コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

フウランの花 ~ 今年は少なめでした

2019-07-24 19:51:10 | 登山


一日不安定な天気でしたので、今回は近場の房総散策へ・・・・
フウランの花は、もう咲きだしただろうか。

いつも開花の目安にしている自宅のフウランはまだ蕾です。
昨年よりも1週間ほど過ぎていますが、前に書いたとうり今年の花の開花は1週間以上遅れています。
まぁ~大変な藪を漕いだりして行く場所ではないので、とりあえず気楽に行ってみました。


法面に咲くヤマユリは、まさかのまだ蕾!










これでは、まだ咲いていないような予感もしてきました。

小雨が時々落ちてきますが、車を止めて集落をノンビリ歩きます。
農家の脇に都心では見かけなくなったカンナの花が咲いています。
ケイトウ、カンナ、マツバボタンなどを見ると昭和の感じがして
子供の頃の夏休みの景色が思い出されてきます。

沢沿いにはヒオウギズイセンが綺麗に咲いていました。











この花、繁殖力が強いのでどこにでも咲きますね 乾燥した斜面、藪の中・・・・
特別に写真を撮ろうと思ったことはありませんでしたが
山里の少し薄暗い沢に咲いている景気は、とても自然な感じに馴染んでいて
撮影したくなる花景色になっています。
緑の葉の中にオレンジ色が点在している感じがいいですね。
蒸し暑いので沢に咲く花が涼し気にみえてきます。




フウラン・・・・どうかな、ブラブラ歩きながら薄暗い鎮守の森へと入って行くと・・・・・・

ん・・・・咲いていないような・・・・ (-。-);












よ~く見ると、葉の裏に一株だけ咲いているような・・・・・

今年は裏年か・・・・というより天候不順で花芽を付けることが
できなかったのか・・・・・

奥にも多く見られたので行ってみます。

昨年の記録では、薄暗い樹々を見上げると、点々と白い花が見られました。

今年は・・・・何も見えませんです。
樹に近寄って、双眼鏡でよく眺めて見ると・・・・

少し咲いていました。











こんな大株ですが、咲いているのはポツポツといった感じ。










少し日当たりの良さそうな樹を眺めると、咲いている株も見つかりました。





























昨年と比べると1~2割程度の開花率です。

目線の近くに咲く株も咲いていなくて、香りを楽しむのは、また来年以降になりました。

連日の雨続きで、房総の山里はヤマビルの楽園になっていますので、これにて終了です。




7月23日










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咲きはじめたベニシュスラン 

2019-07-19 07:08:38 | 登山



・・・・・前回のつづきです。

下に降りるとやはり霧は晴れて薄日も差し、蒸し暑い天気になっていました。
車を走らせていると法面に咲きはじめたヤマユリが垂れています。
まだ蕾が多い感じですので、もしかしたらベニシュスランも蕾かも・・・・・
丹沢のヤマユリの花が咲く頃、ベニシュスランの花も開花します。

いつも最初に花を確認する場所へ行く途中・・・・周辺のヤマユリはまだ蕾でした。
ベニシュスランは・・・・・やはり蕾でした。けどもう2~3日で開花の感じがします。











これなら何処かで開花している株にも出合うだろうと
杉林や渓谷沿いの自生地へと行ってみます。
まず昨年の冬に多くの葉を見つけた場所へ行ってみると・・・・
何故だか一つもいません。行ったり来たりしながら何度もよ~く見てみると
ようやく蕾の株を1つ見つけました。











んん~これは分らないですね、ここにいると分って探しても苦労しました。
緑の苔の上でしたらすぐに見つけることができますが、この濡れ落ち葉
の中では昆虫の擬態のように周りの景色に隠れてしまいます。

蕾が上を向いていますので、開花までは1週間くらいでしょうか。
だんだん花が重くなり下に傾いてから開花します。
一株見つけて目がなれてくると周りに咲いている株も見えてきました。











気が付くと足元や周りに点々といます。ようやく見えてきました。

けど蕾ばかりで開花した株は見当たりませんでした。
写真映えする沢沿いの苔に咲く自生地へ行ってみます。

苔に覆われた岩をよく眺めると・・・・






























開花している株もいます。

クモキリソウの葉の上の株も咲きはじめた感じです。



















何とか開花した花を見られて良かったですが、梅雨寒の影響で花は遅れていました。
開花していたのは1割程度でした。この周辺の見頃は来週あたりかと思います。






      







