コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

夏休み ~ 白馬村周辺散策

2015-07-23 18:51:16 | 登山



         夏休みに入ったので都心の暑さから逃れようと
                                            家族で白馬村に・・・・・・・
   



日本海側に前線があるため南風が入り、信州も例年より暑く日中は陽射しの当たる所は暑かったのですが
木蔭に入るとさすがに涼しく、ホテルの部屋の窓からはミズナラの森が広がり
とても心地よい風が入ってきます。


昨年は山歩きをしたりしましたが、今年は混み合う山は止めて麓を散策したり
サイクリングしたりして、ゆっくり過ごそうかと思います。


夏休みの子供の宿題で一番困るのは自由研究を何にするかですが
・・・本当は本人が考えて決めなければいけないのですが・・・
今年は私が手伝うという条件で、信州の高原の植物観察ということに決めました
というか、決めさせました。
これで、お互いの利害関係も一致しました。 

ということで、サイクリングや散策の行先、何処へ行くかは私が目星を
付けていたところばかりになりました。  (^^



 












まず最初の目的地はシナノナデシコが咲く広い河原を散策します。
すぐに飽きてしまう子供は水遊をさせておきます。
その間に私は気になる土手を探索します。

新しく護岸工事がされている所には何もありませんが、古い石の土手には
思っていたとうり、ツメレンゲが群生していました。


















岩や石垣に着生する植物は好きですが
南関東では、なかなかツメレンゲを見ることはできません。
花の時期に訪れてみたいですね。

ここは陽射しが強く暑いのですが、川風はヒンヤリしていて
天然のクーラーのようです。
水は冷たすぎて長い時間入っていられないようなので、次の場所へ移動します。

自転車でノンビリ移動中でも、林の中を覗いてみると・・・










オニノヤガラが点々と咲いていたり・・・・

湿ったコンクリートの法面を見上げれば、クモキリソウが
群生していたり・・・・

植生が豊かなのでしょうね、何処も寄り道したい所ばかりです。










次は小川が流れる谷地や湿地帯を探索します。

薄暗い湿り気のある杉林の中で、ツチアケビを見つけました。






























トンボソウ、オオヤマサギソウなどもいました。
このあたりの森、時期を変えてゆっくり奥まで探索したいですね、
きっと何かに出会える予感がします。





















もう少し湿った場所を歩くとコバギボウシ、ヒメシロネ、タマガワホトトギスなども・・・・
雪解けの季節には、水芭蕉やザゼンソウなども咲くようです。





























そろそろ見頃のカキランがないかな・・・・と草むらの中を覗きこみながら歩きます。









いました!

草むらの中でわさわさと群生しています。





















本来あるべき花が見当たらないなんてこと、このあたりではない感じですね。

ひどいヤブを分け入ったり、道なき斜面に取り付いたりしなくても
ちょっとした水路の脇道、林道の奥の谷地、道路脇の林・・・
何処を歩いても、多くの花に出会うことができて、私には嬉しい夏休みになりました。










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フガクスズムシソウ  ~  今週も富士山へ・・

2015-07-15 12:48:49 | 登山



今日は冬に見つけていた花を見に房総の山へ行く予定でしたが、
この猛暑の中、房総の山へ行くなんて耐えられそうにもありません。
だいたいどんな状況になるか想像できます。


予定を変更して、先週と同じ富士山の深い森を探索することにしました。
ここなら涼しくて快適に歩けるだろうと思います。
先週見つけたフガクスズムシソウの咲いていた森を中心に
もう少し広範囲を標高を上げながら歩いてみて、前回見つける
ことができなかった、目線の位置で見ることができる株を探して
みようかと思います。












歩き始めてようやくシットリした森に到着しました。
今日は天気が快晴ですが、着生ランを探すには曇りの方が良いことがわかりました。
先週と違い樹の上を見上げると木漏れ日が眩しくて、葉っぱも乱反射して見づらい感じです。
しばらくは樹を見上げながら歩きますが、なかなか見つけることができません。
とても雰囲気が良い森で、いろんなコケやシダも着生していますが、花は見つからない感じです。











もう少し標高を上げてみようと思います。
小さな尾根や涸れ沢をトラバース気味に歩いていきます。
多少の汗はかきますが、台風の余波で風もあり涼しくて快適です。
これなら一日歩いてもヘロヘロになることはありません。
行先を変更して正解でした。

しばらく歩くと、再び苔むした森になってきました。
一本一本ゆっくり見上げながらジグザグに進むので、時間の割には距離は歩いていません。

いろんな物が着生しています。














これはミヤマムグラかな・・・












少し薄暗い感じの良い雰囲気になってきました。
きっと何処かに隠れていると思います。
緑の苔に覆われたブナやイタヤカエデの樹を慎重に見上げながら探していきます。
幸い雲が時々かかるようになり、探しやすくなりました。

そしてようやく一株着生しているのを見つけました。
目が慣れてきたのが、そんな場所にたどり着いたのか
この後は、見上げると見つけることが多くなりました。

前回死んでいた一眼レフ、今日は、生き返りましたので望遠レンズを付けて
手持ちでブレブレですが何枚か写してみることができました。


























更に奥へと登っていくと一本の樹にいっぱい着生してそうな樹を見つけました。
下の方は手が届きそうです。



















近づいて、そっと反対側を覗きこんで見たら・・・・

目線の位置に咲いている!























