コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

咲きはじめたヒナラン

2024-06-21 11:11:42 | 登山
少し早いけど、ヒナランが咲き始めたと思うので奥久慈の山へ。




今日は車中泊したので、明け方4時半スタート、夏至も近いので
19時くらいまでは行動できる予定でしたが・・・・

奥久慈は食害がない山域ですので花は多く、山々は草木で覆われています。













イチヤクソウの花は終わり、クモキリソウが点々と・・・・

ツクバネの花は奥久慈では定番の花で、バイカツツジも多く咲きます。
ツツジの花には特別思い入れはありませんが、隠れるように咲くバイカツツジは
特別で、まばらに咲いて野草のような趣きがあり気に入っています。。







崖地を見下ろすとウチョウランが点々といます。








岩松の隙間を見回していくと・・・・












ん~ 先週のコアニチドリと同じですね。
ここには白花がいたので期待していましたが、まだこれからかな・・・・

小さな株ですが、咲き始めている株も見られました。






少し咲き始めた株も見られるようになりました。












場所を変えていくと、見ごろを迎えた株を見られる所もありました。











崖地ではなく、陽当たりがよい尾根などでも見られることがありますが
さすがにもう咲きすすんでいて、下の方の株は終わっていますね。












以前は登山道脇で咲いている株も多く見られましたが
ここ2~3年で随分と少なくなってしまいました。
食害がない山域ですので盗掘が原因なのですが、今回いろいろ見てきた印象は
危なっかしい場所とか、人が入らない所でも、見られなくなってしまった
所が何か所かでみられました。
岩壁を覆っていた岩松なども、場所によっては疎らになってしまったり・・・・
房総、丹沢・・・どこの山域でも一緒ですが、原因は温暖化、乾燥化だと思います。
もう一つは気がかりなのは食害で、少しだけですが食痕を見かけることが
多くなりました。
南からキョン、阿武隈方面からは熊、イノシシ・・・
特にキョンだけは房総の二の舞にならないように、何とかどこかでブロック
してもらいたいです。

ひっそりと人知れずに咲いている花だけは、これからも咲き続けてほしいのですが
もしかしたら厳しいのかもしれませんね。

今日は最後にキンセイランの様子を見に行く予定でしたが、岩場で転倒してしまい
行けなくなってしまいました。
前日の雨で濡れた岩場は要注意で、下りはチェーンスパイクを付けようか
迷っていた矢先でした。
装備は早めに・・・あと足の置き場にもっと集中しなければいけませんでした。
・・・・反省。


6月19日




コメント (2)
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上越山地 ~ コアニチドリ

2024-06-13 09:12:39 | 登山
やっと良い天気が巡ってきたので、今日は関越トンネルを越えて新潟県へ。
ヒナランの仲間で可愛らしいコアニチドリを探そうと思います。
尾瀬のような湿原でも見られますが、以前は戸隠の岩場でも
見つけたことがあるので、岩場が多く、稜線には湿原もある新潟の山なら
どこかにヒッソリと咲いているのでは・・・・と思います。

丹沢、奥多摩と違って食害がないので、緑がとても濃くて
林床も草木で埋め尽くされているのがとても新鮮な感じです。






イワウチワの葉がどこまでも続いていて
とても長くなったショウジョウバカマが目立ちます。





大きなヤグルマソウ・・・・






林床には、オオバキスミレ、イワナシの葉も多く見られます。
アケボノシュスランも多く、しっかりした株が多いので花も多く咲きそうです。







今日は真夏日の予報で、早くも汗、汗で少々ばて気味・・・・(;'∀')
戸隠も考えましたが、水3ℓ担いで行っていたら、今ごろ喘ぎながら登っていたのでは・・・・
上越は谷筋に雪がまだ残っていて、水の心配がないので助かります。
それでも今年は積雪が少なくて雪解けも早かったそうです。






沢沿いではミズタビラコが群落を作っていました。










岩場が多くなると、所々で見かけるようになったこの葉、ヒメシャガだと思います。
好きな花ですが、もう花は終わっていました。






濡れた岩場ではノギランやハナゼキショウ、ダイモンジソウが着生しています。






花は終わっているので、ハナゼキショウではなく、チシマゼキショウかな・・・・

標高が上がると、嬉しいことにヒメシャガの花がまだ残っていました。










ニガナ、リンドウ、ミヤマカラマツ・・・・久しぶりに花が多い山です。
多少の暑さも忘れてしまいそう・・・・・












薄暗い法面をよく見ていくと、オノエランも点々といましたが
花はほとんど終わっていました。


湿地帯や水が滴る法面ではキンコウカ、オオバギボウシなどが見られるようになりました。
全体にはまだ蕾の株が多く、ニッコウキスゲも咲くようなので
本格的な夏がくると、周辺はお花畑になるのでしょうね。






濡れた足元をよく見ると、モウセンゴケもいます。






コアニチドリは、こんな感じの湿った法面や岩場が好きだと思うので
目線をうんと近づけて、見落とさないように探していると・・・・・

草に隠れるように濡れた岩場で小さな白い点を見つけました!
これです! コアニチドリに間違いないです。






まだ蕾でしたか・・・・それにしてもこんなに小さかったのですね・・・・・
これだと見落としてきた感じもするので、周辺をもう一度よく見ていくと
ヒメシャガの後ろにも・・・・






一度見つけたら、花に焦点が合うようになるのか
不思議と次々に見えてきました。




























群落もあって個体数は多い印象です。
残念ながら、まだほとんどが蕾でしたので、またいつか花が咲いた頃に来れたらいいですね。
まとまって咲いている群落などは、きっと素敵な花景色だと思います。





先月は、ホテイランにフラレまくったので、今日は何とか見つけることができて
良かったです。
ヒナランと花は似ていますが、花茎が長くて、また一味違う印象でした。
自生している環境もより湿り気のある場所です。

今日は途中でエキスパートの2人に会いましたが、彼らが行く沢沿いの岩場を
見上げると、コアニチドリが多く見られそうな気がして興味深々でした。
私もメット、バイルなどは持参してきましたので、彼らの後を付いていくことも
考えましたが、沢の水温は低く、ドボンしたら大変なので今回は無理な探索は
止めておこうと思いました。

ただ周辺の険しい岩山や高層湿原などでも、きっと見られると思うので
来年はまた違う山でも探しながら歩いてみたくなりました。


6月11日












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