どうも思っていた以上に花の開花は遅れている様子ですね。
これから咲く夏の花も1週間以上は遅れると思います。







・・・・・しかし、この花の遅れのおかげで、想定外の花にも出会いました ((+_+))









































・・・・・ここに咲くのですね。

奥久慈で見た時、花はもう終盤でした。
1週間以上経ちましたが、標高が高いおかげで丁度見頃かな・・・・・
蕾もまだ1つ付いています。

咲いている環境はまったく同じです。植林帯の薄暗い少々藪っぽいところです。

三連チャンで会っていますので、すっかり馴染みの花になりました。
ここ以外にも株があり、案外また出会えるかもしれませんね。


7月17日





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久しぶりの富士探索

2019-07-18 21:33:19 | 登山



しばらく奥久慈、房総方面へ行っていたので、今日は久しぶりに富士山周辺を探索です。
標高が低い植林帯からスタートしてブナ、カエデの森~シラビソの森へと
標高を上げていき、花を探しながら登山も兼ねて天候が良ければ森林限界周辺
まで行こうと思います。

今年は梅雨寒で花も遅れていそうなので、訪れる時期を1週間ほど遅らせてきましたが
歩きはじめると、サンショウバラの残り花に出会ったり、ヒメシャラの花が咲いていたり・・・・
予想していたよりも随分と花が遅れているような気がしてきました。












杉の植林帯は薄暗く、花も少なめです。
ヤマアジサイ、キヌタソウ・・・・オニシバリの赤い果実が目立ちます。
























植林帯からブナ、カエデなどの落葉樹の森へ来ました。
薄暗い森から明るい緑に囲まれた森になると思っていましたが、霧が立ち込めてきて
時折暗くなると霧雨が落ちてくる生憎の天候になってしまいました。













ときどき苔や羊歯に覆われた樹に出会うと、双眼鏡を取り出してゆっくり眺めていきます。
きっと何処かに、フジチドリやヒナチドリが居るのでは・・・・と思い
出会いを楽しみに、樹々を見上げながら登って行きます。

探し求める花もだんだんとレア度が高くなってきたので、簡単に出会うことはなくなってきました。
それでも探し歩いていれば何時かは出会う事があるのではないかと思い根気よく歩こうと思います。
霧に覆われているので空気はヒンヤリです。やはりこの時期は涼しい富士山を歩くのがいいですね。

この樹は羊歯に覆われていますので、可能性ありますね。
立ち止まって下から順番に眺めていきます。上の方にはフガクズズムシソウが点々といる感じです。














今が丁度見頃な感じです





















何度も見ている花ですが、やはり出会うと嬉しいです。
この後も見上げる樹には時々いました。

色が薄い株です。



















目線の近くに小さな株を見つけました。





















その後もフガクズズムシソウには出会います。何とかピンクの色を探しますが
見つかりませんね、ここは良い雰囲気ですので、もしかしたらと期待しましたが
だんだんと霧が濃くなってきて高い樹の上が見づらくなってきました。





















何気なく眺めていますが
初めてフガクズズムシソウに出会った時、
すごく嬉しかったことを思い出しました。私にはスタンダードになり始めた花ですが、
こうしてまた見ると、古木に着生している花景色はやはり良いです。

この花が見頃ということは、ここの標高で探すのは少し早かったかもしれません。
来週以降で梅雨明けしたら良さそうな気がしてきました・・・・本当に梅雨が
明けるのかわかりませんが・・・・・
下の方は晴れていそうですが、標高を上げていくと雲の中へと入っていくのか
ますます霧が濃くなり、樹の上を探し歩くには不向きな天候になってきました。
今回は午前中で切り上げて、午後は好きなベニシュスランを見に丹沢へ行こうと思います。


・・・・・・つづく






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再び奥久慈探索

2019-07-11 18:28:18 | 登山


先週初めて出会ったキンセイランの花。
きっと周辺の山を何度も歩いて探せば、また出会うような気もしました。
奥久慈の山々は杉の植林が多く、山奥へ行かなくても里の周辺にも幾らでもあります。
今回は高低差が少ない山を広範囲に探し歩こうと思いました。
里から林道、そして作業道へと歩いて行くことにします。

