北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.11.2 『御園北』(ミソノキタ・195m) もう紅葉も終わりだ~
11月の三連休初日、
夕張で名残の紅葉を眺めて、
どうも不完全燃焼的な気分が残ってしまったので、
今一度素晴らしい紅葉を眺めて、
今シーズンの締めくくりにしようと考えた。
それで栗山町御園地区まで戻り、
「伊藤の沢林道」入口に向かった。
「伊藤の沢林道」は、
この前週「御園山」を目指す際に利用したが、
ヒグマとの接近で撤退していた。
この林道の入口に廃屋と倉庫がある。
ここの住人が去ってから久しく、
大きな倉庫が年々荒れて行く。
また倉庫前は広く、
そこにとんでもない輩がやってきて、
不法投棄し放題だ!
そんな不法投棄のそばに駐車させていただく。
駐車は車をハイエースからフィットに換えて、
小さくなったことから、
気持ちが楽になった。
「小さいからそんなに迷惑じゃないだろう」、
という勝手な判断ではあるが。
余談だが、
燃費もハイエースより格段に良く、
この点もひじょうに気持ちが楽になった。
この年齢、経済力で毎年車検、
燃費が10km/ℓのハイエースを維持していくのは難しい。
もう使い勝手より、
まず燃費を考えなくては!
駐車地をスタートすると、
その向こうに見える風景は、
早速紅葉だ!
そして林道に入って行くが、
明らかに紅葉が終わりを迎えつつある。
木々には黄色い葉が少なくなり、
遅くに色付く赤いモミジが主流となっていた。
「伊藤の沢林道」を1kmほど歩き、
左手の作業道に入った。
この奥に伐採地があり、
その風景が好きで、
何度も訪れている三角点ピークだ。
この山行では、
作業道の入口付近の紅葉が一番きれいだった。
まだしっかりとモミジの葉が木々の枝枝に残っていた。
そして作業道を進み、
伐採地の中を登って行く。
ここは伐採されて数年が経過している。
そのため以前は障害物がなく、
楽に歩けたものだが、
今は雑草が濃くなって、
それをよけて歩かなければならない。
と言うのも、
アザミをはじめとした、
トゲのある植物が多いからだ。
トゲのある植物と言うのは、
どうして荒れ地に繁殖するんだろうね?
作業道を登って行くと、
前方にトドマツの林が見えてくる。
天を衝くように、
まっすぐ伸びたトドマツが林立する光景は壮観だ!
そして振り返ると、
山々の紅葉色はわずかに残るばかりで、
葉を落とした木々の枝が、
山肌を白っぽく染めている。
やはり今シーズンの紅葉は、
これで終わったんだと、
納得させられる瞬間だ。
伐採地のピークに立ち、
その奥の林の中にある三角点ピークをカット。
簡単な昼食とした。
標高の低い里山ではあるが、
手軽に登れて景色がいい!
手製サンドイッチを頬張り、
カップ麺をすすりながら、
気に入った風景を堪能し、
下山を開始した。
下りながら目にするカラマツの幼木が、
細い葉を黄緑から黄色に染めつつある。
よし、今度はカラマツの紅葉を楽しもう!
2024.10.27 『継立山』(ツギタテヤマ・175m) 原風景の中の里山へ
11月も早いもので、
もう中旬に入ろうとしているが、
まだ10月の記録が残っているので、
今しばらくお付き合いいただきたい。
先週の日曜日、
「御園山」の登路でヒグマと関りがあって撤退した後、
そこから直近の「継立山」に登ることにした。
その辺りを車で走行していると、
紅葉に彩られて、
引き付けられてしまった。
この「継立山」は、
私の就学前の原風景の中で、
「御園山」に次いで居住地から近かった里山だ。
栗山町継立で北側を流れる「ポンアノロ川」に、
昨年架け替え工事を終えた、
「清見橋」が架けられているので、
これを渡った。
するとそこにはここで道路工事をしている、
工事車両の駐車場があった。
この日は日曜日なので、
工事は全面的に休止。
少々遠慮気味な気持ちもあったが、
工事車両そばに駐車させていただいた。
駐車地から農道を上がって行く。
すると西側に広い畑が現れる。
麦畑だろうか?
緑色の目が出ていた。
畑の端の作業道を歩いて進む。
この辺りはエゾシカの防護柵が巡らされている。
数年前にここを訪れた時は、
この畑の一番高いところで防護柵が倒れていたので、
そこから山側に入った。
今回それが修復されていたならアウト!
