2007/1月上旬 大菩薩峠
初詣
謹賀新年・2007年明けての初詣はここ数年、近所の女化神社と定番化しつつある。
しからば新年明けての山詣はと問われれば、ここ数年の流れから八ヶ岳となるはず。
が、しかし。
冬型に押され押されて、山行計画もずずっと南下。大菩薩嶺と相成りました。
菩薩とは仏陀の次に位が高く、悟りを追い求める者。仏陀(釈迦)は悟りを開いた由緒正しい方であり、 悟りを開けぬ者は死をもって仏となる。ううむ。なんとも切ないオキテではないか。
そんな風に考えてみれば、新年明けての初山詣が大菩薩とは、今年の山を占う意味でも うってつけなのかもしれない。
とはいえ、自身、何の予備知識もないまま出発時刻は刻々と迫りつつあり、仕事の合間に食料はモチロン、 地図を探しに行ったり、ワッパどうしようか憂慮してみたりで、 こりゃ大忙殺。なんちて。(これが言いたかったのである)
まあ、悟りを開くかどうかは別として、定刻に出発。一路大菩薩に向けて車中の人となった。
心意気
冬の大菩薩は裂石先の林道ゲ-トから歩き出すこととなる。
ココで積雪数センチ。のんびりと身支度をしている間にもたくさんの登山者が先を行く。さすが人気の名山。
淡々と歩を進めれば上日川峠、福ちゃん荘、そうして大菩薩峠へとたどり着く。
大菩薩峠は山頂である大菩薩嶺よりも展望が良いため、多くの山岳紹介は〔嶺=峠〕どころか〔嶺<峠〕という 差別的な扱いをしており、少々心痛むところである。
とはいえ、行ってみればナルホドと妙に納得してしまうほどに峠の展望は良く、南に雄大な富士、東に九十九谷を 思わせる奥多摩の山の連なりは見る者を飽きさせない。
ここでノンビリといきたい所ではあったが、展望とは裏腹に強風が吹き荒れ、それどころではない。
富士は大きな雪煙を上げ、北西に目を移せば遠く奥秩父の峰嶺は厚い雲を被っている。もし八ヶ岳に行っていたなら
いかほどか、おおよその想像はついた。
山頂は樹林の只中にあり、全く展望はない。ちょっとした広場と山頂標識があるだけ。
しかし、しかし、ココこそが頂。峠にない魅力がある。今日のような強風をもやさしい樹林がガ-ドしてくれる。
こんな地味な頂だからこそスポットを当ててやるのも、心意気ってモノ。
どうせなら褒めて伸ばしてやろうじゃないですか。
理想
山頂からは丸川峠を経てゲ-トへと戻る。
丸川峠は思いのほか開けていて心地いい場所であった。
この北側は泉水谷で大黒茂谷や小室川谷もこの辺りへ行き着くことになる。
なんだかんだと稜線上は立派な雪山で、大変満足な山行となった。
下山後、大菩薩の湯・600円ナリでスベスベお肌になったら、路面凍結の青梅街道を奥多摩経由で下っ走り。
燃料節減、高速代節減のためはモチロンのこと。さかぼうは環境のコトを考えて、エコの実践をしています。
減らそうCO2。
今週の悟り
やっぱり嶺より峠。理想では納得できないこともある。でも温泉は500円が理想。
sak