2014/12/8 西上州・タカノス岩北稜
何というのだろう、こういう感覚。
コ-ヒ-で表現するなら、、、
碧岩側から見たタカノス岩(2010/12撮影)
タカノス岩北稜へは、碧岩登山口(三段の滝駐車場)に車を停めて、舗装路を熊倉集落方向へ。
すぐに川へと降りる赤い階段が現れる。
これを降りて、対岸の墓地右脇の踏み跡を行くが、傾斜が強くいきなり息が切れる。
ひと登りで、岩壁が行く手を阻むが、右から回り込めば問題ない。
タカノス岩取りつき
最初の岩壁
数日前に降ったと思しき雪がうっすらと残っている。
「西上州は雪があると悪くなる。」
ガストンさんの教えを想い出しながら、「まあ、場合によっては敗退だな」と、この時点で執着を捨てる。
P1へはところどころ急斜面はありつつも特に問題はない。
むしろ、ここから見える一際高く、佇立する本峰が物凄い威圧感だ。
「マジですか。。。」
とはいえ、記録を見ると困難そうに見えるP2や本峰よりも、さえなく見えるP3が悪いらしい。
P1から本峰を望む
P1を後にP2に取りつく。
しばらくフリ-で行くが、中段からステップに雪が乗りはじめてちょっと不安。
薮はあるが、「ポキリ」といった時のイメ-ジをするに、まあ只事では済まないだろう。
ロ-プを出して、空身で行く。
ここは時間かけても、安全優先。
P2まで20m位。立木を支点にフィックス張って懸垂下降。
ザックを背負ってプル-ジックで登り返し。ロ-プがあるという心理的安心感はこの上ない。
見晴らしよく、北西壁を胸壁に擁く碧岩がその尖峰を天に突く。
P2下りは陽が当たり雪もない明るい露岩下り。
上から見ると「懸垂か?」と思ったものの弱点はありクライムダウンでコルへと至る。
P2を振り返る
問題のP3。
見た目はそれほどではないものの、言うなれば「悪い」。
薮がプアで岩も脆く泥はコチンコチンに凍っている。
まして、うっすら乗った雪で足元も悪い。
バイルを持ってこなかったことを後悔した。
P3への登り
ロ-プを出して2ピッチ(25m+15m)40mほど空身登攀、懸垂下降、登り返し。
ここも十分に時間をかける。
P3から見るタカノス岩
P3下りは問題なく、本峰取付までは”ほのぼの”とした稜線歩き。
途中、「小窓」があった
本峰最後の登りを見上げる
タカノス岩本峰基部から見上げる最後の壁は今までより一際高い。
左右を削られた垂壁に囲まれ威圧的だが、露岩や薮も多く弱点を見出していけば何とかなりそう。
ロ-プは出さなかったが、薮にしろ岩にしろ十分なテスティングしながらの登攀。
それでも、不意に剥がれおちる岩に肝を冷やす場面も。
途中、見下ろすと結構な高さに角度。
不安があれば、ロ-プを出した方が無難だ。
タカノス岩北面側
雪を払いながらの登攀で冷たさに手が痺れてきたころ、山頂。
視界が一気に広がる。
タカノス岩から碧岩
何というのだろう、こういう感覚。
コ-ヒ-で表現するなら、、、
香り(派手さ) ★
酸味(スッキリ感)★
苦味(難度) ★
コク(充実感) ★★★
「香りも酸味、苦味も控えめなのに、何でこんなにコクがあるの?」という感じ。
あ、そうか。抹茶か!
和風だったのか!
ともかく、西上州特有の緊張感が実にイイ。
三段の滝下からタカノス岩(右)
下山は稜線を進み、肩を過ぎた最初のコルの左斜面を適当に下ると、10分ほどで沢床に降り立つ。
沢を下っていくと碧岩登山道が出てくる。
三段の滝を経由して駐車場へは40分程度。
sak
何というのだろう、こういう感覚。
コ-ヒ-で表現するなら、、、
碧岩側から見たタカノス岩(2010/12撮影)
タカノス岩北稜へは、碧岩登山口(三段の滝駐車場)に車を停めて、舗装路を熊倉集落方向へ。
すぐに川へと降りる赤い階段が現れる。
これを降りて、対岸の墓地右脇の踏み跡を行くが、傾斜が強くいきなり息が切れる。
ひと登りで、岩壁が行く手を阻むが、右から回り込めば問題ない。
タカノス岩取りつき
最初の岩壁
数日前に降ったと思しき雪がうっすらと残っている。
「西上州は雪があると悪くなる。」
ガストンさんの教えを想い出しながら、「まあ、場合によっては敗退だな」と、この時点で執着を捨てる。
P1へはところどころ急斜面はありつつも特に問題はない。
むしろ、ここから見える一際高く、佇立する本峰が物凄い威圧感だ。
「マジですか。。。」
とはいえ、記録を見ると困難そうに見えるP2や本峰よりも、さえなく見えるP3が悪いらしい。
P1から本峰を望む
P1を後にP2に取りつく。
しばらくフリ-で行くが、中段からステップに雪が乗りはじめてちょっと不安。
薮はあるが、「ポキリ」といった時のイメ-ジをするに、まあ只事では済まないだろう。
ロ-プを出して、空身で行く。
ここは時間かけても、安全優先。
P2まで20m位。立木を支点にフィックス張って懸垂下降。
ザックを背負ってプル-ジックで登り返し。ロ-プがあるという心理的安心感はこの上ない。
見晴らしよく、北西壁を胸壁に擁く碧岩がその尖峰を天に突く。
P2下りは陽が当たり雪もない明るい露岩下り。
上から見ると「懸垂か?」と思ったものの弱点はありクライムダウンでコルへと至る。
P2を振り返る
問題のP3。
見た目はそれほどではないものの、言うなれば「悪い」。
薮がプアで岩も脆く泥はコチンコチンに凍っている。
まして、うっすら乗った雪で足元も悪い。
バイルを持ってこなかったことを後悔した。
P3への登り
ロ-プを出して2ピッチ(25m+15m)40mほど空身登攀、懸垂下降、登り返し。
ここも十分に時間をかける。
P3から見るタカノス岩
P3下りは問題なく、本峰取付までは”ほのぼの”とした稜線歩き。
途中、「小窓」があった
本峰最後の登りを見上げる
タカノス岩本峰基部から見上げる最後の壁は今までより一際高い。
左右を削られた垂壁に囲まれ威圧的だが、露岩や薮も多く弱点を見出していけば何とかなりそう。
ロ-プは出さなかったが、薮にしろ岩にしろ十分なテスティングしながらの登攀。
それでも、不意に剥がれおちる岩に肝を冷やす場面も。
途中、見下ろすと結構な高さに角度。
不安があれば、ロ-プを出した方が無難だ。
タカノス岩北面側
雪を払いながらの登攀で冷たさに手が痺れてきたころ、山頂。
視界が一気に広がる。
タカノス岩から碧岩
何というのだろう、こういう感覚。
コ-ヒ-で表現するなら、、、
香り(派手さ) ★
酸味(スッキリ感)★
苦味(難度) ★
コク(充実感) ★★★
「香りも酸味、苦味も控えめなのに、何でこんなにコクがあるの?」という感じ。
あ、そうか。抹茶か!
和風だったのか!
ともかく、西上州特有の緊張感が実にイイ。
三段の滝下からタカノス岩(右)
下山は稜線を進み、肩を過ぎた最初のコルの左斜面を適当に下ると、10分ほどで沢床に降り立つ。
沢を下っていくと碧岩登山道が出てくる。
三段の滝を経由して駐車場へは40分程度。
sak