
荒れた作業道は笹に覆われて、
作業道以外のところを歩いても、
何も変わらない状況だ。
間もなく不明瞭な作業道を離れて、
尾根筋に沿って登って行く。
そして登りきると、
目指すピークが目の前だ。
この時点で上空の雪雲が去り、
青空が広がった。
木々の葉が落ちて、
木の間越しに西側の田園地帯が見える。
藪をひと漕ぎして、
四等三角点「南高山」。
西側の斜面は切れ落ちたように斜度がきつい。
ここで簡単な昼食を摂り、
下山を開始。
尾根筋を忠実に下って林道へ。
「イタイベツ川」に沿う固い林道を歩く。
今回は距離が短くてよかった。
長い距離だとこの路面は、
やはり登山靴でなきゃ歩きにくい。
またゲートを越えて荒れた林道を歩き、
駐車地へ。
寒い日だったが、
途中のコンビニでアイスを3個買い、
食べながら帰途に着いた。
2022.12.2 『本安平』(215m)~『郡界』(283m) また銃声だ!
北海道にとうとう冬がやってきた。
12月の声を聞いた途端、
1日は一日中気温が氷点下のままの、
「真冬日」でスタート。
この朝までに降り積もった雪が融けない。
今週も4日間の出勤だった。
このまま週4日出勤で締めくくりそう。
ぜひともそう願いたい。
今朝家を出て三笠に向かおうとしたところ、
私が住む江別市から北側の空は、
分厚い雪雲に覆われていた。
それに対し南側は青空だ。
それを見て急きょ変更し、
由仁町川端地区に向かった。
車が進む前方の空は、
ちょうど雪雲と青空の境目だった。
この境目より北側では、
この二日間でずいぶん降雪があったようだ。
私の住まい辺りにあった雪は、
江別市を抜けるとなくなり、
乾いたアスファルトの上を、
南幌町~長沼町~由仁町と駆け抜けた。
そして川端地区の農道を最奥まで入って駐車。
家を出た時に-7℃だった外気温が、
ここまで走っても-6℃だった。
その中をスタートして、
チェーンゲートから「クオベツ支線林道」に入った。
いつも施錠されている鎖が、
この度はダラリと地面に落ちたままだ。
エゾシカ猟のハンター向けに開放しているのか、
あるいはだらしないハンターが、
出入りした後施錠せずに立ち去ったか?
ここは北の空を覆う雪雲の影響がなく、
抜けるような青空が広がっている。
そんな空の下、
寒さは厳しいが気持ちよく歩いて、
ショートカットして伐採地に出た。
そして広い風景を眺めながら上部林道へ。
上部林道に上がっても、
伐採地が続いて気持ちがいい。
初冬の柔らかい日差しがたまらない。
伐採地が過ぎてすっかり葉が落ちた、
広葉樹林の中に林道が続く。
するといつもの人工造林地の案内板が目についた。
それによるとここは国有林ではなく、
北海道有林であることが分かった。
そして植林年が「昭和56年」と記されていた。
昭和56年と言えば、
私の娘が生まれた年だ。
当時のことが様々よみがえってくる。
めんこかったのよねえ!
その娘も41歳になり、
年が明けると間もなく42歳になる。
結婚に興味がなく、
独身生活を謳歌している。
いつもながら色々なことを思い出させてくれる案内板だ。
ゲートから3kmほど歩いて、
藪の尾根に取り付いた。
藪の中を1kmちょっと歩いて、
「本安平」を目指す。
籔はまあまあの濃さだが、
笹の背丈が低いので、
進行に大きな支障はない。
足元に倒木や枝が多いので、
ゆっくり慎重に歩き、
あと100mほどでピーク、
と言う時だった。
「バン!!」。
銃声だ!
どうやら一本北隣りの尾根を、
乗越した辺りから聞こえたようだ。
近い!
迷うことなく体を翻して撤退開始。
今年はハンターとのニアミスが多い。
ハンターからこちらの姿が視認できぬよう、
山影に入って移動して林道に下った。
林道を戻る途中、
再び藪に入ってもう一つの三角点を目指した。
そしてピークに立って標石を探す。
しかし意味不明の標石を発見したものの、
四等三角点「郡界」の標石が見つからない。
いや、このピークはまだ発砲のあった地点に近く、
落ち着かなくてのんびり探してはいられない。
間もなく捜索中止!
