エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 芥川龍之介の臨終の枕元に1つ

2016-05-27 07:49:55 | 聖書の言葉から

 

 

 
「子どもの目」に応える大人の態度 子どもはすぐに分かるその態度
   マルクスの名言  ≪与えることの不思議≫。面白いですね。貰うつもりのない人が貰い、貰いたくて仕方がない人は...
 

 生涯、ウソのない生活を志した内村鑑三の次は、その弟子の1人、矢内原忠雄の言葉を(『矢内原忠雄全集』第十四巻)。

 

 

 

 

 

 芥川竜之介君(ママ)は私と一高同年であるが、私の同信の友室賀文武l翁は芥川君の幼少の時からの知己であり、芥川君の生前しきりに聖書を読むことを彼に勧めた。芥川君臨終の枕元にもまた、聖書一巻があっただけだという。

 

 

 

 

 

 汝の若き日に汝の創り主を覚えよ(『旧約聖書』「コヘレトの言葉」第12章1節)とも。「創造主である神を知ることが最高の智慧だ」ということでしょう。

 

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発達トラウマ障害は、PTSDと異なり、慢性病だぁ!

2016-05-27 07:14:01 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
絶望の心理
  あのルターでさえ、根源的信頼感が脆かった。なんか逆に安心しますね。 Young Man Luther 『青年ルター』p202の最終行の途中から。&nb...
 

 「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、怒り、不快感、悲しみ、独りぼっちな感じなど、嫌な気持ちが毎日蘇っているです。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の48目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の19日目。

 

 

 

 

(f)発達トラウマ障害(DTD)の診断には、6ヶ月持続する期間必要であることは、PTSDという、どちらかと言えば急性期の症状を示す病気と対照的に、発達トラウマ障害(DTD)を、慢性疾患として、区別します。

 

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害≒愛着障害は、慢性病だ、というのも、意外に忘れがちにな視点です。 

 

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癒しの受け皿

2016-05-27 02:28:24 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
姿勢や身体の使い方は、人生を決めちゃう?
  自我を意識的と思っていたあなた、エリクソンが無意識レベルをも、自我が含むと聞いて、?と思いませんでした? エリクソンは自我心理学の一派に含む人もいますけれども...
 

 

  

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達が、家庭でばかりではなくて、ルールや日課を強制されて、学校や児童施設でも虐待されていることが、ニッポンの最大の課題だと私は考えます。1000兆円の財政赤字以上の日本最大の赤字は、子どもの半分以上を占めるであろう、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達が、学校や児童施設でも虐待されて、ポテンシャルを奪われていることだと考えますね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.126の第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 何年も掛けて私が学んだのは、子どもを驚かせてはダメだぁということですね。 見通しがないこと、分からないことがあると、誰でも不安になりますもんね。また、臨床的な評価にとっても大事なことですが、どなたでも不安になればなるほど、自分の気持ち、思い、来し方をきちんと思い起こし、描き出すことができません。しかし、一番きわどいのは、子どもが不安を感じている時に、肯定的な関係、すなわち、セラピーがもたらすあらゆる癒しの真の受け皿を作るのは、とても難しい、ということですね。

 

 

 

 

 安心と安全があって初めて、子ども達は自分の深い気持ちを自由に表現することが可能になります子ども達は、何かを強制されれば、自分の気持ちを出すよりも、強制されたことを受け止める方にエネルギーを裂かざるを得ませんし、それが受け入れがたいものであれば、不安や危険や怒りを感じることにもなりますもんね。

 

 

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一歩下がった態度で

2016-05-27 01:32:24 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「子どもの目」に応える大人の態度 子どもはすぐに分かるその態度
   マルクスの名言  ≪与えることの不思議≫。面白いですね。貰うつもりのない人が貰い、貰いたくて仕方がない人は...
 

 

  発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達には、恥の幾重にもなる鎧を外す、明確な手立てが必要です。セラピーなしには回復はありません。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.340の、1行目途中から。

 

 

 

 

 

一番よくあるパターンですと、プロの役者たちが、学校のカフェテリアのテーブルから、新入生を子ども達がシカトする場面をスケッチします。その場面がある場面に差し掛かると、たとえば、その新入生が子ども達の意地悪な売り言葉に買い言葉で応じる場面で、監督は動きを止めます。クラスの1人が、その時、1人の役者と入れ替わり、その場で、どのように感じ、どのように振る舞うのかを示します。このようなシナリオのお陰で、学生たちは、様々な状況を実験しながらも、一歩下がった態度で、日々起こる様々な課題を、見つめ直すことができます。学生たちは、意地悪な連中に向かい合い、友達に話しかけ、担任を呼びに行き、親になのがあったか告げ口をするのでしょうか?

 

 

 

 

 

 この一歩下がった態度で、日々起こる様々な課題を、見つめ直すが、とても大事ですね。これを習慣にしたものが、日々の内省であり、宗教的に言えば、お祈りなんですね。

 一歩下がった態度で、日々起こる様々な課題を、見つめ直すことができると、いままで、あまり意識せずに、自動運転で暮らしている中では、見過ごされている様々な人の気持ち、自分の気持ちを見つけ直して、「自分は本当はどうしたいのか?」「何のためにするのか?」などという、最深欲求に結びついた問いを発することができるようになります。すると、おのずと自分がどのように振る舞うのが良いのか?ということを意識的に選択することが可能になりますよね。

 この態度は、カール・バルトの「究極の一歩手前の態度で」に通じます。

 

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