まず、お知らせです。
本日の
生出演されて、
川平法、促通反復療法の疑問に答えています。
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さて、
今回の東日本大震災後に私が感じた、
損保の意外なやさしさのわけ 1
のつづき。
昨夜のNHKの
保険金査定人ドラマ、「ラストマネー、愛の値段」を見た。
考えさせられた。
保険については、保険会社側にたって考えたことがなかったので。
保険会社側から見たら、いろいろ大変だろうなぁと思った。
ああいう感じで、保険金を求める人たちもいるんだろうし、
保険会社が疑心暗鬼になるのも、少し理解できたような気がした。
ああいうお仕事も、本当に大変だなと思った。
保険金の支払いを一日も早く、一円でも多くと期待する人間を相手にしながら、
保険会社も風評リスクを気にしながら、必死に努力しているんだなと思った。
保険会社にいじめ抜かれている脳脊髄液減少症の
患者の私にこう思わせるなんて、
社会に保険会社の理解を広げるドラマを作ったNHKは、
私たちより、保険会社に味方しているなとも感じた。
先日、
あいおいニッセイ同和損保のテレビCMを偶然目にした。
「災害や事故から人を守るのが
損害保険会社の仕事です。」って言葉が、心に響いた。
そうだよね。
本来そうなんだよね。
本当にそうあってほしい。
そうあるのが当たり前だと
交通事故での脳脊髄液減少症患者の誰もが思えるように早くなってほしい。
そう願わずにはいられなかった。
だって今の私には、
損害保険会社は災害からは人を守ってくれるかもしれないけど、
交通事故での脳脊髄液減少症患者は助けてくれないどころか、
さらに「弱者を精神的に追いつめ、
無理解な言動で鞭打つような足蹴にするようなひどい仕打ちをする悪魔」としか思えないから。
損害保険会社は、
他の事故や自然災害の被災者には優しいかもしれないけれど、
交通事故での脳脊髄液減少症の発症患者には、
残忍なまでに冷酷だと
感じているから。
今回の東日本大震災での
損保の優しさには私は意味があると感じていた。
それは、
「私たちは、こんなにも被災者に優しく親身に寄り添い、
被災者の声に真摯に耳を傾け、迅速に対応している保険会社です。
皆さまもうちの会社の保険に入っていると、いざという時、こういう風に助けてもらえますよ。」という
隠れたメッセージを、私は感じ取っていた。
どうして、交通事故での脳脊髄液減少症の発症患者は、
これほどまでに、理解されないで、
保険会社にいじめられぬかなきゃならないんだろう。
それは、
今回のような、大規模震災の被害に比べて、
交通事故での被害はありふれているし、
まして、交通事故での脳脊髄液減少症の悲惨さなんて、
震災の被害のように、第三者に目のあたりにできないから、
世間にその被害の深刻さが理解されていないのをいいことに、
救済すべき人たちから
できることなら、はずしたいと思ったのかもしれない。
厚生労働症の脳脊髄液減少症の公的研究班が今年6月に
「脳脊髄液減少症は事故で起こるのはけっしてまれではない。」と中間報告したのを、
今まで「そんな事故後遺症なんて存在しない」と言い張ってきた、保険会社と、
その保険会社の雇われ医師たちは、
どう受け止めたのだろう。
「今までごめんなさい。私たちが間違ってました。
あなたがた交通事故での脳脊髄液減少症患者の言い分を、私たちは全く信じずに、
自分たちの目先の利益だけにとらわれて、
「脳脊髄液減少症なんて交通事故後遺症はありません」キャンペーンを
全社一丸となってひそかにやっていました。
ごめんなさい。
そんな「交通事故後遺症なんてありえない」という医師の意見を利用して、
そう言い張ってきて、
みなさんを無理解で傷つけて、本当に申し訳ありませんでした。」と
謝罪してほしい。
心から謝ってほしい。
今までのことも、今もまだ続く無理解も、
損保とその協力医師の学会(国際頭痛学会、日本脳神経外傷学会など反対派の学会とその診断基準)と雇われ医師による患者、被害者いじめだと私は思ってきたから。
いじめっこは、
なんの理由もなくいじめられてきた子に対し、
きちんと謝り、もうしません、と誓うのが新しい関係性のスタートではないのか?