藪を漕いで登路とは逆の、
北側の斜面に出た。
すると藪はほとんどなくなり、
楽に下って別の林道に下り立った。
これを駐車地方向に歩くと、
1kmちょっとでゲートに出て駐車地だ。
これで周遊ルートを締めくくったが、
ハンターの存在に恐怖したことは、
どうにも後味が悪い。
2022.11.3 『於兎牛山』(おそうしやま・392m) 小雨の中だが楽しめた
3日「文化の日」は、
以前からChiharuを、
山に連れて行くことになっていた。
当初は当然Hiromiも一緒だと思っていたのだが、
「Chiharuのことよろしくお願いします」、
と言って妹の面倒を、
こちらに丸投げして一人でどこかへ行ってしまった。
困った姉だぜぇ・・・
3日は午前中のうちに、
雨が降り出す予報だったので、
短い行程の「佐々山」(夕張市)に登ることにした。
そして「佐々山林道」を入って行くと、
突然ヒグマが吠えたと思ったら、
エゾシカの甲高い悲鳴のような鳴き声が、
辺り一帯に響き渡った。
間違いなくヒグマに捕らえられた瞬間で、
断末魔の叫び声だった。
悲鳴のような鳴き声は、
二度響き渡って途絶えた。
その距離林道前方70~80m。
林道のすぐ脇だ。
獲物を捕らえたヒグマに近付くわけにはいかないので、
そこで引き返し、
由仁町川端から『於兎牛山』に向かった。
この日Chiharuは家を出て、
スマホを忘れたことに気付いて戻った。
しかし今度は登山用のソックスを忘れた。
それでコンビニに寄って、
ソックスを調達したそうだが、
薄くて「佐々山林道」を少し歩いただけで、
靴擦れをしてしまった。
なんか姉に似ているなあ・・・
由仁町川端から「クオーベツ林道」ゲートの、
少し手前を駐車地としてスタート。
Chiharuは登山靴から長靴に切り替えた。
もう紅葉も終盤で、
木々の葉がかなり落ちている。
林道から「クオーベツ貯水池」に寄ってみた。
既に渇水期で池の底が露出していた。
しかしそんな風景もいいものだ。
貯水池からすぐ上の伐採地に入った。
一昨年まではトドマツの、
うっそうとした林に覆われていたところだが、
今は広大な伐採地として、
広い風景を望める。
今夏訪れた際には刈り払われた枝が、
雑然と散らばっていたが、
今回はかなりかたずけられていた。
そして植林の準備もされていた。
広大な伐採地の風景を眺めながら登り、
最上部で作業道を利用して林道に上がった。
これは「川端林道」で、
「クオーベツ貯水池」の手前に分岐がある。
分岐からそのまま「川端林道」に入ると、
この地点までかなり遠回りとなる。
つまり今回も伐採地を利用してショートカットした。
林道には紅葉の名残が、
まだ美しさをとどめている。
そして雨が降り出した。
「強くならないでくれ」と願いながら歩を進める。
林道は『於兎牛山』の頂上下部を、
西側から南、東方向へと巻いて行く。
西側は切れ落ちた斜面が続くので登れず、
一旦南側まで歩いて尾根に取り付く。
この尾根筋が若干の藪漕ぎとなるが、
初心者のChiharuにとっては、
大変な覚悟が必要なようだ。
「藪に入ると思うと緊張する」そうだ。
笹は折からの雨で濡れていたが、
Chiharuは上下雨具着用なので問題ない。
そして三等三角点「於兎牛山」(点名:於壮志山)。
若干雨が強くなったので、
すぐに下山を開始。
ただ林道に下って少し歩くと、
また雨が弱くなってホッとする。
登路で利用した伐採地に入ると、
奥に車が一台見えた。
ハンターかと緊張が走る。
しかし何事もなく「クオーベツ貯水池」近くで、
「クオーベツ林道」に下りた。
そしてまたおしゃべりをしながら歩き、
チェーンゲートを越えて駐車地へ。
Chiharuがニッコニコで、
「どうもありがとうございました!」。
めんこいねえ!
Chiharuはあっと言う間にかたずけを済ませ、
元気に帰って行った。
※この後Chiharuに諸事情が発生したため、この先もう一緒に登ることはなくなった。
やる気が持続するなら一人でもやれるはずだし、
姉のHiromiが手を貸すか?