暗い杉林と違い、里の農道や林道には季節の花が見られました。




























ネジバナ、ウツボグサ、トリアシショウマ、ツクバネ。
ヤマユリの蕾も膨らんで、開花も近い感じです。

GPSを頼りに林道の途中から作業道へと分け入って行きます。
夏草が伸びていて、少し藪っぽい道もありましたが、途中からは
枝打ちされ整然とした杉林へと変わって歩きやすくなりました。
藪もなく、見通しが効くようになったので探しやすい感じの森です。


高低差が少ないルートだということ、先週すでに見つけたという余裕などもあってか

こんな場所が怪しいですね~ この周辺などは咲いていても良さそうな雰囲気ですね・・・・

もし、また見つけることができたら、本当に最高ですけどね~

などと、やまそだちさんと話をしをしながらノンビリ探しながら歩いていたら・・・・

すぐ左手の斜面に、本当に咲いていた!

奥を見渡すと点々と咲いている!




















見落とすことなんかない場所に咲いていました。
人が歩くことなんて無いからでしょうか、周辺にも多くの株が見られました。

























花を見つけたら、必ずタテのラインを探すのですが
ここのキンセイランは下の方までずっと株が見つかりました。
先週の自生地よりも数は多く、何と言っても藪がないので、スッキリ見ることができます。


奥久慈の岩山を探索すれば、かなり高い確率でマメヅタラン、ムギラン、ウチョウラン
そしてヒナランに出会うことが分かりましたが、探す地域にもよりますが、
シットリした良い感じの杉林の中を根気よく歩けば、こうしてキンセイランに
出会うことが珍しくないのかもしれませんね。

そうそう、前回に疑問だったタガネソウとキンセイランの葉の違い
とちらも周辺にいましたので写真に収めて、実際に触ったりもして
比べてみました。



まず、キンセイランの葉です。












タガネソウ


















見慣れてくれば分かってくるような感じなのですが、キンセイランの葉は葉脈が深く入り
葉の厚みも少しあるような気がします。
葉も何枚も付いてる株が多いです。

タガネソウは根本の地中の所が少し赤味を帯びている株が多いです。

ただポツンと一株、どちらともいえないような時は
私がエビネかナツエビネか迷った時のように、花の時期に行ってみる
しか方法がないのかもしれませんね。


今日は気温が低いおかげで、たいした汗をかくこともなく歩きやすい一日でした。
2週続けてキンセイランに出会えるとは2人とも思ってもいなかったと思います。
今回も見つけた瞬間は声を出して喜んで、やまそだちさんに伝えました。
この年になると、声を出して喜び合うなんて滅多にないことで
それが2週続けて体験できたことが本当に良かったと思います。
そんな感じです。


キンセイランの葉は冬でも残ります。
冬になり草藪が無くなったら案外もっと見つけやすいかもしれませんね。
房総のナツエビネは冬に見つけています。
今年の冬、また奥久慈を歩いてみようと思います。



7月9日











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再び奥久慈へ

2019-07-10 22:19:02 | 登山


今週は天候が良ければ久しぶりに戸隠山へと思っていましたが
寒気が入り不安定な感じでしたので、今回も奥久慈の山を歩いてきました。
やまそだちさんも予定が入っていないとのことでしたので、今回も先週と同じで
車中泊して、早朝は一人で気になっていた岩山へ・・・その後は、やまそだちさんと
待ち合わせをして2か所を歩いてきました。

道の駅では、どうも落ち着いて寝ることができなくて、途中から山奥の
登山口近くの駐車スペースへ移動しました。
車のエンジンを切ると真っ暗闇に包まれで遠くの沢音だけが聞こえてきました。

今日は前回と違い雨は降らなかったので、気分的には楽でした。
道がはっきりしていないので本当は冬に一度歩いて、ルートを確認してから・・・
と思っていましたが、行く機会がなかったので、今回はぶっつけ本番で行ってみます。