すぐ隣の樹にも、薄い色の花を付けた株が目線の位置に・・・・













これでゆっくり観察することができます。
正直、首が痛くなり困ったな・・・と思っていたところでした。























森を見渡すと緑一色ですが、コケ、ミヤマノキシノブ、樹の葉 同じ緑色でも濃淡があり
ぼんやり眺めていても癒されます。  ここでザックを下ろしてゆっくり休憩します。
周辺には、まだまだ多く咲いていそうなのでコンデジを持って見回ってみます。

一本の苔むした樹に近寄ってみたら、目線の位置に小さな株が何株も着生していました。
















水を多く含んだ美しい苔に着生している風景は何ともいえません。






もう少し近寄って・・・













しばし至福のひと時・・・・

何時かピンクの花にも会いたいな・・・・

森はまだ奥へと続いていますが、ここで引き返すことにします。




7月14日








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富士山麓で着生ラン探し

2015-07-08 14:45:28 | 登山


蒸し暑い房総から離れて、久しぶりに富士山へ・・・・
房総の豊かな植生にハマっていなかったら、もっと頻繁に来ていたと思います。
南の愛鷹山から北の御坂山塊、そして広大な樹海など
まだまだ歩いていない所も多く植生も豊かな山域です。

今日は花の時期にしか見つけづらいフガクスズムシソウを中心に
深い森の中を探索して見ようと思います。

まだ夏の交通規制前ですので、まずは五合目周辺を散策。
早朝に到着すると、雲が多いながらも視界が開けて、雲海が広がっていました。
何だか久しぶりに亜高山帯にきた感じです。
涼しいを通り越して、寒いくらいです。
駐車場はガラガラ、この時間は山頂も良く見えていて、一瞬予定を変更して
山頂へ行こうかな・・・なんて思ったりしましたが
今日は天気が下り坂ですので、また11月に晴天を見つけて行こうと思っています。














周辺を散策すると、ヒメムヨウランが咲き残っていました。
コフタバランは点々と・・・
以前はツバメオモト、イワカガミなども多く見られましたが
今では、開発と食害で見かけなくなってしまいました。
















もう少し標高の低い森を探索しよう思います。
車で移動して、適当な広い路肩に駐車して、再び森の中へ。

少し霧が出て幻想的な森に・・。
ここは空中湿度が高いのか、多くの樹がコケに覆われていて
期待できそうです。
























手で触るとフカフカです。
きっと何か見つかると期待していましたが、まったく見つかりません。
どうやら、この標高では時期的に早いのかもしれませんね。
樹を見上げると、何かイッパイ着生しているのですが、花が咲いていないと
ちょっと解らない感じです。

霧も濃くなり、霧雨も落ちてきたので、更に標高を下げて
下の森を探索することにします。











標高が下がると霧雨は止んできました。
房総のような複雑な地形ではないのですが、登山道以外にも道らしい跡が多く
踏み跡程度を含めると、無数にあるのでGPSは細目に見るようにします。

歩き始め、しばらくするとブナやカエデが多い森に出会いました。
同じ様に苔やシダが着生しているので、一本づつ見上げなから歩いていると
着生しているダイモンジソウの側に茶褐色のような物が着生しているのが目に入りました。















これはフガクスズムシソウですね、ちょうど見頃のようです。
やっと見つけました。 同じような葉を先ほどの森でも見かけた気もしますが
花がないと、やはり確認は難しいです。
久しぶりに一眼の望遠レンズで撮影しようと思ったら
・・・・作動しない・・(--;

たまに一枚だけ撮れますが、電池切れのサインが消えなくてだめそうです。
なんとかブレブレの写真を数枚だけ撮れました。
















しょうがないのでコンデジの画像をトリミングしてみました。











花が咲いていれば肉眼でも確認できますので、さらに森の奥へと探しながら入って行きます。

何とか目線の位置に咲いていないかな・・・・・

以外にその後は、アッ!あそこにも咲いている・・・・そんな感じで
点々と見つけることができました。






















少し背伸びすれば手が届きそうで、届きません。









イワギボウシなども着生しています。











フガクスズムシソウは目線の位置では見つかりませんでした。
イタヤカエデの樹が好きなようで、ブナの樹に着生しているのも見ましたが
ほとんどがイタヤカエデに着生していました。

今回はあらためて富士山の懐の深さを実感しました。
まだ見てみたい着生ランも多く、この夏にもう一度来ることができればいいなと思います。


コメント (4)
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