北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2024.11.10 『久茶運内』(クチャウンナイ・632m) またもヒグマで撤退!
11月第二週の日曜日、
朝Hiromiを迎えに行き、
三笠市へと向かっていた。
この日は久しぶりに、
三笠で藪山に登ることにしていた。
ところが途中の栗沢町辺りで、
Hiromiが突然叫ぶように言った。
「あっ、ヘルメット忘れた!」、
はいっ、ドボン!
前回は雨具を忘れて予定を変更した。
ハイエースに乗っている頃は、
荷室が広かったので、
Hiromiの荷物もずいぶん積んだままにしていた。
その中にはヘルメットも含まれる。
ところが今は狭い室内なので、
Hiromiの荷物は一切積みっぱなしにできない。
そんな事情もあるので、
忘れ物は仕方ないかも・・・
三笠方向に走っていたが、
栗沢町上志文で行先を万字に変更した。
そして万字墓地に入り、
墓地の駐車場に車を停めた。
この墓地に人が訪れることは、
盆の最中くらいだろうか?
墓地の駐車場奥に林道の入口があるので、
その林道を利用して、
「久茶運内」を往復することにした。
ずいぶん久しぶりに歩く林道だ。
最近は南側の「万字林道」を利用して、
ピークを往復することが多かった。
この数日前の降雪で、
まだ雪が残る中をスタート。
この前日走行したと思われる、
1台分のタイヤ痕が続く。
ハンターだろう。
そして1kmほど歩くと分岐が現れ、
タイヤ痕はそこで途絶えていた。
分岐を右に入り、
少し登ると下りだす。
すると視界が開け、
前方の山肌が見える。
黄色に染まったカラマツの林が美しい。
ここから一旦進路を西にとり、
斜度のない林道が1.5kmほど続く。
そしてジグを切るように、
方向を変えて高度を上げて行く。
高度を上げるほどに積雪量が増えて行き、
同時に背後に北側の広い風景が広がる。
そしてほぼ登りきったところで小休止。
ここまで既に5kmほどを歩いた。
地形図上に記された「504m標高点」そばだ。
休憩後今度ははっきりと南に向かって歩き出す。
すぐに「504m標高点」横を過ぎて下りに入る。
すると前方に目指す「久茶運内」のピークが見えた。
このルートで一番景色のいい辺りだ。
一旦下りきったところでヒグマの足跡だ。
この日二頭目の足跡だが、
この朝早くに歩いたものだろう。
もう融けかかっていた。
そして更に歩を進め、
雪の重みで笹が林道に倒れ掛かった地点で、
三度ヒグマの足跡だ。
しかもたった今付けられたもの。
それでも通常は進むことをやめない。
しかしこの時は、
どういうわけか「ヤバい」と直感した。
それでもHiromiは、
「もう少し行ってみよう!」と進言する。
だが、ここは私の直感に従ってもらった。
駐車地から6.7km、
標高500m、
目指すピークの手前500mで撤退を決めた。
今回のように、
何がとは言えないが、
何か嫌なことを直感的に感じることが、
過去にも何度かあった。
復路に入ると上空を覆う雲が流れて、
青空が広がった。
登路で休憩した地点まで戻って昼食。
晴れると広々とした風景が美しい。
そしてカラマツもまだ美しい中を、
淡々と歩いて駐車地へ。
長い林道歩きの中で、
撤退にはなったが、
カラマツが美しく、
なかなか良い山行ではあった。
この後一旦帰宅して、久しぶりに「反省会」とした。