無理だろうなあ・・・
2022.10.30 『松倉沢』(231m) 廃道の林道を登り尾根筋を下って周遊
先日の日曜日は久しぶりに三笠の山に登った。
こちらも紅葉の状況を見たかった。
この日の予報は終日「曇り」。
ところが三笠市幌内町の現地に行ってみると、
ポツポツと雨が降り出した。
いや~な気分で準備していると、
雨は強く降ることなく、
上がってくれたので助かった。
三笠市幌内町の奥に入って行くと、
既に今年の営業を終えた「鉄道記念館」がある。
その北側の山裾に沿って走る、
広い舗装道路を行くと、
「奔幌内川」に架かる大きな橋がある。
その橋の手前を駐車地として、
やはり橋の手前左手に現れる林道に入った。
林道入口には簡易バリケードがあり、
「関係者以外通行止め」となっていた。
しかしそこに足を踏み入れると、
すぐにわかることだが、
通行止めもなにも、
車両の走行は不可能だ。
路面を覆う雑草と、
次々現れる倒木が車両の走行を拒む。
この林道にはこれまでに3度、
足を踏み入れてきたが、
ずいぶん荒れたものだ。
最後にここを歩いたのが、
今年の初夏だった。
その時には大型四輪駆動車による、
はっきりしたタイヤ痕が残っていた。
それが今ではただ歩くだけでも大変だ。
雑草が身体にまとわりついて鬱陶しい。
季節的に上下雨具着用だからよいものの、
雨具なしではきつい。
また廃道林道は、
決壊箇所もあり、
もう復旧させる予定はないようだ。
林道は「奔幌内川」に沿って伸びるが、
入口より2km弱で、
川から離れて高度を上げだす。
蛇行して伸び行く林道は、
なかなかいい調子で高度を上げて行く。
すると沢沿いでは柳やアカシヤが多く、
色付かなかった紅葉が、
落葉樹林で華やかになりだした。
そして200で分岐が現れ、
その辺りはカラマツの紅葉が始まっていた。
紅葉はこのカラマツが最後で、
それが終わると本格的に冬到来だ。
カラマツが黄色に染まるのも美しい。
この黄色が更に進むと、
黄金色に染まる。
それも山全体が黄金色に染まる様は見事だ。
林道からは時折北側の風景が開け、
三笠市の街や建物が見える。
下部の雑草にまみれた林道とは違い、
グンと歩きやすくなった。
ただ長続きはせず、
やがて笹にまみれることになる。
すると目指すピークは近い。
林道を離れて尾根筋をひと登りして、
三等三角点「松倉沢」。
ここからは引き返さず、
尾根筋を辿って林道入り口付近に下る。
今年の初夏に同ルートを下った際、
秋には紅葉が素晴らしいだろう、
と想像していた。
尾根筋ははっきりしており、
おおむね藪は薄い。
ところによっては、
まるで登山道のような尾根筋だ。
そして辺りはやはり紅葉が美しい。
オレンジ色のモミジが多いところだ。
多少のアップダウンを繰り返しながら、
徐々に高度を下げて行く。
この辺りはエゾシカも少ないようで、
尾根筋にフンが見当たらず、
きれいでいい。
美しい紅葉を楽しみながら、
楽しく下って、
最後は「奔幌内川」に下り立った。
あとはすぐそばの林道に上がり、
周遊ルートを締めくくった。
そして駐車地へ。
このルートはなかなか楽しく気に入っている。
この週末も楽しい山行を続けられたことに感謝!
十分満足な思いで帰途に着いた。
2022.10.29 『長官山』(254m) 長官山が一番輝くとき
先週土曜日の午前中、
Hiromiのタイヤ交換を終えて、
近くの『長官山』に向かった。
『長官山』を含む「馬追丘陵」には、
これまで随分お世話になってきた。
自宅から車で40分ほどの距離にあり、
トレーニング登山の良いフィールドとして、
これまでに随分登行を繰り返してきた。
そんな『長官山』には、
一日に12度登ったこともある。
そうした通年の活動を通じて、
『長官山』の紅葉が今、
盛期を迎えていることを知っていた。
『長官山』が一年で最も美しいときを楽しもう!
