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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子どもをダシに使う学校には、ホンダシを!

2015-01-31 13:37:29 | エリクソンの発達臨床心理

 

 「子どもをダシに使う学校」。

 形容矛盾でも、言語矛盾でもありません。学校が子どものためにあるんじゃなくて、教員が私物化している学校です。そういう学校で「立派な教育」が果たしてできますでしょうか? できる訳ない。

 先日、重たい心理的課題がある子どもが、問わず語りで心理面接を求めて来た。それで、心理面接をすることになったのに、学校がそれを邪魔する。信じられますか? そのことで相談しようとしているところに、低学年の子どもをダシに使って、「遊びのオジサン、遊びましょう」と教員が言わせに来る。

 そういう学校で流行るもの。派手なポスターや立派な名札。ウソとゴマカシの象徴です。表面では、歓迎を装うけれども、実は邪魔者扱い。相手とやり取りをするんじゃぁなくて、コントロールしようとします。心理面接に抵抗を示すのは、自分のコントロールが及ばないところを、学校の中に作りたくない、という身勝手な思い込みが、子どものニーズよりも優先するからですね。こちらはウソを見抜くのが商売なのにね。それはちょうど大人のウソに子どもが敏感なのに似ています。学校という看板に偽りあり。実体は教員互助会。

 学校は、少なくない数の学校が、こういうウソとゴマカシの組織になってますね。大川小学校だけじゃないんですね。

 その時必要なのが、本気です。

 

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降りていく生き方

2015-01-31 11:34:47 | アイデンティティの根源

 

 死んだような心に、忘れていた木霊が響き渡る…。復活そのものでしょう。

 p179の8行目途中から。

 

 

 

 

 

(死んだような心が、忘れていた木霊が響き渡ることになる言葉を繰り返し聴きたいという)この願いが起これば、「神は、どこか別の場所から、決められた時に、選ばれし人を通して、語るものだ」と勘当された者たちは信じます。救い主は、神の子という、血の繋がりの譬えを用いたので、勘当された者たちも、神の子から辿れる神の子孫であると信じることができます。でもまあ、その息子から神を作り上げることなどできませんから、勘当された者たちは、神のひとり子があまりにも人間的だと思われるところまで、神なる父と一緒に降りてきてくれます。

 

 

 

 

 降りていく生き方。謙虚な生き方。

 子どもを教え導く、というんじゃぁ、ない。

 むしろ、子どものところに降りていき、一緒に楽しむ。

 子どもは一緒に楽しんでくれれは、嬉しくなりますから。

 すると子どもは自ずから、伸びてきますね。高み目指して。

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学ぶ前に、まず遊びましょう!

2015-01-31 06:52:57 | 間奏曲

 

 知りたいと思うのは、その相手と一緒にいろいろと感じて、仲間と思うから。

レイチェル・カーソンの『The Sense of Wonder 不思議を感じる心』から p56の下から3行目途中から。

 

 

 

 

 

いったんその相手を見つけたら、その相手はずっとずっと大事になります。その子どもが知りたいと思う道を整えることの方が、その子どもがまだ分かりもしない事を、次から次へと、その子に教えこんだりすることよりも、はるかに大事です。

 

 

 

 

 これは今の小学校の教員の人たちに味わってもらいたい所ですね。「子どもがまだ分かりもしない事を、次から次へと、その子に教えこんだりすること」こそは、まさに日本の小学校がやっていることを見事に表現しているところだからです。

 子どもはまだ分からないことでも、学校でやってると、「分かったふり」をして進めていく場合が多い。エリクソンの言う「見せかけの前進」です。今の小学校は「見せかけの前進」だらけ。遊びが足りない。家庭でも子どもと日常的に遊ぶ親が少ない。溢れるほどの愛着障害の子どもたちは、勉強する準備ができてない。信頼のないところに、どうして学びができますでしょう? 勉強の中身が、良いとも、面白いとも、楽しいとも信じられないのですからね。

 私どもに、いま、必要なのは、子どもが楽しい、面白い、良いなぁ、と思う遊びを一緒にすることでしょう。

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