コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

雲取山 ~ 長沢背稜

2024-05-24 12:50:43 | 登山
東京都~埼玉県境の奥多摩や奥秩父山塊には
まだホテイランが咲いているのでは?
そんな思いがずっとあったので、先週は白泰山~赤沢山周辺を歩いてみました。

昨年は三峰神社から雲取山方面を歩きましたが、以前咲いていた場所周辺では
もう見られませんでした。
今回は芋ノ木ドッケを中心に長沢背稜周辺を歩いてみようと思います。

日原林道~二軒小屋尾根は日原林道が崩落で通行止めなので行けません。
いつもの小袖から雲取山経由で行くのが一番良さそうですが
いくら日が長くなったといえ、コースタイムを見ると
日帰りで途中から探しながら行くのは、体力的にも無理なので
今回は雲取山荘でテント泊することにしました。






小袖の駐車場を6時40分出発します。

テント泊は20代の時以来です・・・・数えたら44年ぶり。
昨日、とりあえず必要な物をアレコレ詰めてみたら以上に重かったので
大サイズのサーモスに沸騰した湯を入れれば、翌日も十分温かかったので
ガスストーブは止めました。食料は行動食と自分で焼いたパンだけに
したりして、何とか15キロまで調整しました。 
それでもやっぱり重いです・・・一泊だけなのですが。






新緑の中をスローペースで歩きます。
七ツ石小屋までは3時間でした・・・日帰りの時は2時間半です。
時間はかかりましたが、これなら何とか行けそうな気がしました。






いつもの上段巻道でブナ坂へ。






曇って山々は見えませんが、今日はこれで助かりました。
ピーカンで陽射しを受けながら歩く石尾根は晩秋~冬だけで良いです。
奥多摩小屋なあった場所では、工事が進行中です。














ここでまたテント泊ができるようになれば嬉しいですね。
石尾根のここが五十人平という場所だと初めて知りました。
たぶん今の地図には表記がないと思います。

小雲取山は更にスローダウンして越え、山頂はパスして巻道から雲取山荘へ。
12時30分到着しました・・・山荘が見えた時は、やっと終わりがきたと
いう安堵感でホッとしました。
予定より少し早かったので、まだまだ大丈夫そうだ・・・・と
ちょっぴり自信も付きました。
重かったザックを下して背伸びすると、空中に浮いたような感覚で
懐かしい若い頃の登山を思い出します。

テントの受付が14時からだそうですので、先にテントを張ってください
とのことでした・・・・一人1500円ナリ。
登山道沿いがテント場ですが、まだ一張だけでしたので
なるべくフラットな場所を探して設営しました。






このエスパースのテント、学生時代に名古屋の駅前アルプスで購入しました。
・・・・2年前に閉店されたそうです(ありがとうございました)
同時に購入したシナノのフレームザック、登山靴、エアーマット、シュラフなどは
劣化してもう手元にはありませんが、このテントはまだ何とか使えそうでしたので
災害の時に役にたつかもと保管していました。

昔、北アの三俣蓮華で台風をやり過ごした時にポールが折れたので
前日にテープで補強しました。やはり少しゆがんでいますね。( ^^)
まあ、何とか使えると思います。

今日はここで宿泊ですので、時間を気にすることもなく気楽でいいです。
中で寝ころんで、少し休んでから貴重品にGPS、水、雨具、カメラを
ザックに入れて探索スタート。

大ダワまでは、男坂と女坂(巻道)があって、行きは女坂から行きます。
周辺は、とても苔むした良い感じの森ですので、どこか隠れるように
咲いていそうな感じがします。

林床には小さなオサバグサが咲き始めていました。












大ダワを過ぎ、三峰からの道と分れて、ここから長沢背稜への縦走路です。






何だか急に山深くなった気がします。
鴨沢からの石尾根と違い、歩く人は非常に少ない山域です。






途中から岩場が出てきました。

ホテイランは沢沿いの森で良く見ますが、危なっかしい岩場周辺も
好きな場所ですので、ゆっくり見回しながら行きます。
岩の隙間には、キバナノコマノツメが咲いています。






空中湿度も高く、苔むした岩にはジンジソウの葉も見かけます。
咲いているとしたらここだろうと思い、ずいぶん探しましたが居ませんです。

芋ノ木ドッケに到着。









ロープの向こう側が二軒小屋尾根だと思うので、少し下ってみます。
踏み後はしっかりしていました。いつか日原から歩いてみたいです。

引き返して、さらに先へと進んでいきます。





霧が深くなってきました。そろそろ引き返そうかな・・・・・
倒木にすわり、乳白色に霞んだ森を眺めていると
ずいぶんと山深い所まできた感があります。
公園散策ばかりで、山深い所を歩きたかった思いは、先週と今回で
十分かないました。