『長官山』に登るために、
馬追丘陵一番北側の、
「長沼スキー場」に向かった。
これまでのコロナ禍で、
野外キャンプが大ブームとなり、
あちこちのキャンプ場が人であふれている。
そんな中このスキー場の駐車場も、
いつしかキャンプ場となった。
何もないただの駐車場がだ。
この日も幾張りかのテントが見受けられた。
ただ駐車場にテントを張っているだけ。
長沼スキー場下部から、
車がめったに通らない舗装道路を登って行く。
スキー場ではシーズンインに向けて、
ゲレンデの草刈り作業が始まった。
草刈りをして、
雪が早く根付くようにするためで、
これはどこのスキー場でも見られる光景だ。
また、各地のスキー場が集客に苦戦する昨今、
ここは常に小中学校のスキー授業や、
自衛隊の訓練で賑わっている。
舗装道路を過ぎて、
砂利道に入って行くと、
ボチボチ美しい紅葉ロードの始まりだ。
ここは先日Chiharuの山デビューで、
小雨の中を歩いたところだ。
そのときはまだ進んでいなかった紅葉だったが、
あれから20日ほどが過ぎ、
一気に深まった。
車道は尾根の狭い部分に伸びており、
その両側にモミジがびっしり、
辺りを赤い色に染めている。
そして車道上は色とりどりに輝く並木。
この辺りは広葉樹が多いので、
本当にきれいだ。
車道を「文学台」との分岐点で離れ、
『長官山』に向かう遊歩道に入る。
そしてその先で『長官山』に上がる。
ピークをそのままスルーして、
火葬場入山口方向に下る。
するとそこに燃えるような紅葉が待っている。
数年前にこの光景を目にした時は驚いたものだ。
この近場の山で、
こんな素晴らしい紅葉に出会えるとは、と。
それにしても美しい!
『長官山』が一年で最も美しいときだ。
しばし素晴らしい紅葉に見入って、
登り返して頂上で簡単な昼食とした。
天気予報では雨に当たりそうな午後だったが、
なんとか避けてくれたようだ。
のんびりとした昼食後、
スキー場方向に下山。
下山時は空が晴れだして、
更に紅葉が映える。
この日ここへ紅葉目当てで登ったことを、
心から良かったと思えることに満足。
スキー場下の駐車地に着き、
誠に豊かな気持ちで帰途に着いた。
2022.10.29 『幌向炭山』(361m) 青空に映える!
土曜日はまだ暗いうちに家を出て、
栗沢町美流渡に向かった。
もうかなり日が短くなって、
早起きするのもおっくうだ。
この日は昼過ぎに実家の法事を終えた後、
峠越えをする予定の、
Hiromiの夏タイヤを、
スタッドレスタイヤに交換してやることにしていた。
それで近場の「幌向炭山」に登り、
紅葉の状況を探ってみることにした。
この朝Hiromiは、
初めて妹のChiharuを連れて、
馬追丘陵を案内していた。
栗沢町から道々を万字方向に走り、
朝日地区を過ぎると、
左手の田園地帯の中に、
「人生の途中」という、
何とも味のある名称のカフェが現れる。
その前を通る農道に入り、
間もなく左手の林道に入る。
するとすぐに上空を走る、
送電線の下をくぐるので、
そこを駐車地とする。
雑草に覆われたところを車で踏み固めると、
林道を外して車一台が駐車できる。
スタートしてすぐ送電線の作業道に入る。
そしていくらも進まないで、
送電線をくぐって藪の中へ。
藪は短くすぐに抜けられる。
すると早速モミジが迎えてくれた。
この朝は天気予報とは裏腹に、
素晴らしい快晴で、
赤い色が青空に映える。
そんな感動的なものを目にした後は、
トドマツ林の急登だ。
それをゆっくり登って尾根の頭へ。
あとは尾根筋を辿って行く。
明るい朝日が射しこむ尾根歩きは大変気持ちよい。
そして尾根を進んで行くと、
自動的に林道の末端に取り付くことになる。
この地形図にない林道、
こちらの端はここだが、
逆側はどこから入るのか承知していない。
新しい林道で、
車が走った痕跡は見られない。
林道の周辺は、
クヌギや白樺が多いため、
紅葉も黄色や茶色が主体となる。
それも青空が背景だと美しく、
歩くのが楽しい。
前回ここを歩いたのが、
今年の新緑のころで、
そのときから紅葉を期待していた。
なんにしても、
青空と太陽光は紅葉の美しさを、
グンと引き立ててくれる。
林道の末端から1kmちょっと歩いて、
「幌向炭山」ピークの基部に達した。
ここからは藪に入る。
この藪ははじめ濃くて、
前夜の雨水をたっぶり蓄えた笹が、
思いっきり身体を濡らしてくるが、
長くは続かずに薄くなり、
歩きやすくなる。
そこに陽光が射し、
これまた実に気持ちがいい。
ゆっくり登って、
ニ等三角点「幌向炭山」。
今回の南尾根ルートを、
紅葉の時期に登ったのは初めてだ。
これとは別の東尾根ルートをたどると、
下部で素晴らしい紅葉が見られる。
Hiromiのところへ、
10時に行かなければならないので、
すぐ下山を開始した。
何度も何度も繰り返すが、
青空と太陽はいいねえ!
