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2018.4.29 『中天狗』(1,317m) 素晴らしい晴天に癒された~

 3月中旬から続いた週一休みのつらい日々がようやく28日(土)で終わった。

これからしばらくは土日休みが得られる。

以前の会社を定年退職後、

今の勤め先でアルバイトを始めて早2年。

立ち仕事が主体のアルバイトは、

当初体力をもて余したものだった。

しかし、それも2年を過ぎると身体がその楽な仕事に慣れてしまう。

その結果、忙しくなると疲労が蓄積する。

今私は疲れている。

日々の早出、残業に加え、週一しか休めないストレスが蓄積し、

先週の『徳富岳』では辛い思いをした。

そしてこの日もまた辛かったわぁ~

 

日曜日の朝、Hiromiの車を我が家に置き、富良野に向かった。

道々三笠~富良野線の富芦トンネルを過ぎて間もなく、

右手に広い駐車スペースが現れる。

そこを起点として『中天狗』を目指した。

『中天狗』に登ったのは、今回が4度目。

そしてHiromiは2度目だ。

いずれも積雪期での登頂だった。

 

7時40分、「尻岸馬内林道」ゲートをスタート。

林道に雪がない!

驚いた。

ただ、すぐに残雪は現れたものの、

融けて地面が露出している部分が予想以上に多い。

この4月の異常高温で、融雪のスピードが上がったものだ。

そんな状況なので地面の雪が締まり、ツボ足で快調に歩が進む。

林道の雪面にはエゾシカとヒグマの足跡が多数。

この尻岸馬内林道は、忠実に尻岸馬内川に沿って南進し、

林道ゲートより約6kmで終点となる。

 9時15分、長い林道歩きを終えた。

ここから尻岸馬内川左岸の急斜面に取り付く。

雪が締まって「ちょっとまずいかな?」と思いつつも、

そのまま登山靴のエッジを使い、

約50mを登りきった。

その後は上部の稜線を目指して、任意にトレースを刻む。

急登の連続なので、装備をピッケル、アイゼンに切り替える。

そして私はこの急登でこたえた。

もうゆっくりゆっくり、一歩一歩…

それに引き換えHiromiは元気一杯だ。

その後に訪れる恐怖のことなぞ忘れて。

ククク・・・

 

10時30分、稜線上。

南の目指す『中天狗』と北の『笠森』のほぼ中間点で稜線に上がった。

そして南に『中天狗』がその鋭角で美しい姿を現した。

何度見ても素晴らしい眺めだ。

ここからはひたすら稜線上を南進し、目指す峰に向かう。

稜線はアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。

そしてCO.1,000mで急登の開始だ。

この急登で高度を一気に增300m稼ぐことになる。

「天狗」の名にふさわしいその傾斜。

ところどころで雪が腐って苦労をするものの、

概ねアイゼンの刃を効かせて、一歩一歩登っていく。

そして私はと言えば、

もうヘロヘロ~

本当にきつかった。

4度目の『中天狗』で、最も積雪の状態がいいと言うのに、

とにかく一番きつい登行となった。

 

 12時10分、『中天狗』。

先に上がったHiromiが、

「わぁ~っ! 芦別岳だ~っ!」

Hiromiが感嘆の声を上げた通り、素晴らしい眺めだ。

ただ、今話題になっているPM2.5の影響で、もやがかかった風景だ。

それにしても美しい山風景を目に焼き付け、早々に下山を開始。

私は頂上で昼食タイムとしたかったのだが、

下山苦手のHiromiが、

登路で記憶に留めおき、

自らが危険箇所と認定した部分の下降を終えたあとでなければ、

昼食なぞ考えられないと言うことで、

安心できるところまで下って昼食タイムをとることにした。

そしてHiromiが心配した通り、

傾斜の急な稜線を下るのが大変だった。

とにかくおっかなびっくりで、

もうビビりまくりブ~♪

「何でもないから下りてこい!」と声をかけても、

前を向いたり後ろ向きになったり、

横向いたりと四苦八苦。

時間をかけて急下降を終え、ようやく昼食。

昼食後は淡々と稜線上を戻り、

また急下降を経て

14時20分、林道終点。

7最後の急下降でHiromiが滑落しかけて肝を冷やした。

それからまた6kmの長い林道を歩いて、

15時50分、林道ゲート。

この日は私が登りに時間がかかり、

Hiromiが下山に時間を要したという、

マイナス要素同士の山旅であった、

しかし、素晴らしい天候の中、

長時間山歩きができたことに、

二人して大満足で「ハイランド富良野」へ汗を流しに向かった。

そしてその後車中泊地に向かい、

「カンパーイっ!」

「う、うめーっ!!」

 

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