それを覚悟して上がって行くと、
全快倒壊していた少し手前で、
やはり倒れている個所があり、
簡単に越えられた。
積雪期の雪の重さで倒れるんだろうな。
防護柵を越えると笹の中だが、
短い距離で伐採地に出た。
しかし伐採地は作業終了後、
数年を経過しとているため、
雑草や小木が育って既に藪と化していた。
自然回帰の勢いはすごい!
雑草をかき分けながら進んで行くと、
間もなく前方に「継立山」の頂上部が見えてくる。
同時に西側の視界が開け、
我が原風景の田園地帯が広がる。
そして背後には「坊主山」(栗山)が、
紅葉に彩られてくっきりと見えている。
また西側には田園地帯の向こうに、
栗山の市街地や馬追丘陵も見える。
標高の割にはなかなか素晴らしい眺めだ。
いい景色を眺めながら、
伐採地の端まで上がった。
その先は藪が濃くなり、
ちょっとしたアルバイトを強いられる。
しかしこの日は笹がひどく濡れたままだった。
何度か目にしている三角点標石なので、
藪入りを遠慮した。
そしてそのまま引き返し、
今度は下降しながら風景を楽しんだ。
駐車地に着いて帰り支度。
駐車させていただいた礼を、
心の中でつぶやき帰途に着いた。
帰路の由仁町で久しぶりにアイスを買った。
そこには最近見かけなくなった、
「モナ王」があった!
これが一番好きなんだよねえ!
2024.10.27 『御園山』(ミソノヤマ・284m) ヒグマ接近遭遇で撤退!
10月最後の日曜日は、
紅葉目当てで「御園山」を目指した。
栗山町にあるこの里山は、
私の原風景の中で、
最も居住地に近かった山だ。
最近は栗山町南角田から「不動の沢林道」を利用し、
途中で林道を離れ、
藪を漕いで登ってきた。
それを今回は長い北側の、
「伊藤の沢林道」を利用して、
歩きながら紅葉を楽しむことにした。
この朝栗山町御園地区で、
「伊藤の沢林道」入口に着くと、
外気温が1℃!
前日の朝より4℃低く、
氷点下ギリギリだった。
この林道には当然、
ハンターが入っていると思われたので、
オレンジのアウターをまとってスタート。
ところがすぐに現れた水たまりは、
水が透き通って車が通過した痕跡がなかった。
更に歩を進めるも、
やはり車は入っていないと確信。
ホッとすると同時に、
安心して歩けると言うものだ。
ハンターは怖い!
たびたびハンターによる誤射で、
人が命を落とすニュースに接してきた。
期待した紅葉だが、
予想通り美しい色に染まっていた。
それを楽しみながら歩く林道は、
雑草がはびこり、
もうほとんど車が入らないようだ。
奥地で伐採作業が始まらなければ、
通る車が少なく、
林道はすぐに荒れて行く。
どこも同じだ。
歩いていいると「昭和54年」と記された、
人工造林地のプレートを目にした。
昭和54年と言えば、
今から45年前!
我々夫婦が結婚した年だ。
あの頃の女房は、
目がクリクリして可愛かったなあ!
そしてあれから45年、
全てが変わったのでございます・・・
林道は入口から2kmほどで、
分岐を迎えるので、
これを右手に入って送電線の下を潜ると、
斜度が増してはっきりとした登りとなる。
そして200まで高度を上げた時だった!
無風の静けさの中に、
エゾシカの断末魔と思われる悲鳴が響き渡った!
と、同時にヒグマが吠えた!
まるで犬のように吠え続けて、
いかにも興奮状態の中にあることが分かった。
そして再び静けさが・・・
林道直下の谷底から聞こえ、
その距離100m前後か?