そんな中で誰もいない林道を下って行く。
そして「気持ちいいーっ!」、
と叫ぶ68歳。
だってねえ、
あまりの気持ちよさに、
だまってらんないのよ!
楽しい歩行を終えて駐車地へ。
急いでかたずけと着替えを済ませ、
Hiromiのところへ。
そして夏タイヤからスタッドレスタイヤへ交換。
Hiromiのタイヤは、
17インチと大きいものだから、
これが重たいんだわ。
まあ、毎度のことなんだが、
そんな苦労する私の姿を見てHiromi、
恐縮したようで報酬をふんぱつしてくれた。
やはり汗かくところを見せなきゃダメだぁ。
毎度あり~
2022.10.23 『天狗山』(栗山・330m) Chiharuと二日続けて紅葉の中へ
先日の日曜日は、
Hiromiが土曜の午後から、
一人で室蘭方面に出かけて行ったので、
またChiharuに声をかけてみた。
土曜の夜「明日も山に行ってみるか?」と。
すると即「行きたいです!」、
と返ってきた。
やる気満々!
その時点で紅葉が気になっていた、
栗山町の「天狗山」に連れて行くことに決めた。
ただ、運動とは無縁の生活を送ってきたChiharuにとって、
人生最長の距離を歩いた翌日だけに、
身体のあちこちに疲労を蓄え、
果たして翌日も歩けるのだろうか?
という疑問が当然湧いてくる。
そして日曜日の早朝、
Chiharuからlineが入った。
「純粋に筋肉痛です。
しかし気力はあります。
ただ平地なら歩けますが登りとなると、
登れるのかどうかわかりません。
どうしたらいいでしょうか?」と。
やる気があるなら、
とりあえずやってみて、
辛くてダメならやめりゃあいい。
また、Chiharuにとって、
ほとんど経験したことがなかった筋肉痛を抱えて、
あえて登ってみるのも良い経験となる。
日曜日の朝、由仁町のJR古山駅で合流し、
栗山町南角田の「不動の沢林道」へと向かった。
現地に行くと、
期待通り紅葉真っ盛りだ。
7時40分、林道入口付近をスタート。
周囲の紅葉が美しい。
ただ小雨の中だったので、
この日も太陽光は望めなかった。
また色々な話しをしながら歩く。
そして気になる筋肉痛をはじめとした体調だが、
歩き出すと、
「なんか筋肉痛がしなくなりました!」と、
一時しのぎ的なことを言う。
自分の身体のことを、
全く理解していない感じだ。
まあ、これが初心者なんだろうなあ。
紅葉はあくまでも素晴らしく、
そんな中でトドマツの幹についた、
ヒグマの新しい爪痕をChiharuに示すと、
好奇心いっぱいでその写真を撮っていた。
220で林道を離れ、
送電線の作業道を登った。
そして「天狗山林道」に出合うと、
最後は藪に入ってピークに立つ。
わずかな距離の藪漕ぎだが、
それがまたChiharuの好奇心に火をつけた!
「すごいとこ登るんですねえ。
帰り下りれるだろうか?」、
と心配そうな発言が続くけれど、
反面予期せぬ冒険にワクワク気味だ。
9時05分、四等三角点「天狗山」。
ピークでは木々の葉が少し落ちて、
木の間越しに麓の田園地帯の風景が見えていた。
そして再び林道に向かって下る。
脚に自信がないChiharuは、
この笹の中の下りを心配していたが、
「案外転ばずに下りれるんですねえ」、
と楽観発言!
