コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

咲き始めたスルガジョウロウホトトギス

2014-09-03 18:59:44 | インポート












午後は、スルガジョウロウホトトギスを訪ねてみようと思います。

三年前に見つけた場所、あそこならキノコ狩りの人も来ないだろう。
きっと静かな山を歩けそうです。
ここのところ、サガミジョウロウホトトギスを見に行っているので
スルガは三年ぶりです。

ここの自生地、今回は車を下りてからのアプローチに苦労しました。
ヤブの斜面を登ろうと思ったら、上でカモシカの子供が睨んでいた。



久しぶりなので沢の様子も変わっているかもしれませんね。








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沢の様子は、やはり変わっていました。

ずいぶんと倒木が増えていて、登るのに苦労します。










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沢沿いの倒木に、キノコがいっぱいです。

とても綺麗なキノコです。 ヒラタケ・・・?











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足元が不安定ですので、岩に捕まりながら、ゆっくり慎重に
登って行きます。

周辺の濡れた岩には、イワ・・・の付く植物が多いです。
これは、たぶんイワユキノシタでしょうか。
花はまだ見たことがありません。
周辺の岩にビッシリと張り付いています。

この先ようやく、奥の岩に一株だけ、咲いているのが確認できました。









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以前に見つけた群生地、ようやく着いたはずなのですが
残念ながら、一株もありませんでした。

ちょうど手のとどく目線の位置で観察できる場所。
岩場自体は崩れてなく、イワタバコなどは、普通に自生している。
小さな、花を付けない株も見当たらない。

どう考えても自然消滅なんて考えられない感じです。
誰も訪れない場所であるがゆえに、安心して持って行きやすいのか・・・










          










沢から戻り、以前に観察していた所・・・
ツアー観察会なんてのが訪れるようになってから
行っていませんでしたが、久しぶりに訪ねてみることにします。








前日の雨量が多かったので、渡渉が少しスリリングになっていました。










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スルガジョウロウホトトギス、美しく凛と咲き始めていました。

もう夕方で渓は薄暗くなり、多く確認していませんでしたが
まだ半分以上は蕾の株でしたので、見頃は中旬くらいでしょうか。









帰り道、草原をノンビリ歩いて戻りました。

とても涼しく、すっかり秋の雰囲気で、道端の花を見ながら
日が暮れていきました。

なんだか暗い林内や沢ばかり歩いて疲れたのか
嫌なことも忘れ、とても気分よく戻れました。















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9月2日






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初秋に咲くランの花

2014-09-03 16:26:40 | インポート




初秋に咲く小さなランの花、毎年今頃になると見に行ってみたり
探してみたり・・・

今年も富士周辺の森に行って見ました。

ここ最近にしては珍しく朝から快晴です。
途中の林道から富士山が良く見えました。









Photo








南アルプス北部も見えます。









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薄暗い森の中へ・・・

ハクウンランはまだ咲き残っていました。
以前は登山道沿いに点々と見つかったのですが
今では森の奥に、ひっそり咲いています。













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ヒメミヤマウズラは苔の上を好むので、小さいけど
よく目立ちます。









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昨年見つからなかったトラキチラン。
先日Yさんから反対側だと教えてもらい
湿り気の多い林内を探していたら、点々と見つかりました。












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本当は、ゆっくり富士周辺を散策する予定でしたが
今日は長雨が続いた後の快晴の日。

この日とばかりにキノコ狩りの人達が押し寄せて
林内はクマ鈴が常に聞こえて、何人かの人と会いました。
狭い林道の路肩は車でイッパイです。

しょうがないので、何処か場所を変えることに・・・

しかし、私も広範囲を目を凝らして歩いていたので
キノコもイッパイ見つけました。
毎回収穫はしませんが、後で,
やっぱり少しだけでも
採ってくれば良かったかな~と、ちょっぴり後悔しています。








