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2022.10.30 『松倉沢』(231m)  廃道の林道を登り尾根筋を下って周遊

 

 先日の日曜日は久しぶりに三笠の山に登った。

こちらも紅葉の状況を見たかった。

この日の予報は終日「曇り」。

ところが三笠市幌内町の現地に行ってみると、

ポツポツと雨が降り出した。

いや~な気分で準備していると、

雨は強く降ることなく、

上がってくれたので助かった。

 三笠市幌内町の奥に入って行くと、

既に今年の営業を終えた「鉄道記念館」がある。

その北側の山裾に沿って走る、

広い舗装道路を行くと、

「奔幌内川」に架かる大きな橋がある。

その橋の手前を駐車地として、

やはり橋の手前左手に現れる林道に入った。

林道入口には簡易バリケードがあり、

「関係者以外通行止め」となっていた。

しかしそこに足を踏み入れると、

すぐにわかることだが、

通行止めもなにも、

車両の走行は不可能だ。

路面を覆う雑草と、

次々現れる倒木が車両の走行を拒む。

この林道にはこれまでに3度、

足を踏み入れてきたが、

ずいぶん荒れたものだ。

最後にここを歩いたのが、

今年の初夏だった。

その時には大型四輪駆動車による、

はっきりしたタイヤ痕が残っていた。

それが今ではただ歩くだけでも大変だ。

雑草が身体にまとわりついて鬱陶しい。

季節的に上下雨具着用だからよいものの、

雨具なしではきつい。

また廃道林道は、

決壊箇所もあり、

もう復旧させる予定はないようだ。

 林道は「奔幌内川」に沿って伸びるが、

入口より2km弱で、

川から離れて高度を上げだす。

蛇行して伸び行く林道は、

なかなかいい調子で高度を上げて行く。

すると沢沿いでは柳やアカシヤが多く、

色付かなかった紅葉が、

落葉樹林で華やかになりだした。

そして200で分岐が現れ、

その辺りはカラマツの紅葉が始まっていた。

紅葉はこのカラマツが最後で、

それが終わると本格的に冬到来だ。

カラマツが黄色に染まるのも美しい。

この黄色が更に進むと、

黄金色に染まる。

それも山全体が黄金色に染まる様は見事だ。

 林道からは時折北側の風景が開け、

三笠市の街や建物が見える。

下部の雑草にまみれた林道とは違い、

グンと歩きやすくなった。

ただ長続きはせず、

やがて笹にまみれることになる。

すると目指すピークは近い。

林道を離れて尾根筋をひと登りして、

三等三角点「松倉沢」

ここからは引き返さず、

尾根筋を辿って林道入り口付近に下る。

今年の初夏に同ルートを下った際、

秋には紅葉が素晴らしいだろう、

と想像していた。

 尾根筋ははっきりしており、

おおむね藪は薄い。

ところによっては、

まるで登山道のような尾根筋だ。

そして辺りはやはり紅葉が美しい。

オレンジ色のモミジが多いところだ。

 多少のアップダウンを繰り返しながら、

徐々に高度を下げて行く。

この辺りはエゾシカも少ないようで、

尾根筋にフンが見当たらず、

きれいでいい。

美しい紅葉を楽しみながら、

楽しく下って、

最後は「奔幌内川」に下り立った。

あとはすぐそばの林道に上がり、

周遊ルートを締めくくった。

そして駐車地へ。

このルートはなかなか楽しく気に入っている。

 この週末も楽しい山行を続けられたことに感謝!

十分満足な思いで帰途に着いた。

 

 

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