まだ、損保の意外なやさしさのわけの続きをかきたいんですが、
本日ひさしぶりに、
NHK総合診療医、ドクターGが放送されるから
そのお知らせ。
今回は腹痛だってさ。
さあ、病名はなんでしょう?
今回も、脳脊髄液減少症の病名は出てこないだろうけど。
実は、
脳脊髄液減少症でも、腹がでるんだよね。
しかも、私の経験ではただの腹痛ではなく、
失神するほどの、七転八倒するほどの激痛が。
内臓痛といったほうが正しいかもしれないけど。
だから、胃腸炎とか、内科の病や婦人科の病と間違われそうになったりする。
実際に、脳脊髄液減少症でも脊髄の神経の障害なのか、
便秘や下痢の症状が出たり、
ホルモン障害からか、生理痛が激しくなったり、周期が狂ったり、月経日数が長引いたり、
短くなったりするから、
内科や婦人科の病名がついていたっておかしくないんだけど。
冷静に考えてみると、
原因は脳なんだから、
全身に、ありとあらゆる痛みがでたっておかしくないんだよね。
でも、その痛みの原因が脳が出している痛みで、
その原因が脳脊髄液漏れ、だなんて、
ふつうの医師は考えないから、
ふつう患者が腹痛を訴えると、内臓の病気を疑い、内臓を検査する。
それで異常がないと、心因性とか、ストレス性の腹痛なんて診断して、
うやむやにしたり、精神科とか心療内科にまわしたりする。
困ったもんだ。
そろそろ内科の先生方にも脳脊髄液減少症の内科的症状を知ってもらわないと。
起立性調節障害のような症状も、低血圧も吐き気も、嘔吐も、内臓痛も、唾液がでないことも、
体温調節障害も、脳脊髄液減少症でも出るってこと、
知っている、内科、小児科の先生が、いったいどれだけいることか?
まだまだ少数でしょう。
本当はさ、内科医、小児科医、整形外科医、耳鼻科医、婦人科医、など、
どんな専門医にも、
総合診療医的な視点は、いつだって必要なんだよね。
でないと、脳脊髄液減少症は絶対に見抜けないから。
ましてや、
慢性疲労や、全身の痛みといった、
脳脊髄液減少症の一部の症状と同じ症状の患者を見ている専門医は特に、
脳脊髄液減少症の見逃しはなしにしてほしいね。
最近「脳過敏症候群」なんて病名を
新たに提唱している先生がいるけど、
S医師も、脳外科医なら、
脳脊髄液減少症を知らないとは言わせない。
それとも、
脳脊髄液減少症という病名に対抗して、提唱しているのか?
脳脊髄液減少症と脳過敏症候群の「違いはなにか?」きちんとご説明願いたい。
髄液漏れが確認できたか、否かの違いならまだしも、
髄液漏れの検査を全くしていない患者か、
検査して髄液漏れが確認できた患者か、の違い、なんて答えではないでしょうね。
とにかく、脳脊髄液漏れの可能性を考えることなど、全くないまま、
髄液漏れの有無を確かめもしないまま、
簡単に「脳過敏症候群」なんて病名をつけないでほしい。
もし、その病名がついて、「病名という名の隠れみの」に脳脊髄液減少症が多い隠されてしまい、
脳脊髄液減少症が見逃されたら、
また、私たちの過去の患者と同じことが繰り返されてしまう。
それだけは絶対に避けてほしい。
ぜひ、
脳外科医でも、
いつも総合診療医的な視点を持って、患者の訴えを聞いてほしい。
だいたい、
脳脊髄液減少症になると、
脳が過敏になったように、
目が光に過敏になって、ふつうの光がまぶしくてたまらなくなり、
サングラスが手放せなくなったり、
聴覚が過敏になり、ふつうの音でさえ、大きく聞こえたり、音が変化して神経に触る音に聞こえて苦痛だったり、
ふつうの人の話声でさえ、不快で耐えられなくなったり、
痛みの感覚が過敏になって、ものに触れただけで過敏に反応して、痛みを感じてしまったり、
ささいな化学物質やにおいに体が過敏に反応してしまったり、
それはそれは、全身のあらゆる感覚の異常が起こり、過敏になるんですよ。
また、それとは逆に、
味覚や、触覚、性感など、感覚が非常に鈍くなる症状もあるし、
原因は脳の機能障害なんだから、
いろいろな症状が出たって少しもおかしくないんですよ。
