コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

アケボノシュスラン  ~  (*_*)v

2019-09-25 18:13:09 | 登山



久しぶりに気持ちの良い秋の空が広がっていますが、今日は湿度も高い真夏日の予報ですので
ロングコースの山歩きを変更して、アケボノシュスランを見ながら沢沿いを探索することにしました。














前回のジョウロウホトトギスの時とは違い、急傾斜な深い渓を探索するわけではないので
ノンビリと苔などで滑らないように気をつけて2か所ほど沢沿いを歩いてみます。














夏のようにまだセミが鳴いていて蒸し暑い森の中ですが、沢沿いを歩くのは気持ちがよいです。


石の上にアケボノシュスランが咲いていました。
まったく花を付けない年が多く、ポツポツと2~3株くらいが開花している年
もありますが、今年は遠くからでも咲いているのがわかるくらい花付きが良い感じです。
沢沿いの法面や湿った林内をのぞいて見ても遠くに点々と白い花が見えてきます。









































水際の濡れた葉も美しい濃緑色です。























ほんのり薄紅色した花弁が特徴のアケボノシュスランですが、純白に近い株も多く
とても清楚な感じがします。















ここはヤマビルもいなさそうですので、何だか久しぶりに苔の上に腰を下ろして
ゆっくり眺めることができました。

















堰堤を乗り越えようとザックを投げて空身で登ろうとしたら
マメズタが覆う側面と違い、上はアケボノシュスランの住まいでした。


























淵の方は密生した群落になっていてクモキリソウもいます。
まだ蕾の株が多く、開花はもう少し先になりそうです。

ここは食害も受けず、洪水で流される心配もないので楽園なのかもしれませんね。



























その後も沢沿いにはアケボノシュスランが絶えることなく咲いていて
場所によっては踏んでいかないと進めない場所が何ヶ所も・・・・・

初めての場所ではないので、多く自生しているのは知っていましたが、
いつもは深緑色の葉が茂っているだけで、本当に花の咲くこともあるのかと半信半疑でした。
シュスランやアケボノシュスランの自生地は毎年咲く場所もありますが
葉ッパばかりで一度も咲いた景色を見ていない自生地も多くあるのです。















沢沿いは他に咲いている花はなく、ずっとアケボノシュスランだけが咲いています。

それにしても、こんなに咲くこともあるんだな・・・・・・何だか不思議な感じ・・・・

流石に少々見飽きた感もあるので、テキトウに歩いていると・・・


・・・・・・極めつけに出会った大群落










































































名前のとうり透き通る曙色の花弁も良いですね・・・・・・・



























今年はナツエビネが7年振りに当たり年と書きましたが、アケボノシュスランがこれだけ
一斉に開花したのは初めて見ました。あまり期待しないで来てみたので、ただただビックリです。


以前、わずか数株の花を見るために、何ヶ所もヒルにやられながら必死の覚悟で見に行ったのは
いったい何だったのだろうか・・・・・・


もしかしたら、もう次に見られることがないかも・・・・・一期一会の花景色と
目と写真に焼き付けておくことにします。



9月24日

















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表丹沢 ~ ジョウロウホトトギス

2019-09-18 09:49:45 | 登山



ジョウロウホトトギスも見頃だろうと思い丹沢を歩いてきました。
本当は先週を予定していましたが、台風の影響~その後の猛暑などで1週間延期しての出発です。
毎年訪れていますが、沢沿いを詰めていくのは、倒木などで荒れていそうな感じがしたので今回も
表尾根を歩きながら沢へと降りてみました。

早朝のヤビツ峠手前からの景色です。 もうすぐ陽が昇ります。












菩提峠に車を置いて出発します。二ノ搭までは一時間。
今日は長く感じました・・・・・これからは体力を付けるようにしていかなければ・・・













三ノ搭へ・・・・
















三ノ搭に到着。




















久しぶりに快晴の尾根歩き・・・・何だか嬉しくて~これが山歩きの王道ですね。

ここから眺める塔ノ岳はまだ遠いな~












新しく建て替えられたばかりの避難小屋を見て見ます。

入り口の看板を見ると避難小屋でなく休憩所になりました。













中に入ってビックリです
 (*_*;