私たち脳脊髄液減少症患者が
損保とその雇われ医師たちから受けてきたしうちを、
今回の東日本大震災での被災者にあてはめて
想像して考えてみるをわかりやすいかもしれない。
そんなことは現実にはありえないのだが・・・。
脳脊髄液減少症患者が損保から受けてきた無理解の仕打ちがどんなものか
わかってもらうために、
今回の震災に被害にたとえて、想像して書いてみる。
もし、
地震や、津波で家を壊された被災者が、
もし、こんなことを損保に言われたとしたらどうだろうか?
あくまで想像ですが・・・。
「本当にあなたの家、地震が原因で倒れたの?何か別の原因があるんじゃないの?」
「じゃ、その日、その時、その家の立ってた土地の地震の震度と
家が受けた衝撃をあなたが科学的に証明してよ。」
「発表された、震度じゃダメよ、あなた自身のあなたの土地のあなたの家の中心での震度でなきゃ信頼できないよ。」
「その震度と、それに家の耐震度がいくつで、
両者の力のうち、地震のエネルギーの方が勝って、家が耐えられなかったという
科学的証拠をあなたが提出してくださいよ。体感なんていう自己申告じゃだめよ。
あくまで科学的データを示してよ。」
「えっ、そんなこと証明できるわけないって、それじゃあ、
地震によって、家が壊れたっていう証拠がないから保険金は一切支払えませんね。」
「第一、あなたが保険金めあてで、自分で家を壊したんではないの?」
「そもそも、もともと家が痛んでいて、壊れそうなボロ家だったんじゃないの?」
「あなた、2年前にリフォームしましたよね、
それだけ地震にあう前から、古い痛んでいた家ってことでしょ?その壊れが再発してたんじゃないの?
そのせいで、壊れたんじゃないの?」
「本当は地震のせいで壊れたんじゃなくて、家にもともと問題があったんじゃないの?」
「リフォームの時欠陥工事で柱かなんか欠陥があったんじゃないの?」
「建売住宅だってね、もともと安普請の欠陥住宅だったんじゃないの?」とか、
または、
目に見えない基礎などにヒビがあったり、家が微妙に傾いているのに、それを見ようとも調べようともせず、
一見しただけで、
「私の目には家が壊れているようには見えませんがね、(訴えがおおげさなんだよ。)気のせいなんじゃないの?」
なんて言われたら、
被災者はどんな気持ちでしょうか?
そういじめぬかれたあげく、地震保険が一切支払われなかったとしたら、
損保に「私たちは関係ないから、全部自費で始末しな!」なんてほうりだされたら、
被災者はどんな気持ちだろう?
それを知った社会の人たちは、
損保に対して、いいイメージは持つだろうか?
被災者が、
ただでさえ、突然の災難で身も心も動揺しているところへ、
助けてもらえると思った保険会社にまで、こんな仕打ちを受けたら、
もう、なにも信じられなくなり、
生きる希望も失って絶望してしまうかもしれない。
かろうじて、そのひどい仕打ちに耐えたとしても、
そんな対応の保険会社に対し、
今後どんな印象を持つだろうか?
保険なんて何の役にもたたない、
あの保険会社は嘘をついていない自分たちを理解してもくれないし、
助けてもくれなかった、と
二度とそんな保険会社の保険になんか入るもんかと思うだろう。
そんな仕打ちを受けた保険会社の保険を、
自分の子孫や親族や友人に、今後勧めるだろうか?
勧めないだろう。
「あの保険会社はいざという時、対応が冷たいから
あの会社の保険は入らない方がいいよ。」と周りの人たちに
伝えるだろう。
保険金の支払いに慎重になるあまり、
嘘をついていない本当に救済すべき人たちの真実のSOSの声と、
保険金詐欺師たちのだましの手口とを、
きちんと見分ける能力がない保険金査定人が多い保険会社は
今後も人をさらに傷つけ、苦しめかねない。
そんな保険会社なんて、
私たちはいらない。
、
ただでさえ突然の災難で心身共にボロボロになっている人たちを
さらに冷酷な態度と、無理解な言葉で傷つける保険会社なんて、
良心ある人たちの判断で、
次第に自然淘汰されて
この世から消えていってほしい。
(つづく)