2007年のNHK日曜フォーラム
「認知症 私らしく暮らせる社会へ」
の中での長谷川さんの言葉
「1番大切な事は、認知症の人の心がどういう気持ちでいらっしゃるか?
この世界が、この景色が、
どんな風に認知症の人の心に映っているか?
どういう事がしたいか?という事を、
こうなんとか推察しようとか、
そういう希望を取ろうとかそういう試みがなされた、という事がひとつ大きいですね。」
『長谷川さんは、東京慈恵会医科大学を卒業後精神科医となり、40代で認知症の専門医になった。
認知症の具体的な診断基準すらなかった時代、長谷川さんは、診断の物差しをつくるため、患者の調査をしていきました。
それを元に、1974年長谷川式簡易知能スケールを発表した。』
そうです。
脳脊髄液減少症に関しても、脳脊髄液減少症の専門医が
「1番大切な事は、脳脊髄液減少症の人の心がどういう気持ちでいらっしゃるか?
この世界が、この景色が、
どんな風に脳脊髄液減少症の人の心に映っているか?
脳脊髄液減少症の人がどういう事がしたいか?という事を、
こうなんとか推察しようとか
そういう希望を取ろうとか
そういう試み」
は、まだぜんぜんされていないと、
私は思いますね。
脳脊髄液減少症患者が何を感じ、望んでいるか?脳脊髄液減少症患者の心を研究する精神科医なんて皆無でしょう。
専門医はみな、
押し寄せる脳脊髄液減少症患者を、さばく事で精一杯に見える。
髄液漏れてるから、的確に話しをする能力も低下した患者は、要点を言えずくどくど症状を述べるから、
そんな患者の症状なんていちいち全部聞いたたら、
多くの患者をさばけないから、
要点聞いたら、検査して、ブラッドパッチして終わり、って感じ。
とても、ほとんどの脳脊髄液減少症治療に関わる医師には、
脳脊髄液減少症患者の感じている事を推測する心のゆとりなんてないはず。
多くの医師が脳脊髄液減少症に興味関心を持たなければ、
研究も進まない。
長谷川式簡易スケールみたいに、
詳しい問診で、脳脊髄液減少症も早期発見できるような指針もまだないよね?
脳脊髄液減少症を診る医師が少ないんじゃ、
一人一人が、自分ごとのように考えないから、
脳脊髄液減少症患者の住み良い社会の実現なんてとても無理だと思う。
脳脊髄液減少症も、
社会のひとりひとりが
自分事としてとらえる必要性に気づいてほしい。