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2017.12.17 『長官山』(254m)~『静台』(273m) 馬追丘陵縦断 往復20km

 

 一年で一番日が短いこの季節。

そこに日々早出、残業が続き、山へのモチベーションが上がらない。

それがわかっているので、昨日の日曜日は近くの「馬追丘陵」を歩くことにしていた。

以前から「馬追丘陵」の端から端まで歩いてみたいと思っていた。

南北に連なる「馬追丘陵」は北の長沼スキー場に端を発し、

『長官山』を経て「馬追温泉」に下り、

一旦道々に出たあと、それをまたいで南の遊歩道に取り付く。

それから最高標高点の「静台」に立ち、

更に南下して、ここで言う「Gコース」の登り口まで下る。

今回はその「Gコース」の入山口まで下り、忠実に折り返した。

それで ①歩行距離がどれくらいなるのか、

②累積獲得標高は?

と、Hiromiと二人して楽しみにしながらの行程だった。

  日曜日の朝7時25分、「長沼スキー場」をスタート。

ここから「文学台」までは車道を歩く。

もう雪が降り積もり、来春まで通行止めとなっている広い車道歩く。

積雪は20cmほど。

念のためにスノーシューを背負ってスタートしたものの、

Hiromiの様子を見てスノーシューを『長官山』手前で、

笹原にデポすることにした。

と言うのも、数日前からHiromiがぎっくり腰で腰痛となり、

一時はこの日を別行動にするかと話したものだ。

スタート直後から腰を曲げて歩く様子に、荷を軽くすることにした。

  8時10分、『長官山』。

スタート直後からワサワサ降り出した雪が、

この『長官山』で止み、上空を青空が覆い出した。

青空を見ると気持ちが明るくなる。

Hiromiは時折腰痛を訴える。

帰宅後写真を見て分かったのだが、

どの写真もHiromiの体が右肩方向に「くの字」に曲がっている。

痛む個所を無意識のうちにかばっていたのだろう。

  『長官山』を下り、

8時35分、「馬追温泉」。

ここで一旦道々に出て歩道を200mほど西に進み、

道々を渡って「静台」への遊歩道に取り付く。

ここから「静台」まではおおよそ針葉樹林帯の中を歩くので、暗い感じがする。

そんな中をHiromiは腰痛と対峙し、

まるで戦っているかのようにガンガン登る。

「無理すんなってぇ・・・」

進行方向右手に自衛隊の敷地と隔てる有刺鉄線付きの金網塀が現れると、

ほどなく「静台」到着となる。

9時20分、「静台」。

自衛隊の金網越しに見る石狩平野が雄大だ。

しかしHiromiはそんな景色に目をやることもなく突き進む。

しばらく下り、1.5kmほど歩くと遊歩道の分岐となり、

ここから目指すはGコースの入山口だ。

我々はここからが未知の領域となる。

初めて歩くところは、たとえ低山でも里山でもワクワクするものだ。

 

そしてこのころになると上空は快晴だ。

遊歩道は多少のアップダウンを繰り返すものの、

ゆっくり高度を下げ行く。

途中右手に航空自衛隊の、

いわゆる「ナイキ基地」が目の前に現れたのには驚いた。

遊歩道は尾根の頭を忠実に辿っており、

最後は吸い込まれるように下り、

10時15分、道々「夕張長沼線」のそばに下り立った。

「なぁるほどぉ、ここが南端であるGコースの登り口かぁ…」と納得し、

ゆっくり休むこともなく復路をスタートした。

落葉樹林帯が続く尾根筋は、木の間越しに下界の景色が見える。

夏場は木々の葉に遮られ、何も見えないとろだ。

次回は紅葉のシーズンに歩いてみたいものだ。

紅葉に彩られた美しい尾根歩きが楽しめるだろう

 

 11時30分、再び「静台」。

それから淡々と下るも、Hiromiの腰痛が悪化している模様。

足取りが鈍い。

12時ちょうど、再び「馬追温泉」。

ここから『長官山』に登り返し、

12時30分、『長官山』。

この後、スノーシューデポ地点にて昼食とした。

そして13時30分、「長沼スキー場」。

この頃になるとまたひどい雪模様となり、

着替えも何もせず車に乗り込み、

南幌まで移動して諸々のかたずけをした。

  帰宅後Hiromiが送ってくれたGPSデータによると、

今回の行程は、

歩行距離20.4km、累積獲得標高1,056mとのこと。

素晴らしい!

何が素晴らしいかと言うと、この数字は『暑寒別岳』の「箸別コース」とほぼ同じなのだ。

それが自宅から車で30分ほどのところに存在する。

「馬追丘陵」の素晴らしさを改めて認識した次第だ。

 

 山登り初心者の方で、『暑寒別岳』に登ってみたいが、

体力的に自信がないと思われる方は多いと思われる。

そんな方はこの「馬追丘陵」の縦断を試してみてはいかがか?

これを踏破できるなら、『暑寒別岳』にも登れるよ。

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