エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

眼のキラキラも うつる!

2015-06-26 07:18:23 | アイデンティティの根源

 

 

 人間にとって、一番の悦びは、与える悦びです。大事なところのオンパレードのつづきです。

 今日のブログは「うつる」繋がり、不思議です。

 Young Man Luther 『青年ルター』p208の第3パラグラフ、下から12行目途中から。

 

 

 

 

 

聖書の中にルターがようやく見つけ出したのは、ルターが、「あっ、いるなぁっ」て気付いた、1人のお母さんだと思います。ルターは「人が気前良く出来る」のは聖書のおかげだとしました。気前よさにルターは心開くこともできましたし、ルターは、気前の良さを他の人達にもうつしていくこともできました。少なくとも、お母さんが気前良くしていると、そのお母さんの息子も気前良くなりますもんね。

 

 

 

 

 気前の良さって、与える人ってことですね。プレゼントする人です。プレゼントするのは、与える悦びを深く知っているからでしょう。

 「気前の良さ」、って、ヘブライ語では「眼が澄んでいる」って言うらしい(山浦玄嗣さん『イチジクの木の下で  上』p170)。素敵な表現ですね。でも、確かに気前が良い人って、眼がキラキラしていますからね。プレゼントをもらった人も、眼が自然にキラキラしますもんね。ですから、

 

 眼のキラキラも、うつる

 

ってわけですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽気で楽しいは、うつる!

2015-06-26 06:36:46 | エリクソンの発達臨床心理

 

 エリクソンは「プレイセラピーで大いに役立つのが、おもちゃのある遊びの小さな側面のおかげで、セラピーをする子どもは、危機をはらんだ願いやテーマを、隠さず表現できる、ということを見て知ることですね。」と言いますでしょ。慣れてくると、おもちゃがない、校庭で遊んでいる子どもでも、その遊びから分かる場合も出てきますね。面白いでしょ。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p50の下から4行目途中から。

 

 

 

 

 

そして、実際、おもちゃで遊ぶ、遊びの小さな側面でびっくりしたり、ガッカリしたりすると、その子どもは、自分の感覚で遊ぶ、遊ぶ本人の側面、すなわち、ボォッとしたり、指シャブリをしたり、マスターベーションをしたりすることに退行するかもしれません。ところが、発達的には、陽気で楽しいことは、人と遊ぶ、遊びの大きな側面に手が届きます。遊びの大きな側面は、他の人たちと分かち合う対人関係上の活動の舞台です。対人関係の活動の舞台で学ばなくてはならないものは、陽気で楽しく関わろうとすると、相手の人たちも陽気で楽しく関わろうとするようになるし、陽気で楽しいことを相手の人たちにも強いることになる、ということです。

 

 

 

 

 

 ここは、マイ・フェイヴァリットの1つですね。なぜなら、陽気で楽しいことは、うつる、と教えてくれるところだからです。 「うつる」といっても、インフルエンザではないんですからね(ただ、村瀬孝雄・近藤邦夫訳のみすず版は、例によって、滅茶苦茶です)。

 陽気で楽しいことはうつる、というのは、小学生までくらいは、とってもよく当てはまります。そして、陽気で楽しいことくらい、相手の小学生を肯定することはない、ってことも、非常に大事な点です。

 あなたも、子どもの相手をするときには、正しいこと(勉強やルールや躾など)を口にしたりなんかしないで、陽気で楽しく ね!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平和は一歩一歩の歩み   マインドフルネス 再び

2015-06-26 02:44:24 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
遊びも、自分の源
   遊びの治癒力  自分の過去を正面から捉えることが、見当識の意識的選択と表裏...
 

 

 自分を確かにすることは、いつでも、平安と悦びの中で生きていく時には、なくてはならないものですね。あらゆるスピリチュアルの試みは、自分を確かにするためにある、と言っても、間違いにならないと思います。

 ティク・ナット・ハーンさんが唱える、マインドフルネス mindfulness も、自分を確かにするためにあるはずです。自分を確かにするためには、その自分が大事でしょう。なぜなら、その自分が、≪本当の自分≫、≪ありのままの自分≫でなくてはなりませんからね。親から期待されている自分や、会社や上司が喜ぶ自分や、友達に嫌われない自分をいつまでも演じていたって、≪本当の自分≫にも、≪ありのままの自分≫にもなれませんからね。

 マインドフルネスとは、マインドが満たされていることでしょ。≪いまここ≫に気付くこと、≪いまここ≫の自分に気付くこと。≪いまここ≫とは、≪本当の自分≫であり、≪ありのままの自分≫ですから、「自分が自分が…」と我に囚われていたり、自分が「正しい」と思ったりすることから、自由になることが必要ですね。

 そのためには、「自分を深く見つめること」、「自分に深く聴くこと」です。そうやって「自分自身に立ち返ります」(「立ち返って静にしているならば、救われる」(「イザヤ書」第30章15節)を思い出します)。そうすると、「慈しむ心が自分から、他の人へと広がっていきます」。まさにキリストの教えそのものですね。

「自分自身を大事にしなさい。そうすると、誰でも真実に大事にできますからね」

Peace is every step : A Practice for Our busy Lives, p.99

  『平和は一歩一歩の歩み(にあります): 私どもの忙しい暮らしのためにしておきたいこと』99ページ) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする