信頼のもとなるスピリット。その悦び。
p98の14行目途中から。
現代の精神科医がサラリーマンの幸せを推薦するのが、消費者たちにより上手にアピールするためであるように、聖職者の中には、神が人を大事にしてくださるのは、人が成功するためだと薦める者もいます。「神様を自分の友達としなさい」と言うのは、ビジネスにおいて神様を仕事仲間とすることであって、人を大事にしたり、正義を実現したり、真実であることにおいて、神様と共にあるものになるためではありません。兄弟姉妹を大事にすることが、人事における公平となり、神様が宇宙株式会社全体を指揮する、他人行儀な社長に変わってしまいました。社長がいるのは分かるし、社長がショーが取り仕切っていることは分かっているし、社長にお目にかかったためしはないけれども、社長が指揮を執っているのが分かるのは、自分の職務を果たしている時だけ、という感じです。
神が死んだあとは、死んだ神は都合のよい社長のようですね。仕事をしている時だけ、ちょっと気になる存在程度に格下げされちゃってますね。
ですから、死んだ神様と私どもの関係は、人格的な関係じゃあなくて、ビジネスライクな関係です。別に人を大事にするわけでも、正義を重んじる訳でも、真実を大事にするのでもない。それらのことは、別に神様とは関係ない、という態度ですね。それだと、「明日は明日の風が吹く」になっちゃって、日和見以上の正義や真実はなくなっちゃうのにね。