エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 子どもを追い詰めても良い?

2016-05-20 09:41:18 | 聖書の言葉から

 

 

 
輝きのカケラ?
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 今日は男性の言葉になります。今から半世紀前、宮城教育大学の学長の時に、バリケード封鎖された中に入ることができた、日本には2人しかいない学長のお一人とか。きょうは、『問い続けて』から。

 

 

 

 

 

 子どもは、ほんとうにきびしく追いつめる力を持たないあいまいさ、いい加減があると、その先生をやさしいとはいいません

 

 

 

 

 

 

 今のニッポンの学校では、この手の先生にはトンと合うことができません。むしろ、あいまいにするいい加減なことを「優しさ」だと勘違いしている教員が多い。子どもに厳しさを求めないのは、教員がウソとゴマカシのなかで、厳しく真実な自分に迫る生き方から逃げているからに他なりません。だから、あんな無知無恥夫婦が羽振りを効かせるのですね。

 私自身はサイコセラピストとして、子どもに厳しく迫ることができた時、子どもが驚くべき発達を遂げたケースに出逢って、私自身ビックリしたことが、最近ありましたね。

 

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発達トラウマ障害はクッキリした「性格」

2016-05-20 08:56:08 | 聖書の言葉から

 

 

 
輝きのカケラ?
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 発達トラウマ障害≒愛着障害には、実に様々な合併症があることが分かります。しっかりと「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さが改めて、お分かりだろうと思います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の41目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の12日目。

 

 

 

 

 

3) この発達トラウマ障害は、別の障害として呼ぶことを認めると、他の障害と十分に区別できるのか?

高い確度で合併症(合併症は、定義をハッキリさせる実地試験が必要になってくるでしょうが)があるのにも関わらず、発達トラウマ障害は、他の合併症となりがちに精神疾病と記述的に区別されます

 

 

 

 

 

 今日は、具体的な障害がでる第3節の導入部です。発達トラウマ障害と命名することが、いろんな障害と区別できることが分かれば、発達トラウマ障害とハッキリとアセスメント・診断することが、いかに大事が、再確認できると思います。


 

 

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ゆっくりと、関係に関係するやり方

2016-05-20 03:50:13 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
身近な関係が一番
  私どもは、「眼」と「顔」と「名前」が眼の前にあることのおかげで、1人の赤ちゃん、1人のお母さん、1人のお父さん… になれるのでした。遠隔操作では...
 

 

  発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、とにかく、テンデバラバラですから、集団をまとめることが難しい。そこで舞台を作るのは、本当は、とっても難しいはずですね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.338の、第3パラグラフから。ケヴィン・コールマンさんのお話の続きです。

 

 

 

 

 

 「プログラムに参加した人たちがお互いに知り合っても大丈夫だという感じにしなくっちゃ。参加者たちの体が自由になれば、私はセリフ付けをします。『誰とも目を合わせるなぁ、床を見て』。ほとんどの人が思うんですよ「すごい、出来てる」と。しかし、それから、私は言います。『通り過ぎる人たちをよく見て。ただし、あなたが見ていることに気付かれないでね』。それから次は、『一瞬だけ、アイ・コンタクトをして』。そして、『アイ・コンタクトをやめ、アイ・コンタクトをして、アイ・コンタクトやめ』。それで、『アイ・コンタクトをして、そのままに…。しばらくは。その時間を長く感じるのは、その人とデートをしたくなるからか、喧嘩をしたくなるからでしょう。だから、その時間が長く感じる訳ですね」

 

 

 

 

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、アイ・コンタクトも苦手。やっぱり、自閉症の子どもみたいでしょ。身体が自由になるくらい、安心と安全に気を配る。そして、少しずつ、アイ・コンタクトに誘い込む。ゆっくりゆっくり、関係に関係してもらっていることが手に取るように分かりますでしょ。

 

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「正しいこと」を押し付けないで! チンプンカンプン私たち

2016-05-20 02:40:15 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
最高のプレゼント 改訂版
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 発達トラウマ障害=愛着障害の子どもとの達と関わる時には、待つことが大事ですブルース・ペリー教授が、「ゆっくりと徐々に」というのと、全く同じです。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.246の、3行目途中から。今晩の部分も再録ですが、改めて訳しています。

 

 

 

 

 

安心と安全があることは、回復のためになくてはならないものですし、力は恐怖を創り出すものですから、「正しいことを強制する」セラピーは、トラウマを負わされている犠牲者たちには、危険ですし、効果もありません。トラウマは、他に、いろいろと健康問題を引き起します。たとえば、十代の問題行動や夥しい割合でいぞんしょうですね。不幸なことですが、この「正しいことを強制する」形のセラピーは発達トラウマ障害のセラピーでは、ごくありふれたことですし、問題を解決しようとする努力が、現実には問題を悪化させている、もう1つのケースです。私どもがこういった真実を教育しなくちゃならないのは、親と、いろんな専門家ですし、それと同時に、私どもは、司法制度、アメリカ式里親制度、児童福祉と精神衛生制度が、問題を増やしたり、トラウマを悪化させるようなものじゃなくて、少なくとも、トラウマに関する知識とトラウマを軽減する、証拠に基づいた方法を用いるように、努めているのです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害≒愛着障害のことは、ビックリするほど知られていません。日本の大学教員は、往々にして欧米の後追いで、3流以下であることが多い日本ではトラウマ研究をしている人でさえ、発達トラウマのことはチンプンカンプンです。児童精神科医でも、発達トラウマのことはチンプンカンプン。ビックリしますでしょ。でも、それが日本の現状です。臨床心理士、教員や児童福祉施設の職員も、発達トラウマのことが、チンプンカンプンでも、仕方ありません。

 

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