<筑波山の風景・6>
テラス

急傾斜についた6畳ほどのテラス。
冬ならば、葉も落ちてご覧の通り。
筑波の南面、関東平野を見渡す展望。
切れた足元の縁に立てば、まるで空中に浮かんでいるかのような錯覚さえ覚える。

大地が朝焼けにじんわりと染まっていく。
しんと張り詰めた朝の空気を次第に揺るがす喧騒。
そうして一日は始まるのだ。
黄昏。
幾分、だるさを纏った空気感になかに、最後の輝きを放つシ-ン。
斜陽に浮かび立つ大地。輝きたつ空。遠き山並みのシルエット。
そして闇。
そんな営みが、日々繰り返される。
ここで一泊というのもイイ。
sak