いきなりそのまま進行を続けるか、
或いはここで撤退するかの選択に迫られた。
このまま進行すれば、
復路で再びここを通ることになる。
エゾシカという大きな獲物を捕らえたヒグマは、
それを一度に食べきれず、
必ずその辺りに隠すことになる。
そこへ人が通る気配を感じると、
獲物を横取りされるのではないか、
という防御本能が働き、
襲ってくる可能性があると思われた。
そこで、危険を回避するべ撤退することにした。
ただ、撤退は高度を下げて行くことになり、
つまりは当該個体に近付いて行くわけだ。
ザックのサイドに付けた鈴を手で握りしめ、
音が出ないようにして下山。
難を逃れたが、
久しぶりに緊張した出来事だった。
2024.10.26 『宇佐美』(ウサミ・194m) 周遊林道にのって紅葉を楽しむ
先週の土曜日、
栗山町の「天狗山」で、
素晴らしい紅葉を楽しんだ後、
同じく栗山町桜丘に移動した。
そして農道を走り、
最奥の「桜山池」入口の広場に駐車。
ここを起点に、
「桜山池」の周囲を大きく回る、
「桜山本線林道」を歩きながら、
周辺の紅葉を楽しむことにした。
林道入口のエゾシカ防護柵扉を開けて、
ゲートのない林道を歩きだした。
この直前の「天狗山」麓で、
ハンターによる銃声を耳にしていたので、
赤いシャツを着て誤射に備えた。
この一帯はモミジが少なく、
クヌギや白樺と言った樹木が多いので、
紅葉も赤ではなく、
黄色や茶色に染まる部分がほとんどだ。
しかしそれはそれで美しく、
紅葉の時期になると、
ここにも足を踏み入れることになる。
「桜山本線林道」は、
一旦北に向かった後、
弧を描いて東向きに変わる。
その時点で左手の藪に入り、
三等三角点「宇佐美」。
小高い丘のような三角点ピークだ。
そしてこのピークの北側には、
「栗山ダム」の施設とダム湖がある。
三角点ピークを踏んで、
再び林道に戻って歩く。
この辺り一帯の山は、
ほとんどが王子製紙の社有地で、
ここでの林道作業は全てその子会社が担っている。
従って、あちこちに「王子製紙」、
の表示板が取り付けられている。
ただ、いずれもずいぶん古いものだ。
弧を描いて伸びる林道が、
東から南へと方向を変えると、
西側に伐採地が広がる。
空知平野の向こうに、
「馬追丘陵」の端から端までが見渡せる。
すると林道脇の、
このルートの最高標高である、
地形図に示された「241m標高点」そばを通る。
西側の伐採地が終わると、
少し樹林の中に続く林道を歩く。
そして今度は東側に伐採地が現れる。
そこからは『冷水山』(703m)や『鳩ノ巣山』(622m)、
或いは『三角山』(770m)と言った、
夕張の山並みが見られる。
ただ、この日は曇り空の上、
空気がよどんだ感じで、
遠くの山々がはっきり見えなかった。
東側の伐採地を過ぎると、
黄色や茶色がほとんどの紅葉の中に、
チラホラと赤が混じるようになる。
すると再び西側に伐採地が現れる。
この辺りまで歩くと、
標高が下がってきているので、
麓の田園風景が近くに見える。
伐採地の風景を楽しんだ後は、
樹林帯に入って視界が効かなくなる。
そして支線林道が現れる。
ここまでの「桜山本線林道」は、
地理院地図に記されているが、
この支線林道は表記がない。
初めてこのルートを歩いた数年前、
この先は「桜山池」まで藪でつなごうとした。
ところがここまで歩いて、
その先に新たな林道が続いていることに驚いたものだ。
支線林道は深いわだちができており、
いつもたっぷりと雨水を蓄えている。
従って林道全体がぬかるんだ路面だ。
もう車が走行することはなく、
荒れ放題だ。
そんな林道を詰めて行くと、
上空を走る送電線に出合う。
あとは送電線の作業道を利用して、
「桜山池」に下る。
そしてダムの堤に続く舗装道路を歩くと、
駐車地はすぐそばだ。
駐車地に着いて、
周遊ルートの完結となった。
この日もいい日だったねえ・・・
2024.10.26 『天狗山』(栗山・330m) ここも美しい紅葉ロード!
10月最後の土日は、
Hiromiが金曜夜から、
礼文島を目指して出かけて行ったので、
一人で紅葉を楽しむことにした。
いよいよ里山にも紅葉が下りてきた。
そんな紅葉も、
一年を通して考えてみると、
ほんの一瞬の輝きに過ぎない。
その時間はあまりにも短く、
それ故にポイントを厳選するのが難しい。
従って、外さないよう決まったところへと出かけることになる。
この日の「天狗山」もそんな一座だ。
この山に登るための林道は、
紅葉が大変美しく、
時さえ間違わなければ、
心行くまで紅葉を楽しめる。
10月の最終土曜日の朝、
栗山町南角田で、
「不動の沢林道」入口へと向かった。
現地に着くと、
外気温が5℃!
