acc-j茨城 山岳会日記

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頸城・権現岳~鉾ヶ岳

2012年06月04日 20時27分33秒 | 山行速報(登山・ハイキング)
6月3日、GWに天気が悪くて登れなかった権現岳~鉾ヶ岳に行ってきた。今回は一人ではなくN、Y、Gの3名の連れがいた。この山は低山でありながら初心者には難しい山である。
ガストン宅を2日18時出発、駒寄PAでNを拾い、溝尾登山口にバイクをデポ、柵口登山口には23時に到着。怖くなるくらい予定した時間通りであった。
明日は、能生観光協会たいまつ登山実行委員会主催の、ジオサイト登山大会があるので、我々はその前に出発しようという考えなのだ。小宴会後就寝、朝4時起床とする。
天気予報では雨マークもあった今日だが、わりと天気が良いではないか。


柵口登山口にあった蛇口付きの水場


GWには大水量で落としていた白滝


胎内洞入口


胎内洞内部をストロボで撮った。本当はかなり暗い

柵口ルートは急登に次ぐ急登で、ロープ、針金、クサリのオンパレード、よくもまあこんなところに登山道を作ったものだと感心する。胎内洞上で小休止したが、権現岳まで一気に登る。山頂からは360度の展望が得られた。


権現岳頂上のY、G、N


権現頂上の案内円盤


噴煙をあげる焼山と妙高山方面

ここから鉾ヶ岳までは雪の上を歩くことが多くなってくる。トッケ峰を通過し鉾ヶ岳まで休み無しで行く。鉾ヶ岳は、周りの木々が大きくなり、思ったより展望は良くない。でも焼山、妙高、雨飾など雪を抱いた山々を遠望できた。


権現岳から先は雪の上を歩くことが多くなる


もう少しで鉾ヶ岳だ


鉾ヶ岳頂上のY、N、G


金冠めがけて降りていく


両側に滑り落ちないよう慎重に稜上を歩く


金冠を仰ぎ見るまで高度を落とした

下りは殆ど雪の上を歩いていく。一番の核心部と思われた金冠は、固定ロープが出ていたこともあって、以外に簡単に通過できた。しかしその先の道が雪に隠れてルートがわからない。現在は、無雪期には左手を行く巻きルートを使っているらしいが、雪の急斜面なので、軽アイゼンしか持っていない我々が下降するには危険すぎる。稜線を行く旧ルートを行こうとするも、現在は廃道に近いようで道が見つけられない。もうこうなったらGPS歩行しかない。藪と雪の急斜面をGPSで進む。あまりに滑るので軽アイゼンを付けたが、それでもよく滑り何度も転倒した。落ちると命にかかわるので転落はしないよう気をつけた。藪こぎを続けること30分以上で、やっと現在使われている巻き道に合流できた。一安心もつかの間、この道は急な雪渓を何本もトラバースするので、しばらくの間は気が抜けなかった。やっと雪渓が無くなったと思ったら熊の気配。笛を吹いたら、駆け上がっていく動物の背中が見えたが、熊であるかどうかは確認できなかった。そこから少し下が溝尾登山口であった。


このような雪渓をいくつもトラバースした


溝尾登山口に到着

車回収のため、バイクで柵口登山口に戻ると、ジオサイト登山大会のマイクロバスが止まっていた。運転手さんが話しかけてきた。山菜採りかね?いや登山です。どこまで登ってきたのかね?ここから権現~鉾~溝尾まで行って車を回収しに来たんです。よく行けたね~、今年は雪が多くて、下見の係員も登ることができなくて、ジオサイト登山の縦走パーティは中止にしたんだよ。そうなんですか、金冠の下ではルートがわからなくて少し迷いました。そうだろう、あそこは雪があると、よく道迷いを起こす登山者が多くて、今の時期に登る人はいないんだよ。などなど、いろいろな話を聞くことができた。車に乗り移った瞬間に、強い雨が降ってきた。ついていた山行でもあった。


柵口登山口近くの万年雪(冷蔵庫のない時代は、魚を冷やしたり、子供の熱を冷やしたり使ったそうだ)上部のスラブからの雪崩が溜まってるのだと思う。上のスラブは登攀欲をかきたてられるスラブであった

柵口登山口(4:40)-胎内洞(5:53)-権現岳(6:45~7:00)-鉾ヶ岳(8:25~8:55)-溝尾登山口(11:20)
全行程歩行距離9、4km
                                ガストンガニマタ


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