このあたりは私の体力だと日帰りが厳しい山域です。


テントに戻ってゆっくりしていたら雨が落ちてきました。
予報では深夜一時的だったのですが、夜中ずっとフライシート
をたたく雨音がしていました。

明け方に雨は上がったので、水分をいっぱい含んだテントを回収して
AM6時、テント場を出ました。
以外と快調に下り、9時40分に小袖Pに帰ってきました。

どこかで見られれば嬉しいなと思っていたホテイランは
見ることはありませんでした。
少し時期が遅かったとか、見落としていた?なんてことも
あるかもしれません。

五十人平のテント場は9月には完成するらしいです。
来年はそこを利用して、少し体力的に楽になるので
さらに奥まで探索してみようかと思っています。

尾根沿いで空が開けたテント場ですので、空気が澄んだ11月あたりに
まず行きたいですね。
山での夜明け、夕焼け、星空・・・日帰りではなかなか見られなかった
景色が見られそうで、今から楽しみにしています。

5月21~22日


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奥秩父 ~ 白泰山、赤沢山 

2024-05-16 11:11:33 | 日記
やっと良い天気になりそうなので、深夜に起きてAM2時に家をでました。
埼玉県秩父市大滝の栃本集落を目指します。

首都高速~中央高速~雁坂トンネル経由の方が時間的に30分ほど早いのですが
1500円ほど料金が高いので、練馬から関越~皆野寄居自動車道経由で行きます。
深夜ほぼ休憩ナシで走ること約3時間、昨夜からの雨も上がって、朝もやの栃本関所跡
に到着したのはAM5時、雲取山の登山口三峰神社と同じくらいのドライブでした。





栃本関所は武州と甲州・信州を結ぶ秩父往還の要所だった所で国の史跡にも指定されています。
余地に車を置いて集落を見下ろしてみると、高い山々に囲まれ渓は深く
何とも奥深い山村風景です。関所があった当時とそれほど変わっていないのでは・・・
北信の鬼無里村、南信の遠山郷などよりも更に奥深いような感じもします。

今日歩く白泰山~十文字峠の道も昔から歩かれている信州へと続く古道です。
先週の連休に歩かれた方のレポを見ても出会う登山者は2~3組とあったので
今日のような平日は、きっと誰にも会わない静かな山歩きができそうです。

白泰山の登山口は、ここから林道を上ると栃本広場という整備された
広い駐車場があります(トイレもあります)。ここからスタートしてもよいですが
更に林道を進むとゲートがあり、手前に5~6台くらい止められるスペースがあって
ここに登山口の案内板がありました。







まだ早朝5時過ぎ、久しぶりに早起きして運転にも少々疲れたので
少し休んで5時40分に出発しました。
気温6度、清々しい朝というよりもちょっと寒くて、早いペースで歩いて
体を温めます。
駐車スペースの標高がすでに1100メートルあるので、その気になれば
十文字峠ピストンもできるかも・・・・と思いましたが、しばらく歩いていないので
12時をめどに引き返してくる予定です。

もうひとつ、昨年三峰神社からホテイランを探しながら雲取山を歩いた時
途中であった方が以前は白泰山~十文字峠にも咲いていたという話をして
いたので、道々探しながら途中で出会うことがあればいいなと思っています。

最初は植林帯を登りますが、すぐに新緑が目に優しい自然林の森に入っていきます。
ツツドリの囀りが森の奥から聞こえてきて、曇っていて陽射しがないので
濃厚な感じがする新緑の尾根道を進みます。






途中の伐採地にでると視界が開けました。






左手の大きな山容は和名倉山で、右奥は笠取山周辺かな・・・・

更に右手に見える奥秩父の山々は雁峠方面だと思います。
とても山深い山域を歩いている感じが伝わってきました。







時々斜面のトラバースも繰り返していきますが、急登もなく岩やガラ場もないので
歩きやすくて足に優しい土を踏んで歩いている感じの道が続いています。

ただ食害は深刻で、丹沢、奥多摩と同じように林床には植物が少なく
森の中はスカスカになっていてスズタケの枯れた残骸がずっと続いていました。









2012年にあにねこさんが歩いたレポの写真を見ると
道々にはスズタケが茂っているのが見えます。
枯れた所もあったようですが、どうやらここ12年くらいの間で消滅してしまったようです。
スズタケは花を咲かせると一斉に枯れるのですが、その後はまた再生してきます。
ただ鹿の食圧を受続けて枯れてしまうと再生することは難しいようです。

針葉樹が混じる北側斜面などは苔が多くなり、ミヤマカタバミ、ヒメイチゲ
の花が咲いていました。















白泰山近くになるとアズマシャクナゲの花が見られました。
花のない森に鮮やかな赤い色が目立ちます。









白泰山は山頂を通らないで北側を巻いて行きます。





周辺の斜面は、いたるところコゴミ畑になっていて、連休中がちょうど収穫にはベストだったと
思いますが、摘んだ形跡がありませんです。
入山者も少ない山域ですし、地元の方が収穫に来るには遠過ぎる?
これだけ多く群生しているのは、鹿が食べない証拠です。
ワラビもそうですが、羊歯類は鹿が好まないのは確かです。