冷蔵温度だ!
つい先日まで、
汗を拭き拭き登っていたのに、
時の流れは早い!
「不動の沢林道」の入口に駐車。
外に出ると、
既に辺りの紅葉が美しい!
昨年は少し時期を外してしまったので、
この日はワクワク感でいっぱいだ!
美しいものは、
何度重ねて眺めてもいい。
美しい紅葉に彩られた林道を歩いて行く。
この林道が続く山は、
麓にお住まいの方の所有である、
という話しをご本人から伺ったことがある。
従って、ここでその方が作業をされているときは、
「また登らせていただきます!」と、
断って入山する。
この日は出会わなかったが。
また、その方のお話しだと、
この林道をそのまま東に向かって通し、
夕張までつなげたいとのこと。
以前そんな計画があったそうだ。
それで今でもその道路が開通するべく、
関係機関に働きかけているそうだ。
この林道を東に向かって貫くと、
夕張市南清水沢辺りにつながる。
どこまでも続く紅葉ロードを楽しく歩いて行くと、
220で右手に送電線の作業道が現れるので、
これにのって登って行く。
その直前に現れた分岐で、
「天狗山林道」に乗り換えてもいいが、
送電線作業道は、
林道をショートカットできる。
送電線作業道を登って、
「天狗山林道」の上部に上がる。
すると目の前が「天狗山」の頂上部だ。
薄い藪を越えて、
四等三角点「天狗山」。
下山は送電線作業道に入らず、
「天狗山林道」を下って、
「不動の沢林道」に乗り換えた。
その後再び美しい紅葉を眺めながら歩いた。
そして林道ゲートが近くなったころ、
沢に下って林道をショートカットしようとした時だった。
林道の入口方向から、
凄まじい銃声だ!
複数のハンターが一斉射撃をしたようだ。
それを聞くと藪に入ってショートカットなどできず。
ただひたすら林道を下った。
駐車地に戻ってみると、
ハンターの姿はなく、
少しずれた場所での発砲だったようだ。
美しい紅葉にうっとりとばかりはしていられない、
少々緊張した山行を終えた。
そしてもう一座!
2024.10.19 『長官山』(チョウカンザン・254m) 雨降りは直近で・・・
先週の土曜日は、
Hiromiが信念をもって取り組んでいる、
食事療法による体質改善の、
最も辛いメニューを終える寸前だったので、
無理をすることのない山へ。
それまでの5日間は、
Hiromi手作りの特製スープだけで頑張ってきたHiromiだ。
本当に意志が強い。
そんな食事療法による成果が、
自覚できるほど顕著に表れていると言うから、
努力の結果が励みになっているようだ。
そしてこの年寄りには、
弱ったHiromiの方が助かる。
そんなわけで、
この日は夕張の楽な山と決めて、
Hiromiを迎えに行った。
但し、天気予報は終日雨だ。
雨が降り続くいや~な空模様の下、
夕張に向かって走っていると、
馬追丘陵を越えるころ、
周囲の紅葉がずいぶん色付いているのを目にし、
私が「どうせ雨だもの、ここでいいべやあ!」、
と言うと、
空かさずHiromiも、
「いいね、いいね!」。
即変更!
この機転の良さが我々の山登りだ。
馬追丘陵の「長沼スキー場」に行き、
スキー場麓に駐車。
広い舗装道路を歩き出した。
この日はここから「長官山」を往復してやめることにした。
スタート時点で雨はほぼ霧雨状態。
気温が低いので、
雨具着用も問題ない。
思えば久しぶりの「長官山」だ。
「長官山」は我々のトレーニングコースで、
何年か前には、
一日に12回登ったことがあった。
まる一日かかったっけ。
広い舗装道路を歩いて行くと、
突然路肩にゴミの不法投棄だ!
見ると長沼町、南幌町、由仁町の共通ゴミ袋だ。
そしてHiromiによると、
これは「燃えるゴミ」用の袋だと言う。
半透明のゴミ袋は中が透けて見え、
燃えるゴミだけではなく、
炭酸飲料の缶も混じっている。
それを見たHiromiが推測したところによると、
燃えるゴミの袋に不燃物まで入れて、
ゴミステーションに出したものだから、
清掃会社が回収を拒否して置いて行った。
それをゴミ袋の主が不法投棄したのだろう、と。
「自分さえよければいい」、
と言った全くどうしようもない輩がいるものだ!