ショウゲンジ、ヤマドリダケの種類?・・・

特にタマゴタケは幾らでもありました。
やっぱり、ちょっともったいなかったかな・・・・
来年は、少し収穫してみようかと思っています。














Photo_10








午後は、久しぶりにスルガジョウロウホトトギスを
訪ねて見ようかと思います。









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ムギラン

2014-08-28 07:24:16 | インポート







  ・・・・ 前のレポのつづきになります・・・・・


沢から尾根に這い上がり、しばらく休憩します。

全身汗で濡れてしまうと、早く帰って着替えたい気持ちもありますが
逆に、あまり暑さも感じなくなりますね。

ハチに刺された所も、刺された跡はあるものの、腫れることはなく
痛みもなくなりました。

もう少し歩いて帰ろうかなと、少しだけ余裕もでてきました。

周辺の岩場を回り込んで覗いて見たり、登って見たりと
遊びながら、だらだら帰ることにしました。














Photo








湿り気の多い岩場には、カタヒバが多く着生していて
とても美しいです。

ダイモンジソウはこれから咲きそうで、イワタバコは咲終わりました。

房総はシダ類が多く、私は詳しくないのでわかりませんが
柔らかい緑を眺めているだけでも心が落ち着く景色です。







これは、シタの仲間のスギランでしょうか

地衣類、キノコ類など名前のわからないのが多く
もう少し勉強しなくては・・・
いろいろ分かると、もっと楽しい山歩きになるでしょうね。







Photo_2







薄暗い岩場から、日当たりの良い岩場に・・・

何気なく上を見て見ると何か着生しているのがわかります。











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注意して、横に回り込んでみます。










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この多肉質な葉は・・・・ ムギランだ!

最初見た時は、マメヅタランかなと思いましたが
葉の中心に葉脈のような線が入っているのでわかりました。











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近寄って見ると、葉の脇に果実らしい実が多く付いているのが
わかりました。
花も多く咲いたようです。

マクロレンズを付けて、もっと近づいて見ます。












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下から見上げるとバルブがあるのがよくわかります。
葉も黄緑色に透けて美しいです、肉厚で栄養分を貯めている感じ。













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果実の位置から、花はバルブの脇から出て咲くような感じです。










Photo_10








果実にも、ウリのように線が入っていますね。

・・・これは帰ってパソコンのモニターを見て気が付いたことです・・・

花の時期に来て写真を撮っても、パソコンの画像を良く見ないと
花の様子などは、わからないでしょうか。










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久しぶりに、初めて見るランを見つけて

疲れも忘れてしまいました。

目線の位置に多く自生しているのを見つけられたのは幸運です。

望遠レンズでの撮影では、厳しい花ですから・・・

房総の岩場では何時もトラバースしたりして、探していましたので
ようやく、思いがかないました。
この周辺には、まだ何か着生していそうな感じもします。
何時か、ムカデランにも会いたいな~










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ナツエビネ再び・・・

2014-08-27 14:25:25 | インポート





先週一株しか咲いていなかったナツエビネ。
今年は、もうだめだろうと思っていましたが、2年前行った
場所なら、もしかしたら咲いているかも・・・・と思いたち
ダメモトで行ってきました。

時々陽射しもありましたが、霧雨が降ったりして、湿度100%の
山では頭の汗が帽子を伝わり、帽子のひさしからポタポタ落ちます。








Photo









ミヤマウズラが点々と見頃を迎えています。
他にも、アキノタムラソウ、キンミズヒキなどが見られましたが
照葉の森の中では、花は少ないです。









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今日は、汗と泥にまみれる覚悟できていますから
これくらいの倒木帯は、想定内。









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ようやく自生地に近づき、緊張しながら周辺を探します。

しっかり葉を広げた株がイッパイあります。
けど・・・花はありません。
此処もだめでしたか・・・・







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根本近くに、一つだけ花が咲いています。

後は全滅ですね。










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これは、2年前の写真です。

同じ方向を写していると思いますので、周辺のどれか一つの株だと思います。
株は少し増えているような感じです。

こんな感じで来年は咲いてくれるのを願います。











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この倒木に着生している株はよく覚えています。

株は変わりないですが、やはり花は咲いていませんね。

両側の崖が崩れ、法面が削りとられたりしている所も
多く、倒木も増えましたが
2年前に来た時に確認した株は、全て健在でした。



今日は、まだ時間がありますので、周辺の枝沢でも探索してみます。















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最初に入った枝沢は、最初はとても房総らしい感じで
明るい感じです。







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だんだんと、荒れてきて・・・

グチャグチャになってきた。









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最後は、身動きとれないほどのヤブになり

上に登ろうとヤブを掴んで登ろうとした時
目の前に、いきなり羽虫の大軍が現れ、腕に2ヵ所激痛が・・・
とっさにダッシュで法面を20メートルほと駆け上がる。

どうやら蜂の巣を掴んだのか、踏んづけたのかわかりませんが
服の上から、2ヵ所刺されてしまいました。

スズメバチではなく、比較的小さな種類だったこと
顔に刺されなかったことで、大丈夫そうです。

いまの時期は、気をつけなくてはいけませんね。

再び沢に降りて休憩。 (-。-) ホッ!