脳神経機能の障害で、
過敏になることと、それと逆の感覚が鈍くなる症状が、同じ人間にいろいろ多彩に起きてくるのが
脳脊髄液減少症というものなんだから。
症状のひとつひとつをいちいち取り上げて、症状ごとに専門医を変えて訪ねていれば、
なかなか脳脊髄液減少症という病名にたどりつけないんだから。
患者自身も自分の症状を「総合的に考えないと」いけません。
そうしないと、いつまでたっても
絶対、脳脊髄液減少症の可能性に気づけません。
まず、患者自身が脳脊髄液減少症の症状とその特徴を知り、気づかないと
不定愁訴の病である、脳脊髄液減少症の専門医にもたどりつけないの。
別の医師の別の病名をつけられてしまうと、
ますます
素人の患者は、脳脊髄液減少症の可能性に、
気づくことからどんどん遠ざかってしまう危険もあるから。
専門医も患者の症状をひとつだけ見ていては、
絶対に気づけない、やっかいな事故後遺症なの。
逆に、詳しい問診をしたり、
患者の他の症状を聞くなど、
総合的にみれば、
脳脊髄液減少症の可能性があるかないか、だいたいわかってくると思うんだけど。
経験を積んだ医師なら、
脳脊髄液減少症だって、
問診と、症状と、経過を聞いただけで、
だいたい見当がつくはずなんだけど。
脳過敏症候群を提唱する先生方は、
脳脊髄液減少症を診る科と同じ、
脳外科の先生たちなんだから、
特に、注意してほしいな。
さて、今夜のひさしぶりのドクターGをお見逃しなく。
いかに、患者の症状から真の病名を探りだすのが
大変なことか、
いかに、典型的例にこだわっていると、患者の症状の真の原因を見逃すか、
今回もドクターGが教えてくれるでしょう。
医師だって人間、
知らない病名も、得意でない分野もある。
患者が自分の体について一番よく知っているのは、医師ではなく
自分だということを忘れないで、
患者自身も自分の症状について、ひとりの医師の判断まかせにせず、
「総合的」に考えてほしい。
追記:
病名は、「腹直筋鞘血腫」だってさ。
アスピリンの過剰摂取によって、
アスピリンの副作用である出血傾向が出ていたところに、
大笑いをしたりむせたりしたことで、
腹直筋に圧力がかかり、出血してしまい、その出血が止まらず、
血腫になったことによる腹痛ですって。
でもね、
私もね、
歯ぐきの出血と便秘と腹痛と左肩の痛みと、頭痛と、
ちょっと体を動かしただけで体が痛い、ってこと、
あったんですけど。
私は脳脊髄液減少症なんですけど。
なぜ、歯ぐきから出血するかって?
それはね。
脳脊髄液減少症によって、
手に力が入らず、かつ、歯磨きという行為ですらクタクタに疲れてしまって慢性疲労症候群状態で、
満足に歯ブラシを動かせず、歯垢が充分に落とせず、歯周病や
歯肉炎になってしまうから。
名探偵の聞き込み捜査のように、
患者の症状、生活環境、家族関係、仕事、などなど、問診で
真の病名を探ることがお得意の
さすがのドクターGでも、
まさか、歯ぐきの出血を招いた、根本原因が
脳脊髄液減少症だとまでは、
想像できないことでしょう。
脳脊髄液減少症でも、
腹痛とか頭痛とか、肩の痛みとか、ちょっと動くだけで走る激痛とか、起こるし。
ひどい時には、音や、空気の流れや、遠心力ですら、全身が痛むとか、
痛みの種類と程度はピンからキリまでで、
全身のあらゆる場所のあらゆるタイプのあらゆる程度の痛みは、
脳脊髄液減少症患者ならすでにご存知だと思う。
線維筋痛症の専門医は知らないかもしれないけど・・・。
腹痛と、歯の出血が結びつく脳脊髄液減少症という視点は、
さすがの今夜のドクターGも、「想定外」で
考えもしなかっただろうなぁ・・・・。
ドクターGの頭の中の、病名の選択肢にさえ、浮かばないのが
脳脊髄液減少症なのかも・・・・
でも、一度脳脊髄液減少症の特徴をわかってしまうと、
どんな症状からでも、問診で、複数の情報を引き出せれば、見抜くことは可能なんだけどな。
残念だな。
日本中の医師に知ってほしいな。
脳脊髄液減少症の特徴。