これを投棄した輩が、
一般人に紛れて知らぬふりをし、
街で暮らしていると思うと、
ああ腹が立つ!
舗装道路を上がって行くと、
右手に「長沼スキー場」の斜面が広がる。
スキーシーズンを前にして、
ゲレンデ全体の草刈りを終えていた。
またスキーシーズンには、
大勢の人で賑わうだろう。
周囲の木々の葉が色付き始めた中を歩いて行くと、
車道の分岐が現れるので、
舗装道路を離れて砂利道に入った。
するとドングリがたくさん落ちていた。
やはり今年はドングリが豊作に違いない。
この後もずうっとドングリの道が続いた。
そして周囲の紅葉が更に美しくなる。
ただ、まだ少し早く、
紅葉が色を染めないので、
赤がほとんど見られない。
紅葉の盛期まではまだ一週間を要するだろう。
途中の「文学台」入口に、
自転車乗り入れ禁止の貼り紙があった。
マウンテンバイクで、
遊歩道を走行する輩がいたのは確か!
いつも危ないと思っていた。
ようやく貼り紙が備えられてよかった。
一旦「文学台」に寄ってみたが、
濃いガスに包まれて何も見えなかった。
すぐに引き返して、
再び遊歩道にのった。
そしてドングリ敷き詰めロードを歩き、
「長官山」へ。
「長官山」のピークに立っても、
全く何も見えない。
そりゃそうだ、
雨が降っているんだから。
つまらないのですぐに引き返した。
復路も「文学台」入口から、
舗装道路に出るまでの紅葉ロードが楽しい。
黄色と緑の世界もいいものだ。
そんな並木道を歩いていると、
とうとう雨が上がった。
ようやく雨具のフードを外して歩く。
そして、もう駐車地に近いころになって、
また不法投棄だ!
スタート直後のゴミ袋とは反対側だったので、
登路では気付かなかったが、
ガードロープの外側に、
茶碗やどんぶりと言った、
瀬戸物の不法投棄!
本当にひどい輩がいるものだ。
毎年目にする不法投棄。
いっそのこと「この道路を閉鎖してしまえばいい」、
とさえ思ってしまう。
最後は広く長い直線道路を下って駐車地へ。
後始末をしているとまた雨が降り出した。
その雨は結局天気予報通り終日止むことはなかった。
2024.10.12 『美唄山』(ビバイヤマ・987m) 6年ぶりの静かな峰へ!
先月後輩のY澤から連絡があり、
美唄市の「美唄ダム」と、
芦別市の「三段の滝」を結ぶ、
道々135号線が開通したと言う。
この工事には37年と言う、
実に長い年月を費やしたらしい。
道々135号線の開通で、
『美唄山』の登山口まで車が入れるようになった。
それで久しぶりに登ってみることにした。
『美唄山』に登るのは、
今回が10度目になろうか?
同行のHiromiも5度目になる。
ただ、最後に登ってから6年が経過している。
私がこの山に初めて登ったのは、
20数年前のことになる。
その当時は「美唄ダム」から、
どろんこの林道を走って登山口まで車を入れたものだ。
そんな『美唄山』には、
20年前に通勤途中で転倒して骨折後、
登山をやめてしまった女房も、
一緒に登ったことがあった。
その後「美唄ダム」から先は広々とした、
立派な舗装道路ができ、
登山口近くまでそれが出来上がったので、
MTBを利用したり、
ダムから登山口までの約5kmを、
徒歩で行き来して登ってきた。
しかし近年はダムから先への、
立ち入り自体が禁止されてしまったため、
ただただ道々の開通を待つこととなった。
10月の三連休は三日間とも天候が安定していた。
その初日の朝Hiromiを迎えに行き、
高速自動車道を利用して美唄に向かった。
そして美唄インターで高速道を出て道々へ。
「美唄ダム」までの道は、
これまで舗装はされているものの、
狭くて路面も荒れていた。
しかし今回走ってみると、
全てが拡幅されて実に立派な車道となっていた。
そんな新しい道々を走ると、
すぐに登山口へ!
