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今週月曜3月9日に放送された、首都圏ネットワークの
「軽度脳損傷」の放送内容を
ご紹介したいと思います。
録画見ました。
以下番組内容の要約です。
ご参考ください。
脳脊髄液減少症の患者さんや
脳脊髄液減少症の専門医が読んだら、
これは、「脳脊髄液減少症のことではないか?」
と絶対思うほど、
ものすご~く、
原因も経緯も症状も似ています。
『3月9日放送NHK首都圏ネットワーク
軽度脳損傷に関する内容』
以下文中太字のところは
脳脊髄液減少症の私も同じ様に体験したことや、
同様に思うところです。
軽度脳損傷とされている患者の皆様にも、
脳脊髄液減少症との類似点に、
ぜひ気づいていただきたいと思います。
軽度脳損傷と診断された男性患者の話
『どこの病院にいっても、CT、MRI、に全然異常がないので、
「大丈夫です。そのうちよくなります。」と
医師に言われてしまう。』
女性患者の話
『頭の先から足の先まで、電流が走る。
少しよくなると職場に復帰する。
悪くなると入院を繰り返す。』
篠田記者(NHK首都圏センター)の話
『今月6日、東京都江東区で
「軽度脳損傷」の患者の会が発足しました。
患者の会には、東京や埼玉などから、
交通事故や転倒事故にあった、
およそ30人の患者が参加しました。
多くの患者に共通しているのは
事故直後意識ははっきりし、画像検査にも異常がないため、軽症と判断されたことです。』
さいたま市に住む男性は
8年前、仕事から帰る途中、乗ったタクシーが
追突事故に遭い、
手足や背中に痛み がありましたが、
脳には異常なしと診断されました。
タクシーに乗っていて追突事故にあった男性の話
『気がついたら救急車の上にいた。
意識は鮮明だった。
脳神経外科医が「脳神経に損傷はないだろうということで、
(自分も)ほどんど意識せずにいた。』
取材したNHK首都圏センター篠田記者の話
『進学塾で講師だったこの男性は、
労災の等級でも、重い障害が残るとは判定されませんでした。
しかし、多少痛み が和らいだときに、
ある異変に気づきました。
(ペンを持つと手が震え、文字が書けない画像)
指先の振るえや、体のふらつきは
事故から何年たっても、止まりません。
男性の話
『予備校の講師でしたから、
教壇にたてない。
板書(黒板に文字を書くこと)ができない。
試験問題が作れない。
結局1年後の受験の時期になり、解雇され、
それ以降就労できていない。』
篠田記者
『事故の後、味覚や嗅覚に異常が出て、
無味無臭。
事故から数年後に行った詳しい検査で
排尿や平衡感覚などの脳神経が関するさまざまな障害が
みつかりました。
今は14種類の薬を飲みながらの生活です。
男性は患者の会に加わって、苦しみを訴えていきたいと』
男性の話
『ほんのささいなことのように思えた事例が
どんどん深刻な状況になって、
外出も、排尿障害や排便障害があるから自由に外出できない
もっと、この損傷、けがの重み(をわかってほしい)
見た目は平気だが、実は深刻で、
だから心の葛藤があったりして、
これだけ苦しんでいる人がいることを、
知ってほしいと思う。
篠田記者の話
患者の会には
社会復帰できない という声が多く寄せられている。
85人のうち、70%近くの56人が
事故から1年以上たっても、
もとの仕事や家庭生活に戻れていない。
調査した石橋徹医師は
注:(石橋徹医師のリンク先の「整形外科」「石橋」の順にクリックすると石橋医師のプロフィール紹介ページにたどりつきます。このページでの石橋医師のコメントは必見です。ぜひお読みください。)
労災や交通事故の後遺症を診察する中で
軽度脳損傷に苦しむ人たちを診てきました。
多くの患者が潜在化している と指摘しています。』
石橋徹医師の話
『私達の日常の中でむちうち損傷をはじめ、
労災事故、転倒、転落事故、
スポーツ外傷でもかなり多いです。
ありとあらゆる、脳に急な動きを与える、
あるいは、脳に急なストップを与える事件は
軽度脳損傷を起こす原因のひとつになる。
日本全国でかなり多いのではないか?
今患者さんが声をあげたことを、
どうかお聞き届けいただき、
患者さんの声に耳を傾けてあげてほしい。』
篠田記者
『当初は思いもしなかった後遺症から抜け出せない患者たち。
患者会では、苦しむ人たちに参加を呼びかけながら、
社会に対して、理解と支援を求めていく ことにしています。』
『この軽度脳損傷は、5年前に、世界保健機構が、診断の基準を広く示したが、
まだ、医療機関を含めて、理解が進んでいないのが現状。
軽度脳損傷の難しいところは、
患者のデータに幅はあるが、患者の
40%~70%の人が、
脳画像診断でも、異常が確認されない。
最終的に軽度脳損傷と診断がついた患者さんの中にも、
20ヶ所以上も、病院をまわって、
いろいろ調べてもらっても、そのたびに
「気のせいだ」と言われてしまう。
そういったことから、勤務先や家族の中でも、
理解されず、偏見に悩む人が多い。
司会の池田達郎アナウンサー
『社会的な理解が進んでいないということは
保障の面でも、難しい問題ってあるんでしょうね。』
篠田記者
「仕事中の事故であれば、労災の申請の手続きがあるが、
当初は軽症と診断されているために、
カルテを見ても軽症と書いてあるし、
画像診断でも、異常なしという記録があるから、
そういう状況の中で、
事故と障害との因果関係が認められない という難しい面がある。
患者からみれば、納得できないので、
不服の申し立てをするが、
それも却下される。
自動車事故の場合でも、保険の算定でも、
同じようなケースがある。
患者の会では、社会的な理解を広めた上で、
障害の保障や、労災の認定をする際に、
患者の実態をしっかりつかんで、実態に合わせ
た評価を求めていきたいとしています。』
池田達郎アナウンサー
「篠田記者でした。
ここまで、
患者の会が発足しました、のうせ・・・・
え~・・・
軽度脳損傷についてお伝えしました。」
軽度脳損傷患者の会の連絡先が
番組の最後に大きくでました。
03-3685-2617だそうです。
以上が内容の要約です。
最後の池田アナウンサーの締めの言葉で
「のうせ・・・」と言いかけ、
手元の原稿を見直して
「え~・・・軽度脳損傷」と言い直した点が
非常に気になりました。
私には「のうせ・・・・きずいえきげんしょうしょう」と
いいそうになったように、感じました。
この取材をしてレポートしたのは
NHK首都圏センターの篠田憲男 記者です。
クローズアップ現代での医療問題も取材している記者さんだから、医療にはお詳しそうです。
もしかして、脳脊髄液減少症のこともすでにご存知かも?
もし、ご存知だったら、脳脊髄液減少症に似ていることが
一言も出てこなかったのはなぜ
NHK首都圏ネットワークへのご意見や篠田記者へのメールはこちら。
2月20日に発売されたばかりの
石橋徹、整形外科医師の著書
ごらんください。
(つづく)