acc-j茨城 山岳会日記

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西上州・碧岩西稜

2012年06月08日 00時53分54秒 | 山行速報(薮・岩)
西上州・碧岩西稜

神が御宿る岩。
それが碧岩。


三段の滝

「緑色が好きだから」とかそういう理由は個人的なもので、決して本質ではない。
あのトンガリを形成する四方に散った稜を一つ一つ拾い集める。
これもまた楽しなのである。


第一コル

碧岩西稜は三段の滝上から一気に突き上げる岩塔が末端といえる。
この場所を第一コルというが、ここからの登攀はかなりの神経戦となるらしい。


小さなケルン


第二コル

通常は第一コルより上流右岸のルンゼを詰め上げ、側壁を数メ-トル登って第二コルへと至るところが始まり。
このルンゼは登山道脇の小さなケルンが目印。
落ち葉やガレ、泥のずるずるルンゼを10分ほど詰め、西稜側壁の一番低いところ、凹角状を登れば西稜だ。


タカノス岩がかっこいい

このたび同行のmatさんは、先日入会の若手NO.1
本日はアルパインクライミングの講習も兼ね、取付きからアンザイレン。
まずはフォロ-、そして容易なピッチでリ-ドとコ-ルの実践というのが主眼。


西稜下部

ゲレンデで練習も考えたが、折角ならライトアルパインを楽しみながら実践した方が覚えも早いはず。

つまり、
On the Job Training。(茨城語訳:まずはやってみたらいかっぺよ)
and OFF the Job Training。(茨城語訳:何度もやりぁ覚えんべよ)
というわけだ。

西稜末端で幾許かの岩場があったものの、中間部は薮尾根。
容易なここでつるべシステムとコ-ルの実践は充分行うことができた。


北西壁が見えてきた

上部に行くと一気に視界は広がる。
ガストンさん初登の北西壁がガガ-ンと鎮座し、昨年行った北稜は上部で唐突に急角度で突き上げており感嘆。
あのときの奮戦はいまだ鮮明に思い出される。


北稜はなかなかの斜度(左のスカイライン)


上部になると岩場が出てくる

西稜の核心は上部の岩場。露出度が高く、高度感は抜群だ。
薮から一段上がってテラス。
リッジの右側壁にハ-ケンが4本打たれており、右上。
容易ではあるが、落ちればイタイ。
リッジに上がるときに残置がないのでキャメ0.75で念を入れる。
Ⅲ級。


フォロ-するmatくん


カシコ岩

抜けるとテラス。「カシコ」?と書かれた岩が鎮座。
ほぼこれでロ-プ終了となるが、もう1ピッチ山頂まで伸ばす。
山頂から西上州の山々を望む。
陽射しが強く、夏のよう。
大岩に行こうと考えていたが、予定時間を過ぎてしまった。


碧岩山頂

かかったよなぁ、”でれすけ”だどね。(直訳:随分時間がかかりました。愚か者ですね。)
まぁ、しゃあんめ-よ。(直訳:まあ、仕方がないですね)


南稜下山

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山行は、沢登・アルパインクライミングが中心で関東周辺、東北、中部山岳が主な活動山域です。
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sak


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