登山口には10台ほど駐車できそうだ。
道々の開通で登山者が押し掛けるのではないか、
と心配して出かけたが、
登山口に他の車はなかった。
そして7時30分、なつかしい林道を歩き出した。
このルートは林道を歩き、
渡渉地点から古い作業道に入る。
その作業道奥でようやく登山道となる。
期待した紅葉はいまだ深まらず、
ちょっと残念な気持ちで歩く。
林道の路面は雑草に覆われて、
ずいぶん荒れたものだ。
途中までむりやり入り込んだ、
クロカン四駆のものと思われるタイヤ痕が残っていたものの、
長くは続かなかった。
8時10分、2.4kmの林道を歩いて渡渉地点へ。
そこを流れる「下股沢」の水量は少なく、
渡渉は容易だ。
またこの沢の蛇行と枝沢の合流で、
3度の渡渉を繰り返すことになる。
そしてその後は沢を離れ、
自動的に古い作業道に入って行く。
この作業道の荒れ方を心配していた。
かつては古い作業道として、
歩くことには何の支障もなかったが、
今は笹がかぶって鬱陶しい部分がかなり出てきている。
そんな中では先を行くHiromiの姿が、
スッポリ隠れて見えなくなる。
ただ、思ったほど笹が濡れていなかったことが救いだ。
笹が鬱陶しい作業道跡を1.4km歩くと、
8時40分、ようやく本来の登山道入り口となる。
そしてここから標高差200mの急登が始まる。
斜度がきついため、
両手をついて登る場面も!
また、登山道と言うより踏み跡程度と言った方が適格で、
ひじょうにわかりづらい箇所もある。
要はどこでもいいから、
急登に耐えて登りきってしまえばいいのだが、
踏み跡を外れると足もとが不安定で、
なかなか先には進めない。
急登に耐えて登りきると、
高度が800mを超えている。
そして目指す峰が視認できる。
ただ、また辛いアップダウンが待ち受ける。
一旦30mほど下って、
今度は130mほどを登り返す。
これが急で足もとツルツル!
おまけに頑強な笹の中にあり、
視界が全く効かない。
前を行くHiromiの姿が全然見えない。
辛い急登に耐えて登りきると、
前峰のピークとなる。
昔ここに標識が立っていたと思うのだが・・・
東向きの進路を北に変え、
笹のトンネルを抜けると、
前方に目指すピークと、
そこまでの稜線が目に飛び込んでくる。
何ともいい眺めだ。
そんな稜線を進んで行くと、
背後に雄大な風景が広がって行く。
そして登るほどに左右の風景も広がる。
風景を楽しみながら歩き、
10時05分、『美唄山』(一等三角点:美唄山=ビバイサン)。
北から東にかけて大雪山、十勝連峰、夕張山地の山並みが広がり、
西には樺戸山地や増毛山地の風景が広がるが、
この日は西側がガスに包まれて見えなかった。
雄大な風景を眺めながら、
早い昼食として下山を開始。
下山早々南の風景に吸い込まれていく感覚だ。
稜線から前峰へ。
そして深い笹の中で思い出した。
Hiromiが生まれて初めて山菜採りをし、
自宅に持ち帰った山菜を、
これまた初めて処理して食べたのが、
この下りで採ったタケノコだった。
もう10年近く前のことだ。
急な下りは慎重に!
その後はただ淡々と歩いて、
12時25分、駐車地へ。
駐車地に戻っても他の車はなかった。
結局この日は我々だけだった。
まだ静かな山を楽しめたことに感謝!
ただ、登山道のある山で藪漕ぎはちょっと・・・
まあ、人がいなくて楽しかったけどねえ!