短い藪漕ぎを終えて林道に下り立つと、
「こんなとこ歩けるなんて、
もう達成感いっぱいです!」。
ええーっ!?
まさかそこまで楽しんでいただけるとは・・・
Chiharuには藪漕ぎの素質が備わっているのか?
藪を漕いで「達成感」とは、
全く予想していなかった。
それにしても、
初心者は初々しくていいねえ・・・
この後は「天狗山林道」から、
「不動の沢林道」へとつないで下る。
そして途中で少々の藪漕ぎを経て、
一旦「不動の沢」に下り、
ショートカットしてエゾシカの防護柵ゲートに出た。
そんなショートカットも、
Chiharuの冒険心をくすぐる。
10時ちょうど、駐車地。
時間は早いが雨降りだし、
この後Chiharuに予定があるので、
その場で解散。
Chiharuはこの日も、
我が女房譲りの登山靴を使用したが、
帰宅後汚れを落として、
丁寧にストーブ前で乾燥させている写真を送ってきた。
2022.10.21 『宇佐美』(194m) 周遊林道で紅葉を楽しむ
先日金曜日に夕張で、
「平和」周辺の紅葉を楽しんだ後、
高度を下げた里山の紅葉はいかがなものか、
と栗山町桜山地区に向かった。
そしていつものように、
「桜山池」手前の広いスペースを駐車地とした。
ここまでは舗装道路なので楽だ。
駐車地には栗が落ちていた。
こんな風に落ちている栗は、
中身が小さくて食べられないものが多いのだが、
ここの栗は立派なものだった。
拾ってはこなかったけどねえ・・・
駐車地をスタートしてすぐ、
エゾシカの防護柵扉を開けて、
「桜山池」を大きく回る、
周遊林道に入った。
そこで周囲を見回し、
こりゃ紅葉はちょっと早かったな、
と感じた途端、
目の前の地面にひょっこりとエゾリスが現れた。
すぐ木に登りこちらを伺っている。
機敏な動きにシャッターを切るのが難しい。
しかし捉えたぞ!
なんだか「グゥーッ、グゥーッ」と聞こえるのは、
こちらを威嚇しているのか?
それにしてもどうして細かく、
機敏な動きができるのだろう?
人間にあの筋力と神経が備わったなら、
正に超人だなあ。
林道を歩きながら目にする広葉樹の葉は、
やはり色付きが浅い。
ただ、茶褐色に染まっているものも多いので、
このまま紅葉しないで終わってしまう!?
そんなことを思いながら、
林道を離れて少々の藪漕ぎで、
三等三角点「宇佐美」。
すぐ林道に戻った。
更に歩を進めて行く。
この辺りの森林は、
ほとんどが王子製紙の社有地だ。
近年は輸入材の高騰で、
国産木材の需要がずいぶん伸びていると言う。
最近やたら伐採地に出くわすのは、
そのせいなのか?
右手に伐採地を見て進み、
それが終わると左手に伐採地が広がる。
そこからは夕張の『冷水山』(702m)や、
これもなじみの深い『鳩ノ巣山』(622m)、
『三角山』(770m)などが見えている。
そんな山風景を眺めた後は、
ようやく色付いた紅葉が見られるようになった。
そしてまた右手に伐採地が現れ、
西の空知平野が見渡せる。
またこの伐採地は新しく、
一昨年から昨年にかけて、
新たに伐採されたところだ。
そのおかげで、
西側の展望がすこぶる良くなった。
林道の終盤は「桜山1号林道」に乗り替えて、
送電線を目指す。
そして送電線まで進むと、
送電線の保守管理用作業道から、
真っ赤に染まった美しい紅葉が見られた。
その後は送電線の作業道を利用して進み、
最後は急斜面を下って「桜山池」に至る。
この下りで嫌なものがズボンについた!
何の草の種なんだか、
びっしりくっついて、
手で払おうとすると、
何かべたつく感じだ。
寒気がするこの種は勘弁だわぁ~
渇水した貯水池の、
美しい風景を眺めながら、
いつもの簡単な昼食とした。
そして駐車地へ。
すぐ着替えを済ませて帰途に着いたが、
車中泊時に寒くてよく眠れなかったせいで、
ひどく疲れを感じた。
やはり車中泊より、
自分のベッドで休むのが一番だぁ~
« 前ページ | 次ページ » |