東電、東芝、オリンパス、三菱自工、三井不動産レジデンシャル…。危険予測のデータ、会計、燃費データ、杭のデータが改竄され、市民を欺き、ウソとゴマカシをやっていたことが明らかになりました。また、大川小学校や広島県府中の中学校のように、子ども達が死んでいるのに、ウソとゴマカシをやり続ける教育委員会もありますね。
企業倫理、組織倫理、コーポレートガバナンスの必要性が叫ばれています。企業倫理が専門の弁護士、久保利英明さんによれば、企業倫理を支える仕組みもあるそうです(8.31, 2016。「視点・論点」)。例えば、ジェネラル・カウンシル。弁護士出身の副社長で、企業倫理を担当し、社長の解任に関わるような強力な権限と独立性のあるポジジョンを設ける、という方法もあるようです。
しかし、制度や仕組みをいくら変えても、それを用いる人間の在り方が変わらなければ、企業倫理は実現しない、というのが久保利英明弁護士のご意見です。私も同じ意見です。
じゃぁ、どのように私どもの在り方を変えたらいいのか?
東電、東芝、オリンパス、三菱自工、三井不動産レジデンシャル、大川小学校や広島県府中の中学校などは、トップや管理職が、自分の目先の利益、自分が安易に得することを追求する時に、その上司の思考におもねり、是非を問わずに盲従する、日本人の無責任な在り方そのものが問題です。内外の、何百万、何千万の人を殺した太平洋戦争をやった日本軍の、無責任な在り方が、ちっとも変っていない訳ですね。丸山眞男教授が明快に解説してくれています。
先ほどの企業倫理が専門の久保利英明弁護士は、福沢諭吉の言葉「一身の独立なくして、国家の独立なし」を引用しながら、組織の空気や流れにおもねらない独立の在り方が必要だ、と言いますね。
私どもも、是々非々をハッキリとできる、独立の人でありたいものですね。