2024.8.18 『幌向炭山』(ホロムイタンザン・361m) どうも体調がすぐれない・・・
まだ盆の話しをするが、
私の盆休みは15日までだった。
その後その週は16日(金)、
17日(土)と出勤だった。
それで金曜日の午後から2泊の予定で、
Hiromiが単独十勝連峰へと出かけて行った。
そこで日曜日は厚真町方面で、
未踏の三角点ピークを狙うつもりでいた。
ところが日曜日の朝を迎える夜は暑く、
どうもよく眠れない。
結果朝の目覚めが悪く、
いつまでもベッドの中にいたい気分だった。
暑さのせいか、
仕事の疲れか、
あるいは歳のせいか、
とにかく寝不足感、疲労感が抜けない。
ようやく起きて朝食もそこそこに車に乗った。
そしてモチベーションが上がらないまま予定を変更して、
栗沢町美流渡へと向かった。
その時点で「幌向炭山」に登ることとした。
上志文から道々を万字方面に走り、
朝日町から1kmほどのところを、
左手の農道に入った。
そこには確か「人生の途中」という点名の、
田舎風カフェがあった。
カフェの前で右に曲がって少し行くと、
左手に林道の入口が現れるので、
これに入るのだが、
そこは雑草に覆われていた。
昨年までは雑草がひどい、
という印象はなかった。
しかしこの度は車のボディを草に擦りながら入った。
そしてすぐに駐車。
駐車地から即、
上空を走る小規模送電線の作業道に入った。
しかしこの作業道も草刈りされておらず、
雑草にまみれていた。
すぐに作業道から藪に入り、
それを抜けると針葉樹林の中だ。
針葉樹林の中は雑草が少ないので、
安心してゆっくり登って行く。
ここは斜度がきついので、
一歩一歩珍重に登る。
そして急斜面を登りきってしまうと、
傾斜がほとんどない尾根歩きとなる。
藪が薄く歩きやすい尾根が続く。
それを300mも歩くと、
3年前に付けられた新しい林道に出る。
しかし、新しい林道も、
車が走ることがなければすぐに荒れるもので、
路面が雑草にまみれている。
昨年までは雑草がまばらだったので、
この光景には少々驚いた。
歩き出すと起きがけのけだるさは消え、
ゆっくりだが快調に歩を進めた。
曲がりくねった林道が、
直線的になるとすぐに距離が稼げる。
そして直線的な林道が、
再び蛇行を始めるころになって、
「幌向炭山」の基部に達した。
そこで藪に入る。
はじめは少々濃い笹を漕ぐが、
すぐ尾根の頭に上がると急に薄くなる。
あとは薄い藪の中を、
北に見えているピークを目指して登る。
二等三角点「幌向炭山」。
もう何度目のピークだろう?
直近では今年の春先にも訪れている。
下山は同ルートを引き返した。
そして歩きながら感じたこと。
こんなに雑草に覆われてしまった林道は、
来年の今頃になると、
いったいどんなことになっているのだろう?
また検証に訪れなくては!
駐車地に着いて着替えを済ませて帰途に着いた。
帰宅したのはまだ昼前だったが、
なんだか疲れてしまい、
午後はゆっくりと昼寝をした。
2024.8.13 『二ノ沢』(279m) 頭クラクラ胸はムカムカ・・・
ちょうど一週間前の13日、
明け方近くにトイレに起きた際、
ちょっとめまいのようなものを感じた。
そしてまた寝て通常通りに起床した。
寝室のある二階から、
階下に降りて行くと、
突然吐き気がしてトイレに駆け込んだ。
そのまま便器に顔を突っ込み嘔吐!
しかし、最後に食事をした前夜から、
12時間が経過していたため、
出るものが何もなく、
ただただ「オエーッ!」と苦しいだけ。
結局何も出ないまま居間に戻って、
ソファーにへたり込んだ。
ただ、吐き気が治まらず横にもなれない。
横になるとまた「オエーッ」となりそうなので、
ソファーに座ったまま休んだ。
盆休の前半は別行動だったHiromiと、
この日から同行が続くことになっていたので、
とりあえずHiromiに遅れることを告げた。
そして眠った。
Hiromiには1時間遅れると伝えたが、
その1時間はあっと言う間に過ぎ、
全く回復しないので、
更に1時間遅れることを再度伝えた。
そして9時近くになって、
ようやく何とか動けそうなので、
Hiromiを迎えに行った。
しかし頭はクラクラ、
胸はムカムカで吐きそう。
思えばこの朝を迎えた夜は、
今年一番気温が高い夜で、
正直眠れなかった。
それを女房に言わせると、
「脱水症状」だと言う。
そう言われればそうかもしれない。
この日は天気予報で「雨」だった。
そして暑さは相変わらずなので、
軽装で歩ける山を選定。
栗沢町美流渡地区へと向かった。
そして「美流渡二の沢川」に沿って、
南下する林道に入った。
林道入口に駐車スペースを確保。
徒歩でスタート。
頭はクラクラ、胸ムカムカ・・・
しかし私には幾多の障害を、
山に登って治してきたという自負がある。
ひざ痛も腰痛も、
ふくらはぎの筋肉断裂でさえ、
登ることを休まなかった。
だから今回も吐きそうではあるが、
あえて登って回復させることを選ぶ。
緑豊かで車が通ることのない林道を、
- 5kmほど歩くと分岐となるので、
右の支線に入った。
するとすぐに傾斜が増してどんどん登って行く。
そこで驚いた!
