エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害と明確にアセスメント・診断することは、大事

2016-05-09 08:45:05 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
後藤健二さんとマザコン宰相(最小)
  マザコンの弱虫。マンガ『ドラえもん』で言えば、スネ夫ちゃん。金持ちを鼻にかけ、自分は弱虫だから、いつも乱暴者のジャイアンにすり寄り、「虎の威を借る狐」よろしく...
 

 

 今朝は、3日ぶりです。今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の36目。

 今晩は、妥当性と信頼性の章の8日目。

 

 

 

 

 似た症状 : 発達トラウマ障害の症状には、心理生理的な自己コントロールが出来ないことと、特徴が似たものがあります。子の心理生理的に自己コントロール出来ないことが症状が似ているけれども、その症状の原因となる領域は全く違ったものです(すなわち、情緒システム、行動システム、人間関係のシステム、ストレス反応のシステム)。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害が、鑑別しなくちゃならないものが、次から次へと出てきますね。ますます、発達トラウマ障害と明確にアセスメント・診断することの大事さが分かります。

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一斉射撃には、不思議な結合力があんだ?!

2016-05-09 08:05:54 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
女の子の方が高等戦術
  子どもはみんな、バイセクシャル。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p38の3行目途中から。 ...
 

 祈り、歌、ダンスには、希望と勇気という感じを心に刻み込み、仕返ししたい気持ちから解放してくれる不思議な力があるみたいですね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第20章 Finding your voice : communal rhyhtms and theater「自ふんの声を見つけてね:共通のリズムと劇場」p.335の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 2~3年前、偉大な歴史家、ウィリアム・H・マックニールの晩年の著作『間を合わせると』を見つけました。この短編が調べてたことは、ダンスや軍事訓練の、マックニールが「筋肉の結合力」と呼ぶことを創り出す役割についてであり、劇場、団体ダンス、団体行動な役割に新たな光を当てることでした。この本は、私が長年疑問に思っていた難問も解決してくれたのでした。オランダ育ちの私は、素朴なオランダの農民たちと漁民たちが、どうやったら、強力なスペイン帝国から解放を勝ち取ることができたのか、を不思議に感じていたんですね。80年戦争は、16世紀終わりから、17世紀半ばまで続いたのですが、ゲリラ戦として始まり、ゲリラ戦のママであり続けるように運命付けられてした訳ですね。というのも、訓練もろくにされず、安月給の兵士たちは、旧式のマスケット銃の一斉射撃をしては、逃げていたわけですからね。

 

 

 

 

 集団で戦う近代的な戦い方をオランダ軍はやったら、強力なスペイン帝国軍に勝つことができた…。その味噌は、集団行動の力、間を合わせることの力だったみたいですね。マスゲーム、お寺やお御堂での礼拝、劇場やコンサートホールでの聴衆がライトを一緒にふる行動…。不思議な結合力があるようですね。

 

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最初が肝心

2016-05-09 07:16:06 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
現在も生きる、ルターの学びと、学びを通した気付き
  ルターも、その実、お勉強家でした。 Young Man Luther 『青年ルター』p198の第3パラグラフ 7行目途中から。 &nbs...
 


 

 ブルース・ペリー教授の手厳しいご指摘、学校でイジメがなくならないのは、教員自体がいじめをやってるから。真実です

 

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.243のブランクから。

 

 

 

 

 

 脳は時間を掛けてゆっくりと発達します。それは、繰り返しと外界との接触が増え続けることで、起ることなんですね。どんな時も、肯定的なパターンと、否定的なパターンのいずれかを強める機会となります。1つのパターンがいったん始まりますと、そのパターンが溝や轍みたいになって、同じ行動をしやすくなりますし、同じ行動を繰り返しがちになります。私どもの対人関係の脳の鏡になるシステムのお陰で、いろんな行動が、人から人へと真似されやすくなります皆さんが真似されることが、ピアノやスポーツや親切なことでしたら、それはそれは素晴らしいのですが、繰り返しやることが、脅しに対する衝動的で、攻撃的な反応であれば、あまり良くないでしょ。ここでまたレオンのことを考えたら、ネグレクトされることが始まり、ネグレクトが繰り返されてしまった後では、大事な選択ができなくなりますし、選択の余地も狭まりますから、レオンみたいに、簡単に悪い行動をすることが増えてしまうし、良い行動をすることがますますできなくなってしまいます。

 

 

 

 

 先ほどの松居直さんの言葉ではありませんが、赤ちゃんが0歳1歳2歳の頃に情愛のこもった言葉をシャワーのように浴びせかけることがいかに大事か、改めて分かりますでしょ。いったんパターンが出来ると、そのパターンを変えることは容易ではありませんから。最初に良いパターンが出来れば良いパターンで居続けることは難しいことではなくなりますし、それは子どもにとって、とても幸せなことでしょ

 でも、ブルース・ペリー教授ご指摘のように、初めのパターンが芳しいものでないとその否定的パターンが続いてしまいやすい

 最初が肝心。最初がひな形(元型)

 

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インターメッツォ : 心を育てること 自分を育てること

2016-05-09 02:08:28 | 聖書の言葉から

 

 

 
後藤健二さんとマザコン宰相(最小)
  マザコンの弱虫。マンガ『ドラえもん』で言えば、スネ夫ちゃん。金持ちを鼻にかけ、自分は弱虫だから、いつも乱暴者のジャイアンにすり寄り、「虎の威を借る狐」よろしく...
 

 今晩は、もう一度、松居直さんの言葉を学びます。今日の言葉を探すために本棚を見ていたら、紛れていた『NHK人間講座 絵本のよろこび』が見つかりましたから。

 

 

 

 

 

 私たちの育ちの初めに、言葉があったのです。赤ちゃんはその言葉を飲みこみ、食べるとともに、気持も一緒に感じとります。語りかける人の情愛のこもった声の言葉が、赤ちゃんの気持をめざめさせ、心を育てます。…人の成長の出発点にあった体験は、誰かと "共に居る" 体験でした。まず自分があったのではなく、お母さんという他者(あなた)に気付いたのです。他者がなければ自分もありません。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんが0歳1歳2歳の頃は、意識してお母さんが、弾んだ言葉、温もりのある言葉、歓びに満ちあふれた言葉、イキイキ、ピチピチした言葉を、シャワーのように、繰り返し赤ちゃんに浴びせかけてほしい。朝、昼、晩、何時間も赤ちゃんと一緒に時間を過ごして、情愛のこもった言葉を、骨に沁み込むくらいプレゼントしてほしい

 私という意識は、「共に見通す」という意味ですが、「共に見通す」ためには、「共に居る」ことが、絶対に不可欠でしょ。子どもの心を育てたいと願うのであれば、0歳1歳2歳の頃に赤ちゃんに情愛のこもった言葉をプレゼントする時間を、ゆったりと、落ち着いて、歓んでプレゼントしなくっちゃね。そうしたら、その子はしっかりとした自分を育てることができますからね。自分の根源的土台である、根源的信頼感が揺ぎ無いものになっているからです

 

 逆に、0歳1歳2歳の頃に赤ちゃんに情愛のこもった言葉をプレゼントする時間があまりないことを、「ネグレクト」と言います厚生労働省やマスコミなどは、「ネグレクト」と言ったら、食事も与えない、着替えもさせない、風呂にも入れない…などと言う酷い状況との誤解を意図的に広めていると、私は考えています。もしネグレクト」ということが、子どもとゆったりとした時間が取れないことだと言ったら、「長時間労働」や「育児休業を補償しないこと」などが、政治的無責任であることが、バレちゃいますでしょ

 

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