昔ながらの白泰山避難小屋が見えてきました。
周りの景色に溶け込んでいる昔ながらの小屋です。






中も綺麗に整理されていて、薪ストーブもありました。
以前は丹沢の避難小屋もこんな感じでした。最近は順次新しく建て替えられて
とても快適で綺麗になりましたが、薪ストーブはなくなり、休憩所という
呼び名になって寝泊りには不向きな作りの内装になっています。




ここには水場がないので泊まる時には水を担ぎ上げなければなりませんね。
小屋のそばに岩のぞきという見晴台があります。






甲武信ヶ岳方面だと思います。
岩に張り付いたモメツガの樹がいい演出をしています。
朝方は曇っていましたが、西の方から青空が広がってきました。
蕾が多かったミヤマカタバミも咲いてきました。






休憩しているとスズの音が聞こえてきて一人の登山者がやってきました。
今日は誰も合わないと思っていたので以外でした。
とても健脚な方で十文字峠ピストンの予定で、無理そうだったら帰りは避難小屋に
止まる予定だとか・・・・・少し休憩したあと早い足取りで先に行かれました。
後を追うように私も出発しましたが、すぐに見えなくなってしまいました。

天気はすっかり快晴になり、北側が開けた場所からは遠くに白い山々が見えます。






苔むした斜面があると何度も上り下りして
ホテイランがまだいるのではないかと探しますが、イワセントウソウやミヤマカタバミ
は見るけど、何となく森が明るくてやや乾燥気味です。
メインとなる探索場所は、三里観音~川又分岐の原生林の森ですのでまだまだ先です。
時間はまだ11時前なので余裕がありますが、肝心の足が疲れてきた・・・(-_-;)
1月以上本格的に歩いてないのツケがまわり、足がだんだん前へ進まなくなりました。
結局赤沢山周辺で引き返すことにしました。











PM3時にもどってきました。

ヒンヤリした風が心地よく、ずっと新緑の森の木陰を歩くので汗をかくこともなくて
快適でした。もう少し頑張って歩けばよかったと少し後悔しています。
十文字峠までは結構距離があるので、ゆっくり花を探しながら歩くのなら
静かな十文字小屋に泊まるのが一番良い選択かもしれません。


5月14日









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センダンの花

2024-05-13 08:38:47 | 日記
センダンの花が咲きはじめたと思い、早起きして林試の森公園へ。
日中は陽射しが強くて暑くなりましたが、夜明け前は空気がヒンヤリしていて
山の朝のように気持ちよく散策できます。

散歩道沿いの庭にはニオイバンマツリが咲き、路肩の溝にはツタバウンランが
咲いています。










センダンの樹は関東地方に自生していませんが
公園や河川敷では見かけることが多く、春の花が一段落した今頃に
薄紫色の花が咲いてきます。



 






高い位置に咲き、色合いが薄いので、ジャガランダやライラックのように
咲いていれば誰でもわかる花ではないようですが、若葉の緑と混じりあって咲く
花景色はさわやかで、控えめながらチョッピリ品があるような感じもして気に入っています。

咲いている樹の下にいると、優しい香りが漂ってきます。

街路樹に植えられている所があれば、いいだろうな~と思いますが
西の方に行かなければ見られないでしょうね。












これはアカメガシワかな・・・






ホワイト アッシュ(アメリカトリネコ)
果実が垂れ下がっています。






この後タイサンボクの花が咲くころになると
湿気も出てきて、さわやかな早朝散歩もおしまいです。

山を歩いても気持ちがいい季節ですが
私の休みには天気が良くなくて、なかなか出かけられません。
公園散策ばかりだと飽きてきたので、次は山深い原生林の森を歩きたいです。


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連休は近場散歩

2024-05-01 12:43:47 | 日記
連休中は遠出する予定はないので、空いた時間に近場を散歩。
ハンカチの木が咲いている頃なので、まずは林試の森公園へ。







今年はいっぱい咲いている!










ユリノキ(チューリップツリー)の花も咲いていました。












ユリノキは高い位置に花が咲くので、なかなか見られませんが
林試の森公園には、よい感じに枝が張り出していて、そんなに見上げなくても見られます。

果実のガラと蕾。






今日は目黒不動尊の縁日ですので行ってみます。

参道の町中華。













久しぶりに賑わっています。
出店も時代とともに変わり、以前多かった、古着 植木 佃煮などの
出店は見かけなくなりました。

ヒトツバタゴの花を楽しみにしていましたが、大きく枝を切られてしまい
ほとんど花が見られませんでした。
ヒトツバタゴは世田谷区のに大木が小泉公園あり、見事な花が咲きます。

連休後半は天気も良さそうですので、普段歩かない公園や都心の穴場でも探して
歩こうと思います。







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