マザーテレサ。1979年ノーベル平和賞受賞。コルカタ(カルカッタ)の聖女。いろんな呼び名があります。
大学生の頃かしらね。そのマザーテレサが来日したときだったでしょうか? テレビでその話を聴いたのか、本で読んだのか、その両方だったか、今は定かではないのですが、マザーテレサの言葉に不思議を感じたことがあります。それは「貧しい人こそ、イエスキリストなのです」という言葉でした。「どういうこと?」、「どういう意味?」。その意味するところが分からずに、不思議な感じがしました。「イエスキリストの肖像画と、貧しい人たちの姿は似ているようで、似ていないな…」などなど。今でも本当のことが分かっている訳じゃない。
ボンヘッファー。イエスキリストと「この世に存在していること」を、徹底的に、生きる場で考え抜いた人ですね。しかし、それだけじゃぁない。考えたことを行動の中で確かめ、考えを改めていくと言った、思想と行動のやり取りのある人です。そして、1945年、ヒットラーが死んでも、第三帝国がなくなっても、「生かしちゃ置けない」人物として、処刑された人ですね。宮田光雄先生が紹介してくださるディートリヒ・ボンへッファー。ボンヘッファーが、ゲシュタポに逮捕されて、投獄されていた時に書いた書簡。『ボンへッファー書簡集』という本になっていると言います。その一説に、宮田光雄先生の訳で「手に届く隣人が超越的なものなのだ」とあります。ボンヘッファーは神学者なので、表現が難しい。でも、マザーテレサの先の言葉と意味は同じでしょうね。
ですから、「この世はあの世」になりますし、「この世が、ありのままで、天国」にもなります。別にLet it goを歌うことじゃぁない。
よろしくね。