尾根へと上がるアプローチはやはり夏草が伸びて不明瞭な感じでした。
GPSで確認しながら急な斜面を枝を掴みながら何とか岩尾根に這い上りました。
尾根に上がっていまえば、後は大丈夫だろうと簡単に考えていたら、そこからが結構大変でした。
途中の岩場を覗き込むとオレンジ色のミヤマスカシユリが点々と見えてきます。
















垂れ下って上向きに咲く様子などは、ツリシュスランと同じで
よくこんな岩場を好んでに咲くものだと感心してしまいます。

山頂に行くのが目的ではなく花を探す為に来ていますので、岩場では行ける所ギリギリまで
近づいたり回り込んだりしでみるのですが、今回の岩山はなかなかハードで
ヘルメットと確保用に短いザイルが必要な場所ばかりでした。
久しぶりに緊張感をもって撮影してきました。

最初のうちは登ることだけで余裕がなく必死でしたが、マメヅタランやムギランは
登っていると目線に入ってきますので、探さなくても多く見かけました。


























見晴らしの良い岩の上で休憩。











マルバマンネングサが綺麗です。冷たい風が吹き抜けて汗が引いていきます。
ここまでは、ヒナランを見ることがありませんでした。
登るのに精いっぱいでしたので、きっと見落としているだろうと思います。
もう帰るルートは分りましたので、ゆっくり見落としがないように降りて行きます。

もしかしたら、この山には自生していないのかも・・・・と少し心配しながら
崖の下に回り込もうとした時、最初の花に出会いました。

やっぱり、この山にもいました。(^^v

















小さい花ですが何だかとても華やかに感じるのは
蕾はなく、一番上の花も全部咲いているからですね。
今までは咲き初めの株か、せいぜい真ん中くらいまで開花した株ばかり見てきましたが
ヒナランは最後に一番上の花が開花した頃が一番いい花景色になると思いました。

一株見つかれば必ず周辺にいますので、足の置き場に注意しながら
一歩トラバースしては周辺を見渡し・・・・ということを繰り返していくと
思ったとうり険しい岩場に点々と咲いていました。


























岩松の脇に寄りそうように咲くのが、岩場の自生地の定番風景です。

落ち着いて探すと、やはりここにも多く自生しているのがわかりました。












岩尾根は続いていますが今回は最初のピークまでとしました。
ここは一日かけて探索しても全て見ることができないでしょう。
また来年の楽しみにします。


前回とまったく同じで、この後はやまそだちさんと待ち会わせて
別の山へヒナランを見にいきます。






      





待ち合わせていた場所に早く到着したので、カメラだけを持って周辺を散策していたら
近くの岩場にもミヤマスカシユリが咲いていました。
オレンジ色の大きな花ですので遠くの岩に咲いていても良く目立ちます。
双眼鏡で周辺を見ていると、小さなピンク色も点々と見えてきました。
ウチョウランも多く咲いているようです。












画面のミヤマスカシユリの左の方にウチョウランが咲いています。
岩の上の方には何株も見えますが、三脚に一眼+望遠レンズでないと厳しいです。
私のコンデジで手持ちでは、これくらいが限界です。



やまそだちさんと合流して、昨年多くの花芽を見つけた山へ向かいます。
花芽を付けた株がいっぱいでしたので、どんな風景か楽しみでしたが
到着して見まわしても、思っていたよりも花が目立ちません。
よ~く目線を下げて見ると、咲いてはいましたが、どの株も小さくて
花も3~4つくらいしか付けていない株ばかりでした。
周辺の草花も勢いが昨年と比べるとありません。
ここは最近の不安定で晴れ間のない天候の影響を受けたのでしょうか・・・・・
ただ、その上の日当たりの良い草地に咲く株は綺麗に咲いていました。

























ここは断崖絶壁という場所ではなく湿り気のある傾斜地という感じの場所です。
もしかしたら沢沿いの法面や尾根沿いの草地などにも自生しているのかも
しれませんね。
ずっと厳しい岩場ばかり探し歩いて来ましたが、来年は沢沿いなども
探し歩いて見ようかと思います。


今日最後の探索・・・・・先週の感動の余韻がまだ残っている中、
きっと周辺の山にもいる! という考えで、地図と睨めっこして
だいたいのルートを決めてきました。


・・・・・つづく。











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