脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

里親募集のお願い 被災したペットたちの今~福島~

2011年11月03日 | 心の葛藤

被災地のペットの里親募集の情報です。

 

NHKゆうどきネットワーク 被災したペットたちの今~福島~

 

詳しくはこちらをご覧ください。→ 緊急災害時動物救援本部

 

被災したペットをさがす。飼い主になるという方はペットサーチへ。

 

人間も大変だったんだから、逃げるのに必死だったんだから、しかたがなかった。

 

置いていかなければならなかった人たちのつらさ、かなしさも

考えるだけでつらい。

 

人間も多くの人たちが命を失ったんだから、

震災時、原発事故後、人間救済が優先されたのは当たり前で、その究極の状況は

よくわかる。

 

でも、そんな厳しい環境の中でも、生き残った動物たちは

せめて助けてあげてほしい。

 

私、実は、

被災しながらも、生き残った動物たちを見ていると、

脳脊髄液減少症を見逃されながらも生きていたころのつらい孤独な自分と重なって、

いたたまれなくなる。

フラッシュバックしてしまう。

 

 

自分が、まだ、脳脊髄液減少症だとわからなかったころ、

誰にも苦しみが理解してもらえなくて、

無視されて、相手にされなくて、

誰にも助けてもらえないと感じていた。

 

そんなとき、道端に捨てられている何の罪もない幼い子猫が目に入ると、

 

世の中から見捨てられ、誰からも助けてもらえない不安と絶望の中にいた自分と重なって、

いたたまれなくなって、

助けてあげたいと思った。

 

でも、自分が生きることだけで精いっぱいで、

助けてあげることもままならなかった。

そんな無力な自分がつらかった。

 

だから、今回の原発事故で、

置き去りにされた動物たちのことが、ずっと心にひっかかってしまって、思いだすだけで、

気持ちがど~んと沈んでしまう。

 

かつての不安で孤独で誰にも助けてもらえなかった自分と、 無力な自分を思い出して、

とても、とてもつらくなる。

 

助けてあげたい。

でも自分にはその力がない。

自分も生きるのでいっぱいいっぱいだから、

震災に関しても、原発事故に関しても、何もできない自分がいる。

 

今回の大震災と原発事故のことは

今も考えるだけで、私の胸を締め付けます。

 

脳脊髄液減少症患者の私たちの置かれている過酷な現状の中、

大震災と原発事故のことまで抱えこむと、

自分の精神状態までがつぶれそうになりました。

何度も。何度も。

 

だから、なるべく震災のことも、原発事故のことも考えないようにしてきました。

 

 

自分があまりつらくなりすぎないように、自分の生きる力と心を守るために、

しかたなかった。

 

あまり悲しいニュースを見ないよう、目をそむけてきたところもあります。

 

週刊誌が、被災地に残された家畜やペットの悲惨な死骸の写真を載せている。

週刊誌を買っても、

私はその記事も写真も見られなかった。

原発事故を詳しく報じる新聞も、読めなかった。

 

人間については必ず助けはくる。それは信じられた。

でも、動物たちは・・・・・。

 

福島第一原発20キロ圏内に残された動物たちの現実を伝えようと、

必死にシャッターを切ったカメラマンがいる。

 

残された動物たち、福島第一原発20キロ圏内の記録

私は今もこの本の内容を正視することができない。

 

上のアマゾンのサイトから転機させていただくと、このカメラマンはこう書いています。

「私は、ごめんよ、ごめんよ、と謝りながら写真を撮りました。

私にできることは、写真を撮り、今起こっている現実を多くの人に知ってもらうこと。

それしかできないのです。

やがて怒りが沸いてきて、チクショー、チクショーと呻きながらシャッターを切りました。

その怒りは、私を含めた人間に対してのものです。(本文より)」

 

東日本大震災から8カ月がたとうとし、人々への支援は少しずつでも進み、

震災当初のような、被災地の悲惨を伝えるマスコミ報道も減ってきた。

 

こんな中、

被災地から遠い地域の人たちは、まるで何事もなかったような日々の平和な日常の中で、

震災のことも、原発事故のことも

被災地の惨状も、

記憶から薄れつつあるのかもしれない。

でも、こうした動物たちのことがきっかけでもいいから、

忘れないでほしいのです。

まだまだ助けが必要だってこと。

まだまだ震災後も、原発事故も、終わっていないってこと。

 

そして、

まだまだ助けが必要な小さな命もあるってこと。

どうか助けてあげてほしい。

 

人も、自然も、

 

そして、

動物たちも、

みんな。

 

もう、震災前の、原発事故前の、あの日常、

平和な日々には戻れないけれど、

 

でも、過酷な状況を生き延びた命があるのなら、

どうか助けてあげてほしい。

 

想像を絶する過酷な体験をして、

つらい思いを重ねて生き延びた分、

せめてこれからは

 

少しでも、心穏やかな日々になるように。

 

力のある方々、

助けてあげてほしい。

 

今も、助けを求めている、

必死で生きてる命があるから。

 

めだたなくても、資金不足でも、命を助けようと必死に活動する人たちがいる。

それを報じるマスコミがある。

 

 現実に起っていることを、自分の身の危険を顧みず、

力を振り絞って伝えようとする人がいる。

結局自分のためだろう、と批判されても、それでも伝えることをやめない人たちがいる。

 

そして、その情報を受け取って、なんとかして、自分も助けようとする人たちがいる。

自分に何ができるかと

考えはじめる人たちがいる。

 

これって、

なんだか、脳脊髄液減少症の現状にも重なる。

 

人間って捨てたもんじゃないって、少し思う。

 

私も、もう少し

人の優しさ、良心を信じて生きてみようと思う。

 

コメント
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