Photo_11









ザックを置いて、周辺を散策していたら

こんな炭焼跡のような石垣がありました。
今では、人がくるような場所ではありませんが
昔は、人の生活の場であったことが驚きです。












Photo_12









さて、これからどうしようか・・・

時間はまだありますが、泥と汗だらけになり
この沢には、ナツエビネ、シュスランの種類もなく
どどめにハチに刺され、泣きっ面に・・・・状態ですので
帰ることにします。

沢をそのまま下りて行けば、荒れた林道にでるはずですが
沢沿いは、そうとう荒れている感じもするので、今きた道を
素直に引き返すことにします。
体力的には辛い選択ですが、そのほうが安心です。

尾根に出て体力に余裕があれば、花を探しながら帰る
ことのします。

・・・・これが結果的に良い選択に・・(^^


8月26日











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今年のナツエビネは・・・

2014-08-19 21:02:16 | インポート



残暑厳しい中、そろそろナツエビネが咲き始める頃。

3月に見つけた自生地は、いつもどうりヤブを漕いで行く沢の
源流部にあり、この暑さの中行くのは、考えるだけで
ちょっと目まいがしそうに・・・・

旧盆中は仕事で、すっかりエアコン生活になってしまい
このままでは、ダメだと思い、いい意味で区切りになるかと思い
がんばって、出かけることにしました。

やっぱり、ナツエビネも見たいからね・・・

ちょうどコメントをいただいたYさんが、まだ見たことがなく
遠くまで遠征して見に行こうと思っていたそうですので
近くの房総にも咲いていますよ・・・とお誘いました。

しかし今年も南関東は、高温に少雨が続いているので、昨年みたいな
ことになっているのではと、少し心配です。















               








まだ、朝日が昇る前にスタート。
一汗、二汗もかいて尾根に出たら、目標の沢に向い下降します。
藪に捕まりながら下りますが、Yさんはこんなヤブを行くことは
初めてだそうです。








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もうすぐ源流部です。

岩と岩の隙間が枝と落ち葉で埋まっていて、足がスッポリはまって
バランスを崩し、転倒するもケガはナシ。









Photo_4










早春の景色との違いに驚きながらもナツエビネを探すのですが
花が見当たらない・・・嫌な予感・・・

株はイッパイあるのですが・・・・(--;












Photo_5








昨年と同じだ。










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無残・・・・食害もアり。









Photo_7









さらに下りながら、探して見ますが
どの株も、花芽が途中から変色して花が咲くまえに
倒れて枯れた状態になっています。

源流部なのに、乾燥していて水気がありません。
今年もダメでした。
Yさんを誘った以上、一株でもいいから花を咲かせた株を
何とか探そうとしましたが残念です。




Yさんは、こんな場所に咲くのだと、わかっただけでも
来たかいがありましたと言っていただきましたが・・・








  


      









重い足取りで、再び登り返して尾根にもどることに・・・

しかし、下りたルートとは違う場所を登り返していた時

Yさんの、咲いている! と驚きの声が。









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ほんとうに咲いていました。

良かった~

貧弱な株ですが、花が咲いています。
Yさんは、これで十分満足だと言っていただきました。

ここは少し開けて、風通しが良さそうな場所です。
周辺にも株はありますが、咲いているのは、この株だけでした。









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花が見られたことで安心してザックを下ろして
写真を撮りながら休んでいると、周辺にはアケボノシュスランの株が
点々と見つかりました。









Photo_13









そうそう、3月に来た時

ビッシリと岩に着生していたベニシュスラン
こちらは、多くの花を咲かせてようです。

多少の乾燥にも強いのでしょうね。

久しぶりに大汗かいて歩きまわりましたが
とにかく咲いている花を見てもらうことができてよかったです。

場所は異なりますが、2年続けて、ほとんど花が咲くことができずに
終わってしまったナツエビネ。
この花だけが特別ではなく、今の気候は他の植物や動物にも何かしらの
影響があるでしょうね。
都心の夏なんて、エアコンなしでは生活が成り立たなくなっていますから。




8月19日









Photo_14







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