辺りが広範囲に伐採されていた。
この林道を利用して「二ノ沢」に登ったのが数年前。
その時は辺りの全てが樹木に覆われて、
視界は全く効かなかった。
伐採地が広がったことにより、
前方の視界が良いことと、
登るほどに広がる背後の風景が素晴らしい!
太陽がギラギラと照り付ける伐採地に続く林道は、
220で樹林帯に入った。
日陰だとかなり涼しくなる。
そしてその時点ではかなり汗をかき、
その分具合いが回復していた。
日陰の林道は幾分アップダウンが続き、
下部の林道分岐から2kmほど歩いて、
四等三角点「二ノ沢」の基部に達した。
ただ、藪中のピークはパスした。
このピークには先日、
雨の中を逆の「シコロノサワ林道」を利用して登っている。
復路で樹林帯を抜けると、
広く美しい風景を眺めながら下って行く。
まさかここでこんな風景に出会えるとは!
いつものように思った、
この日ここに登って本当に良かったと!
暑くてたまらない行程ではあったが、
思いがけない風景に巡り合えて満足し、
駐車地に戻ってみると、
気温が34℃に達していた。
そして私の体調は大汗をかいたことで、
ほぼ平常に戻っていた。
雨の予報も晴れてよかった。
2024.8.4 『竹の子山』(156m) 食うわ食うわ~
先日の週一休みである日曜日、
栗沢町で霧雨の林道歩き約10kmを終え、
山中から田園地帯に戻ると、
それまでの霧雨が突然強い雨に変わった。
大粒の雨がフロントガラスにビシビシたたきつけてくる。
「こりゃあダメかなあ?」、
と思いつつも、
近くの「レインボウ林道」に入った。
こちらの林道も舗装されているが、
狭いので要注意だ。
そしてこの林道を車で走行していると、
何と雨が上がった。
どうやら小さな雨雲が通り過ぎたようだ。
こちらも足もとがきれいな路側帯に駐車。
ここもまたほとんど車が通ることのない林道歩きだ。
そして標高の低い丘陵地帯だが、
私はこの辺りの風景が好きで、
時折訪れる。
舗装された林道を、
最高標高辺りで左手の作業道に入った。
伐採の際に利用された作業道だが、
もう荒れて雑草にまみれている。
しかしそこにこの季節の花が咲くと、
美しい風景が引き立つ。
そんな気に入った風景を眺めながら歩いていると、
前を行くHiromiが突然、
「イチゴだ!」と叫んだ。
見ると真っ赤なキイチゴがびっしり実っていた。
このキイチゴを後で調べてみると、
「エビガライチゴ」と言うらしい。
果物大好きなHiromiが、
「これ食べれるんだべか?
食べたら腹痛くなるかなあ?」、
と心配しつつも、
一つ採って口に入れた。
「うん!? 甘い!!」。
それからのHiromiがすごかった!
次々にもぎ取って、
どんどん口に運ぶ。
両手で採って右手を口に運んだかと思ったら、
続いて左手を口に運ぶ。
先日「イチゴが食べたい」、
と言っていたHiromiだが、
「高くて買えない」と言って買わなかった。
そんなHiromi、
いくらタダだからと言って、
そうむきになって食うことねえべ!
Hiromiがイチゴ頬張る様子はしばらく続いた。
そして言った、
「こんなに食べたら、
昼のコンビニ弁当食べれないんでないべか?」。
いったいどんだけ食ったのよ!?
私はHiromiがイチゴをむさぼる光景に飽き、
辺りの風景に見入っていた。
Hiromiが適当なところでイチゴに決別。
しかし名残惜しそうに先へと進む。
そしてまた現れれば、
即つまんで口に入れていた。
そしてしばらく歩いて、
「竹の子山」のピーク直下へ。
しかしわずかな距離の、
雨に濡れた笹を漕ぐ気になれず、
体を翻して復路に入った。
Hiromiは復路でも数度、
イチゴをもぎ取って食していた。
この日この辺りではセミの鳴き声が激しく、
それがジージーと耳奥に刺さりこんでくるようで、
不快な場面も。
そんなセミが低い笹なんかにもとまっていた。
そして駐車地へ。
林道を抜けて栗沢町に下り、
コンビニで昼食とした。
その後帰途に着くと、
南幌町の田んぼでタンチョウのつがいが羽を休めていた。
こうしてそのことを冷静に伝えているが、
私は先月で70歳になった今、
初めてタンチョウをこの目で見た。
いやあ、それはそれで感激~
その後一旦帰宅し、
夕方あらためて反省会とした。
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