このままカフェをオープンできそうですね。

両側はガラス張りで明るく開放的です。
















以前の避難小屋は真っ暗で怖かった・・・・

ただ避難小屋ではないのですので、あくまでも休憩だけです。








注意書きを守って綺麗に使っていただきたいですね。



さて、青空の下 縦走スタートです。












日射しは強いのですが吹き抜ける風は冷たくて、汗が引いていきます。季節は秋なのですね。
稜線から見ると樹々の緑が色あせて、少しづつ紅葉が始まってきています。










ススキの先
秦野の街並み










縦走路にはハンカイシオガマが綺麗に咲いていました。











ウメバチソウも咲きはじめていて、ノコンギクなども咲いています。










      





いつもの調子で途中から渓へと降りてみます。
渓底を眺めると、どうも今年はジョウロウホトトギスの花付きが今一つのような感じがします。











思っていたより倒木も少なく台風の影響がない感じでしたので、自分が気に入った花景色を探しながら
登り返すことも気にしないで、花を見ながら気楽にどんどん降りてしまいました。
気が付いたら稜線がはるか遠くに・・・・(--;

今回も塔ノ岳は行かないで、トラバースしたりしながら花を探して、ゆっくり縦走路へ登り返すことにします。
天候の影響なのか、花を付けた株が少し少ない感じがしましたが、株が少なくなったりはしていません。
確かに登山道近くの株は少なくなりましたが、深い渓谷の壁には多く自生しています。














ここは一面ジョウロウホトトギスです。













イワシャジンも咲きはじめました。











同じような環境に咲くイワナンテンは果実ができています。こちらのほうが数は少ないです。












周辺はイワカガミも多く、イワのつく名前の植物が多いです。












ジョウロウホトトギスの咲く脇でゆっくり休憩して帰ります。




































天気にも恵まれたおかげで、ゆっくり登り返しながら花景色を楽しめました。



9月17日

















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ナツエビネと咲き初めたシュスラン達

2019-09-04 19:13:39 | 登山



残暑厳しい房総の山を、やまそだちさんと一緒に歩いてきました。










途中で休憩していても風はなく湿度が高いので汗が引きません。
照葉の森の中は日射しは遮られるのですが、ビニールハウス中にいるような感じがします。

身にこたえる暑さというのは、まさにこんな感じでしょうか。
やまそだちさんの財布の中のお札も汗で濡れてしまいました。
私は顔をタオルで一日拭いていたせいで、繊維との摩擦で
翌日に顔がヒリヒリしてまいりました。


ナツエビネの花、残り花という感じではなく、まだ綺麗にこんな森の中で
咲いています。



































沢沿いの花、景色としては涼しげですが流れがない沢沿いは、より蒸し暑さを感じます。
ただ、この暑さに反しナツエビネの花は何とも清涼感があり涼し気な感じに咲いています。





































宙を舞っているような・・・・・

今回は2度目ですので、ノンビリ花を撮影できました。







      






昨年はすでに咲きはじめていたシュスランの花。
まだ多くは蕾でしたが、何株かは下の方から咲きはじめていました。


























オオシマシュスランは見頃の株も多く・・・・




























珍しくナンバンギゼルも見かけました。














途中で大きなマテバシイの樹が枯れているのを見かけました。
昨年は見かけた記憶はありません。どうしたのだろう・・・・・?











根本周辺にはオガクズのような樹の粉が積っていました。












これはカミキリムシか何かが樹の中に入り込んだ証拠ですね。
虫によって病原菌がはこばれて、こんな大きな樹も枯らしてしまうようです。

帰る途中に車から周辺の山を見ると、マテバシイに覆われた南房総特有の山の斜面は
パッチワークのように点々と緑の中に枯れた樹々が目立つようになりました。

房日新聞によると、かなり深刻な状態のようです。

どんどん立ち枯れが進むと、森の中も明るくなり植生も変わってしまうでしょうね。
温暖化の影響なのかわかりませんが、食害も酷くなって年々乾燥化が進んでいるような気がします。
私が歩いた範囲だけでも、わずか10年で森の様子が随分と変わってしまった所が多く
花も少なくなってしまいました。

急速に食害が広まってきていますので、さらに害虫の被害が加わると
ダメージは深刻だと思います。

南房総の一部は、まだ食害を感じられる地域が少なかったのですが
ここ4~5年で、ここまで来てしまったか・・・・・という感じです。

まだ豊かだった房総の森を歩いてきたので、最近はどうも房総の山を歩くと
食害などの内容が多くなってしまう感じです。
今日見た花、ずっと咲き続けてほしいと思いますが
消滅へのカウントダウンは始まっているような感じがします。




9月3日












コメント (4)
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